私たちの取り組む課題
親子の心と体の健康
1990年度の統計開始以来、児童虐待相談対応件数は増加を続け、死亡事例も減少がみられません。
体罰がエスカレートして虐待を引き起こす事例は多く、体罰によらない子育てを安心して学ぶことができ、
親子の心と体の健康が守られることは、私たちの社会の重要な課題です。
身近で赤ちゃんに触れることなく子育てが始まる養育者が多い現代では、
養育者の不安にこたえ、楽しく楽に子育てができる社会の多様な支援体制が必要です。
プログラムの提供
私たちは、体罰によらない子育て『ポジティブ・ディシプリン®︎』プログラムを提供することで、
養育者が安心して、楽しく学べるサポートをしています。
また、共に住む市民が虐待予防の温かな街をつくれるように、市民向け虐待予防プログラムや、子どもの権利講座を提供しています。
なぜこの課題に取り組むか
子育ての不安
虐待や体罰を使う人だけでなく、使わない人であっても
「怒鳴ったり罰を使わないで、子どもはちゃんと育つのだろうか?」
と心配があるのではないでしょうか。以前の私はそうでした。
でも、前向きなしつけ(ポジティブ・ディシプリン®︎)や子どもの権利の考え方に出会い、
子育てを何度も修正して取り組み、前向きな子育てを実践するたくさんの仲間を得て
「暴力や罰を使わず育てることができる」と自信を持って言うことができるようになりました。
今どこかでママやパパが、私が経験したように
毎日の子育てに圧倒されて自信を失っているかもしれない。
今、どうしていいのか分からなくなって、いっそ力で、痛みで分からせないと!と追い込まれているかもしれない。
子育てをして沢山の情報を得たものの、それをどう整理して、
生かしたらいいか模索中で自信を失っている人もいると思います。
あるいは、子育てに効果的な情報が届いていない人もいると思います。
子どもを育てている人が、
楽しく効果的に、前向きな子育ての方法に触れ、身につける機会があれば、
親は変わり、子どもが変わり、社会は変わると実感しています。
子育て中のみなさんに届けたい!
ポジティブな子育ての考え方『ポジティブ・ディシプリン®︎』や子どもの権利の考え方で、
私自身、自分がやりたくない子育て、やりたい子育てをはっきり確認することができました。
そして自分の子育ての本当の目標に気づき、子育てが思い通り行かず途方にくれる時でも、
なんとか一歩進むための考え方を手に入れました。
その後、プログラムファシリテーターとしてプログラムや講座をお届けし分かったことは、
どんな経験を持っていたとしても、それはその人だからこそ出来るポジティブな子育てのアイディアの源泉になり得るということ。
一緒に学ぶ仲間から聞く子育ての話が、自分を許したり、子どもを理解したり、自信を後押ししてくれるということでした。
叩いても怒鳴っても子育てはうまくいかないから、ポジティブな子育てを知ってほしいです!!
養育者は体罰禁止の法律に怯えることもなく、自分が虐待する心配もなく子育てができます。
私たちは一緒に学び対話する機会によって、子育てが今より楽しく楽になり、虐待の苦しみなく幸せが多い社会になるために活動しています。
寄付金の使い道
事業内容を積極的に展開するために、ご寄付の使用目的については、非分配のもと、
広報活動、弊団体運営全般に充て、広く一般養育者の方への情報提供サービスの向上、事業運営の拡充へ有効に活用させていただきます。