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認定NPO法人

東アジア市民ネットワーク(笹の墓標強制労働博物館)

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ビジョン

歴史学習と交流の場である「笹の墓標強制労働博物館」を運営。ナショナリズム・植民地主義・あらゆる差別を乗りこえ、ボーダーレスな市民ネットワークを構築し東アジアの和解と平和の実現を目的とする団体です。

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歴史と記憶の継承、〈笹の墓標強制労働博物館〉の運営


北海道北部に位置する朱鞠内(しゅまりない)には自然豊かな森の世界が広がっています。その中心となる朱鞠内湖は、実はアジア太平洋戦争中に人間の手によって作られた人造湖なのです。


ダム工事(1938~1943)、それに先立つ名雨線(のちの深名線)鉄道工事(1935~1943)に強制労働者たちが投入されましたが、その多くが日本各地から集められたタコ部屋労働者や朝鮮半島から動員された、主に20~30代の若い人々でした。労働は過酷で少なくとも200名以上の死亡が確認されています。しかしこの史実は戦後長い間、人々の記憶から抜け落ちていました。

1995年、強制労働犠牲者を記憶し歴史を継承するために「笹の墓標展示館(旧光顕寺)」を開館しました。ところが2020年冬、展示館は雪の重みで倒壊、それを惜しむ世界中の市民からの支援により建てられたのが、2024年9月28日にオープンした「笹の墓標強制労働博物館」です。


​​当博物館ではアイヌモシリ、戦時下の強制労働の歴史、遺骨発掘とその返還プロジェクトや国際交流プログラムなどが体系的に展示・紹介されています。


ボーダーレスな交流、〈東アジア共同ワークショップ〉の開催


【夏のワークショップ】

1997年夏、朱鞠内での強制労働犠牲者の遺骨発掘ワークショップに日本、韓国、在日朝鮮・韓国、そしてアイヌの若者たちが集いました。東アジア共同ワークショップの始まりです。被害者と加害者の子孫が歴史を共有すると同時に、感情のぶつかり合いに直面しながらも友情を築いていきました。


以後、ワークショップは日本と韓国をはじめ東アジア各地で毎年開かれ、北海道各地での遺骨発掘のみならず関西では在日をテーマに、韓国では日本軍性奴隷被害女性たちや米軍基地の前で暮らす人々とも出会いました。原発問題を知るために慶州(韓国)を訪ね、沖縄では沖縄戦に関連した遺骨発掘を、また台湾では民主主義と先住権について学びました。


台湾、中国、ドイツ、ポーランド、アメリカ、オーストラリアなどからも人々が国境を越えてつながり、これまで3000人を超える人々が出会ってきました。

【冬のワークショップ】

1998年2月、笹の墓標展示館(旧光顕寺(こうけんじ))の雪下ろしを目的に始まったのが「冬のワークショップ」です。日中の雪下ろしやレクチャーとディスカッション、夜は自由な語り合いと、雪に閉ざされた朱鞠内を楽しむ交流プログラムです。


歴史に関する知的財産、〈デジタルアーカイブス〉の作成


朱鞠内にダム、人造湖を作る計画が持ち上がってから、およそ100年。この間、発見された貴重な歴史資料をはじめ、戦後に収集されたものを加えると膨大な数になります。これらの資料や活動記録等を分類整理し、関心のある人たちがいつでも関連資料を閲覧できるように、オンライン上で公開するデジタルアーカイビングを進めています。多様な目的や分野での活用が期待されます。


未来の創造、〈和解と平和の森プロジェクト〉


笹の墓標強制労働博物館の周辺一帯を、“和解と平和の森”と呼んでいます。ここでは1970年代以後、強制労働者の遺骨発掘と歴史を通じた国際交流が行われてきました。被害者と加害者が、あるいはその子孫たちが同じ歴史の現場に立って相互のつながりを深め、平和の実現を象徴する空間になっています。また森と湖が広がる朱鞠内の大自然を生かし、今後は当博物館のバックヤードを利用した各種カルチャープログラムの開催も目標としています。

なぜこの課題に取り組むか

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過去を見つめ未来と出会う場所として


明治時代以降、日本は欧米の植民地主義に追従する形でアジア各地を本格的に侵略・支配し、そこに暮らす本来友人であるべき人々に多大な被害を与えてきた歴史的背景があります。ところがこうした歴史の否定、ヘイトスピーチなどが日常的におこなわれる状況は、残念ながら今日も続いています。


東アジア市民ネットワークは、民族や国籍、性的指向や宗教などのアイデンティティ・バックグラウンドに違いがあっても、それぞれが自分らしく生きられる社会づくりへの貢献を活動目的の根幹としています。そのためには過去に行われてきた植民地支配や侵略、そして人権蹂躙の歴史を学び共有し、現在までも続く問題に正面から向き合うことが大切だと考えます。


しかし日本の社会では、痛みをともなう歴史に触れたり、様々な差別を考える場、人権をテーマとした国際交流をしたりする機会は、ごく限られています。学校教育などの現場でも同様かもしれません。こうした社会状況において「出会いと学びの機会」を提供していくのは、市民社会ができる大切な役割です。


東アジア市民ネットワークが運営する笹の墓標強制労働博物館は、平和な東アジアの実現をめざし強制労働の歴史に触れ、被害者たちに思いをはせ、それぞれの立場で考え行動する歴史学習と国際交流のプラットフォームです。

寄付金の使い道

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【笹の墓標強制労働博物館の管理と運営】

当博物館は公益性を重要視し、朱鞠内での強制労働の歴史と犠牲者たちの存在に多くの人に触れてもらえるよう入場を無料にしています。また博物館館長とめぐる朱鞠内スタディツアーも無料で提供しています。こうした博物館の日常的な管理・運営や社会的貢献活動を維持するために、寄付金の一部は使われます。


【笹の墓標強制労働博物館の広報】

北海道内や日本国内のみならず、海外からの訪問者も増えつつある笹の墓標強制労働博物館。世界に向けた多言語情報発信のため、ホームページやSNS、印刷物での広報活動費として寄付金の一部は使われます。


【アーカイブス作業】

歴史資料や活動記録などをアーカイビング、デジタル化し、オンラインで誰でも閲覧できるオープンアーカイブスを構築します。その運営維持のために寄付金の一部は使われます。


【国際交流プログラムの実施】

朱鞠内を舞台に歴史の掘り起こしと共有をおこなう「東アジア共同ワークショップ」は、国際交流プログラムとして現在も開催されており、誰でも参加できます。とくに学生や若い世代の負担を軽減し、多くの人たちに参加してもらうための参加費補助、交通費の一部補助などに寄付金の一部は使われます。


【多様なカルチャープログラムの実施】

笹の墓標強制労働博物館の建つ“和解と平和の森”を舞台に、平和や人権をテーマとしたカルチャープログラム(コンサートや演劇、文化体験など)開催のために寄付金の一部は使われます。


【ミュージアムショップの運営】

博物館訪問者向けの記念グッズや関連資料・書籍などの制作費用として寄付金の一部は使われます。

https://www.sasanobohyo.com/

代表:殿平善彦

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