事業の目的
養育者が子どものこころや体を傷つける『罰』による子育てから少しずつ距離を置き、
子どもの健やかな発達と学びを促すような前向きな子育てに移行していくよう養育者を支援するために誕生しました。
ポジティブ・ディシプリンって?
カナダ・マニトバ大学の児童臨床心理学者であるジョーン・E・デュラント博士と、
国際NGOセーブ・ザ・チルドレンが共同開発したプログラムです。
現在は、世界35カ国以上でプログラムが行われています。
目指しているのは放任主義の子育てではなく、子どもの自立や生涯必要とする力を伸ばすための、長期的な視野での子育てです。
プログラムを通して「こんな時に、子どもにこうすればよい」という子育てハウ・ツーではなく、
養育者自らが、子どもに教えるより良いアプローチを見い出すための「考え方」を提案しています。
そのために、効果的な子育てに必要とされる4原則(写真左)を通して、子どもたちへの教え方を参加者さんと一緒に考えます。
グループワークでは参加者のママパパと交流をもちながら
アイディア・悩みを共有することで、新しい子育ての視点に出会ったり「私だけじゃない」気持ちを共感しあったり。
また、ワークショップ・実験など様々な形式を通して、楽しみながら学び
0〜18歳の子ども時代に見られる衝突・課題、発達段階を知り、子どもへの理解を深めます。
3つのプログラム
プログラムを通して、養育者が子どもと対立する様々な場面で、
暴力や罰を使わず、親子の信頼関係にもとづく問題解決ができるようなフレームワークを提供します。
●標準プログラム
参加者が、ご自分が望む子育てと向き合う機会を持ち、子育てを考えるための情報提供を受け、行動変容に至るよう支援します。
標準的には、週に1回2時間のセッションを8回積み上げ、数週間あけてフォローアップの会を行います。
●体験プログラム
標準プログラムの導入を目的として、標準の18時間版プログラムを再構成したプログラム。
一部のミニワーク体験を含み、ポジティブ・ディシプリン®︎の概要やエッセンスをご紹介しています。
●支援者版プログラム
標準プログラムの導入を視野に入れた自治体や地域社会において、
体験プログラム(2時間版)に加え、PDEPの概要とプログラムの背景や目的を支援者にご紹介します。
これまでの事業成果
プログラムの実施
2016年から主に養育者の皆さんにプログラムをお届けしています!詳しくはこちらからご覧いただけます。こちらから
以下では、弊団体に所属しているファシリテーターが、プログラムのために赴いた場所をご紹介いたします!
・新潟県糸魚川市
・茨城県水戸市
・栃木県宇都宮市
・埼玉県越谷市、さいたま市、八潮市
・東京都小平市、立川市、大田区、江東区、渋谷区、新宿区、世田谷区、千代田区、豊島区、練馬区、港区、目黒区
・神奈川県厚木市、伊勢原市
・山梨県甲府市
・愛知県名古屋市
・香川県小豆島町、善通寺市
日本財団事業
2019年、公益財団法人日本財団様より、助成プログラムとして採択いただきました!詳しくはこちらからご覧いただけます。こちらから
新型コロナウイルス感染症の発生による混乱の期間も含め、2023年度まで4年間ご支援を受けました。
助成いただいた期間中に、
・標準プログラム19回、208名
・体験プログラム16回、163名
・支援者版プログラム3回、45名 の方にご参加いただきました!
また、以下のファシリテーターを養成いたしました。
・標準プログラムの研修生延べ人数26名、認定ファシリテーター数8名
・体験プログラムの実施資格者数4名
・支援者版プログラムの実施資格者数2名
(ファシリテーターは標準プログラム、体験プログラム、支援者版プログラムの順に実施資格を取得します)
メディア情報
雑誌(ex ひよこクラブ、クーヨン)、TV(ex 深層NEWS、クローズアップ現代)、Web(ex 日経DUAL、CHANTO web)などで
ポジティブ・ディシプリン®︎ プログラムを取り上げていただきました。
事業の必要経費
- 教材費(ファイル、書籍、文房具)
- 会場費
- ファシリテーター交通費、謝金
- 託児費 等