私たちの取り組む課題



◆課題
個人(青少年)の生きづらさの解消と、地域の関係性の希薄さの改善
現在、私たちが主活動しているのは、茅ケ崎市・藤沢市です。茅ケ崎市内小・中学校おいても、不登校児童生徒の年々増加(令和3年計433名、令和4年計603名、令和5年計634名)していますが、日本全体でも35万人を超える不登校数まで増加し、いじめや暴力行為の件数の増加、OECD諸国と比較しても10代の自己肯定感・自己有用感の低さが指摘されるなど、社会との繋がりや自分の存在意義を実感しにくい状況にあります。子どもたちを支えるはずの地域では、関係性の希薄化が進み、子どもや家庭が孤立しやすい環境が生まれ、「地域が子どもを育てる」という文化も弱まりつつあります。
◆ピックアップして考えたい、社会課題の背景
・地域とのつながりが希薄化することで、こどもたちは多様な人と出会い、多様な価値観に触れ、自分の可能性や存在意義を探究する機会の喪失
・家族や友達には話しにくい“モヤモヤ”を安心して打ち明けられる「ナナメの関係」も築きにくく、孤立感や生きづらさが深まる傾向に
・子どもたちが自然や社会の課題に対して「当事者意識」を持つことが難しくなっている(自然とのつながりも希薄に)
・多様な家庭環境に伴う、時代とともに変容する家族観。子育ての外注化(家庭外への依存)の増幅
なぜこの課題に取り組むか



私たちは、こどもを中心に、多世代が交わりながら多様な経験を重ねていける場の選択肢を増やし、自己実現するキッカケの創出を拡充していくことが課題の解決の一歩と考えています。学びや教育と実社会・実生活との接点が、より深く求められていると捉え、「まちのスコーレ」では、遊び・対話・探究を通じて、子ども・若者自身が興味や課題を見つけ、仲間と学び合う環境をつくっています。
代表の矢野雅大と申します。
こどもの幸せを願うなら、大人(ママパパも先生など周りの大人も)が幸せでご機嫌であることが大事だと思っています。こどもだけでなく自分を含めた大人も含めて「私たち」という言葉を使っています。下記メッセージを取り組む理由として記載させて頂きます。
代表メッセージ
私たちの『生きづらさ』がうまれる源流は何だろう。
子どもたちの居場所の選択肢は少なく、地域の関係性の希薄さが進む時代。
多様な他者と多様な経験をすることができず、好きなこと、やりたいことを
見つける機会を失っていく。自分らしくいられないところで生きていく、つらさ。
「どう生きるのか」「世界はもっと広いかもしれない」
自分探究できるきっかけを子どもたちや自分たちに届けたいと
まちのスコーレは、スタートしました。
支援金の使い道



◉地域内外のネットワーク拡充を目的に、広報・発信力の強化に注力したいと考えています。
活動の多様化・多拠点化を進めるには、事業協働パートナーの拡充や、教育現場との共創機会の増加が必要です。現状では、地域団体や企業、行政、学校に活動が十分に認知されておらず、理解や信頼の構築が課題となっています。そこで、広報を通じて活動の価値を丁寧に伝え、認知・理解・信頼関係を築くことで、地域共創の発展につなげていきます。
具体的な運用:広報活動(公式ホームページ(アップデートと運営)、SNSの活用、プレスリリース、パンフレット・チラシ制作、動画制作など)
◉継続的な活動を行っていく為に、安定的な組織運営に役立てたいと考えています。
他地域でも実践が広がっていくように活動のモデルやノウハウを発信・共有し、伴走支援を通じて、地域ごとの取り組みが育まれることを将来的に目指しています。実現するためには、適材人材の確保や育成、安定的な収入の確保することが質量ともに欠かせません。今後、自治体や企業、教育機関などとの連携を念頭に、地域の人や自然との関係性が育まれる機会と選択肢を多拠点に創出・拡充していきながら、実行力を高めていきたいと考えています。
具体的な運用:組織内外の人材育成活動、研究費、通信費(slack、zoom、HPサーバー等の年間費)

