やどかりハウスは長野県上田市で小劇場とゲストハウス等を運営する“犀の角”と、年間約1万件の相談対応を行っているNPO法人場作りネットが、街に開いた駆け込み宿です。

困っている人が1泊500円で泊まることができ、ソーシャルワーカーへの相談やコミュニティに繋がることができます。コロナ禍の3年間で1700泊、470名が利用され「出会い直し」や「助かり合い」と呼ばれるような”社会を問い直す在り方”が発見されてきました。

しかし3年を経過したやどかりハウスは今、存続の危機を迎えています。

これからの社会の希望を示してくれているこの場所をなんとしても存続させたい。

できることなら、人々の力で、成り立たせたい。それが今の私たちの願いです。

ひとりひとりが孤立させられ、力を失いつつあるこの時代に、1人でも多くの人達の手が合わさりこの場を支え、共に育てていけたらと願っています。

ぜひ仲間になってください!

【募集概要】

◆主催:NPO法人場作りネット

◆期間:2024年7月1日(月)〜8月22日(木)

◆目標:300万円

◆用途:街の劇場にある駆け込み宿「やどかりハウス」の運営資金

◆御礼・特典:お礼メール・家出チケットプレゼント・のきしたjournalへの記銘・上田助かり合う街歩きツアー開催チケット・やどかりグッズ・講演会開催など

ストーリー

人々の力でやどかりハウスを続けたい!

やどかりハウスの誕生前夜

家庭の中に押し込められた切実な声たち

やどかりハウスを運営しているNPO法人場作りネットは、電話やSNSなどを使い年間約1万件の困り事相談に対応している団体です。一人一人の切実な声から何が見えてくるのかを考えること、また私たち自身も共に変わっていけるような「場」を、あらゆる人達と共に作ることを目的に、日々「みみをすませて」います。

コロナ禍以前から、場作りネットは「気軽に家を出て人と繋がれる場」を作ろうとしていました。

若者達の「死にたい」の背景の多くに家庭の抑圧や行き詰まりがあることや、社会の暴力的な構造が「家庭」や「個人」など狭いところに押し込められていることに気がついていたからです。

そして、そうした問題を抱えている人が多いのにも関わらず、それは「相談窓口」にしか出てこず(あるいはそこにも出てこず)、人々が相互の力で解決する機会や、その力を失っていることも問題だと感じていました。またそれを毎日のように聴いているにも関わらず、そんな社会を変えるアプローチを出来ずにいる相談支援(自分たち)に対する憤りも抱えていました。

そうした問題意識を持ち、誰もが気軽に家を出て、新しい出会いの中で再スタートできる場を、できれば人々の生活が集まる場に作れないかと場所を探していた時にコロナ禍がやってきました。

対話の場から誕生した渦

「うちの宿を使ってみたらどうかな」そう声をかけてくれたのは長野県上田市で劇場やゲストハウスを運営している民間文化施設”犀の角”の荒井洋文さんでした。犀の角はコロナによって人を集めることが難しくなっていた時期でした。

これまで上田市民の文化芸術の拠点であり旅人や街の人達の交流の場として、人が集まることが大切だった場所が「集まってはいけない」となった時、その意味や、この社会における文化芸術の意義について問い直す時間が犀の角を中心に上田の街には生まれていました。

「今自分たちに何ができるのか考えてみよう」そうした呼びかけに分野を超えて人が人を呼び、夜な夜な、静かになったステージの上にテーブルを並べ、社会のこと、自分たちの暮らしのこと、今大切にしなくてはならないことは何なのか。話す場が持たれるようになりました。

特徴的だったのは、その場が対等であったこと、自由であったこと、そして安心して本当のことが話せて、楽しく力の出る場であったことです。

他分野の人達と話してみると、場作りネットが感じていた問題意識は根っこであらゆる問題と繋がっていることが見えてきました。それは現代の社会構造が人々を分断する構造になっており、その結果孤立し、人々が繋がって乗り越えていく力が無力化されてしまっているのではないかということでした。そんな社会で私たちは新しい出会い方で出会い直すことが必要だということでした。

その場はやがて”のきした”と名付けられ、やどかりハウスをはじめ街の中に「雨風をしのぐ場(助かる場)」を作ろうと、次々と場を生み出していくことになります。

そうした渦の中でやどかりハウスは誕生しました。

やどかりハウスとは何か

雨風しのぐ宿を街の中に!

やどかりハウスは2021年2月に本格稼働をはじめました。公式LINEで気軽に問い合わせができて、困った時に誰でも犀の角ゲストハウスの空いている部屋に一泊500円で泊まれ、ソーシャルワーカーに相談したり、人と繋がることができます。

2021年2月から受け入れを開始したところ、3年間で1700泊以上470名。驚くほどたくさんの人たちが毎日のように街に駆け込んでくるようになりました。

まずはゆっくり泊まってください

やどかりハウスには日夜たくさんの人が駆け込んできます。様々な問題がありますが、最も多いのは家庭の問題です。

パートナーや親や子など家族との関係性で行き詰ってこられる方が最も多く、この社会に蔓延している支配の構造が、家庭の中に押し込められており、深刻な暴力被害は、家庭の中にこそ溢れていることを私たちは日々目にしています。

そして、やどかりを利用される方の多くが、まずはゆっくりと安心して休む時間を必要としていました。あれこれ聴かれず、困難な状況を離れてとにかくゆっくり休みたいという方が多くいらしゃいました。

夜中に家出をしてきた子育て中のある女性は、やどかりハウスのパンフレットをお守りのように2年間、車のダッシュボードに入れていたそうです。精神的に限界が来たある冬の夜に家を飛び出して、問い合わせをしました。時間外でしたが、スタッフはなんとか対応し、まずはゆっくり休んでもらいました。次の日の朝、ゆっくりと話を聴くと、涙ながらに子育てを一人で頑張ってこられたこと、自分の時間が全くない数年間だったことなど語ってくれ、自分の為だけに朝食をとったことがうれしいと泣きながら笑っておられました。

助からない困難との出会い

やどかりハウスはソーシャルワーカーや相談員を配置し、抱えている問題を一緒に考えていくための面談や同行支援を行ってきました。

しかし、面談や同行支援を行う中で壁にもぶつかってきました。

一つは、制度や法律の壁です。

制度や法律、システムという壁

やどかりハウスは長年伴走支援をしているソーシャルワーカーを複数名配置していますが、制度や法律の壁は厚くなっている印象を持っています。

それは制度が人々の困難に追いつかないことはもちろんですが、それ以上に制度を運用する人間たちの「応答する力」が弱まっていることにあると感じています。目の前に現れた人の困難に人間として応答する前に、制度の枠組みでしか「反応」しない窓口の人達や、そこにしか解決を見いだせない地域社会。そこにあるのは人間的な試行錯誤ではなく、制度や法律などシステムの前に無力な人間たちの姿です。

人権を保障したり人々を救済するために制度や法律を使うのではなく、制度や法律に使われて目の前の人を排除してしまうことが毎日のように行われています。

分断という壁

そうした現実に日々直面する中で、その壁を超えて支援をしていこうとしていた私達自身も、やがて疲弊していき、ある日限界がきました。

365日を3年間続けてきたやどかりハウス。困難な問題が溢れている中で、スタッフに休みはなく、プライベートもすべて支援に投入していました。もはや自分たちでも自分たちのことが見えず、倒れるようにやどかりハウスは2週間の休業を決断しました。

2週間の間、たくさん議論を重ねました。いつのまにか「支援する側」という立場を纏ってしまっていたこと。自分たちも含めてこの排除を生み出す構造の中に生きていて、個の責任を背負ってしまっていること。そうした身体性をもつ私達も共に変わっていく必要があること。

あらゆる困難に「応答する」ことができる関係性を、人々の暮らしの中に取り戻すためには、改めて違う関係性で繋がり直す場が必要であること。

「助けよう」として独りぼっちになってしまう「わたし」から、「助かり合うわたしたち」へ。

大事なことが見えてきて、私たちはやどかりハウスを再スタートさせました。

助かり合うわたしたちへ

共に在ること

やどかりハウス第二幕「助かり合うわたしたちへ」と題して再スタートを切ったやどかりハウス。

支援する側・される側ではない「助かり合い」が発生する場作り。ここに共に在ることで安心でき、ともに元気になっていく場が次々と誕生していきました。

パートナーとの関係に悩みつつも自立が難しい状態の女性が、やどかりハウスを利用している女性達の話を聴いてみたいとおっしゃってくれたことがありました。

公式LINEでその旨を流したところ、たくさんの人から「私の経験でよければ」とリアクションがありました。それは今まで一番のリアクションでした。やるべきことはこういう事だったのだという気づきを与えてくれました。

そこで始まった「女性の自立のためのお茶会」は毎回いろんな女性たちが主役になり、話をしたり相互に悩みを交換する場になっており、その場から「刺繍部」や「私を食い止めて」という依存を止め合うためのチャットグループができるなど、たくさんの助かり合いが起こっています。

月に一回行われている「のきしたむすびの日」ではその日に寄付で集まった食材を中心に、集まった人達でメニューを決め、作って無料で食べるという会です。

長年引きこもっていた子たちが調理をしたり、一緒に作り、一緒に食べることで出会い直せる場になっています。

街の映画館や劇場や古本屋、人が集まる場所で仕事体験ができて、有償ボランティアができる事業が街中に生まれました。

街に出番ができて、居場所ができると共に、街の場所も変わっていくためのチャレンジをしています。

やどかりハウス最大のピンチを今、みんなで乗り越えたい

助かり合うわたしたちを標榜し再開したとたんでした。3年間、助成金によって成り立ってきたやどかりハウスでしたが、助成金の終了によって存続の危機をを迎えたのです。

しかしそのことで逆に、この場所を継続させるために力になりたいという人達がたくさん出てきてくれました。それはとても感動的な出来事でした。

現在70名を超えるマンスリー寄付者、運営を手伝いたいと申し出てくれた60名を超えるサポーターズが名乗りを上げてくれました。そこから派生して、やどかりハウスの事例を通して社会提言をしていこうとする「やどかり社会提言室」や、「チャリティー企画班」などなど様々なコミュニティーが生まれています。

この場所は今、みんなの手で創る公共になりつつあります。またその姿は、自分たちの必要な場所を自分たちで作っていくという新しい自治の姿を示してくれています。

人間は、自分の存在を認めてくれる人が誰もいなければ、ちょっとした壁も乗り越えられなくなります。不安や「責任」が押し寄せてきて、生きていけない気持ちになってしまいます。

現代はそうやってみんながどこか不安におびえ、独りぼっちにさせられている時代です。

制度や法律や組織に守ってもらわなければ、何もできないと思わされている時代です。

しかし、私たちは「わたしたち」になりさえすれば、なんだってできる存在です。

みんなでやれば、どんな困難も乗り越えられ、なんとかなっていきます。

力強く、自分たちの信じた世界を作っていける存在です。

その見えない力を痛感する3年間でした。

現代ほど人間たちが「個」に分断され、連帯が作りにくい社会はないのではないでしょうか。

理不尽な被害を受けている人であっても、みんな一様に「自分が悪い」と思いこまされており、手を取り合い、乗り越えていくことが難しい時代になっています。

しかしだからこそ、この場所は誕生したのだと思っています。

独りぼっちにさせられてきた私たちが、分断を乗り超えて繋がり直し、みんなの手でこの場所を成り立たせていくことができれば、それはこれからの社会の希望になると思っています。

やどかりハウスを存続させていくにはまだまだたくさんの人の手が必要です。

この世界に「助かり合い」の輪を広げていくために、「助かり合うわたしたち」にぜひあなたも参加してください!

一緒に助かり合える社会を作っていきましょう!

寄付金の使い道 -「誰でも駆け込める宿(やどかりハウス)」を人々の手で存続させる仲間になりませんか?

頂いた寄付は、この場所を継続させていくために、大切に使わせていただきます!

最後に

私たちはやどかりハウス運営者から私達自身もお金を払いながらここを支えるサポーターの一人へと変わりました。それはとても安心する変化でした。

わたしたちにここを続けていく責任があるのではなく、この場所を私達も一緒になって支えていく一人になる。そのことが安心感になり、逆にひとりひとりに人間として応答できるようになった気がしています。

このパラダイムシフトはこれからの私達人間の在り方を示しているように思えてなりません。

このクラウドファンディングをきっかけにご縁が繋がったみなさんと、一緒にまた新しい景色が見られることを心から楽しみにしています。

お待ちしています!

リンク集

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街の駆け込み宿やどかりハウスは「助かり合う私たちプロジェクト」を実施しています。

マンスリーサポーターを募集しています!月々500円から可能です。現在75名!目指せ100名!こちらから↓

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