事業の目的
高校生と地域をつなぐ、マッチングプラットフォーム『うずうず』
高校生の「やってみたい」と、地域住民や事業者の「助けて」をつなぎ、
互いの学びの機会として提供します。
「高校生活で、何かはやってみたい」「人の役に立ってみたい」
漠然とした気持ちを抱える高校生がいる。
一方で、「若者に助けてほしい」「高校生と一緒にチャレンジしたい」
と考えている人もいます。
「何者になりたいか」はわからなくて大丈夫。
誰かに求められる体験を、高校生に提供します。
これまでの活動
プラットフォーム『うずうず』では、地域住民から「高校生の手を借りたい」というボランティアニーズを収集し、仲介しています。
ジムの清掃や地域のお祭り、小学生の体験活動支援まで、さまざまなサービスラーニングの機会を提供しています。2023年度は89人が24種類の活動に参加しました。
コミュニティ・カフェ EMANONを利用する高校生に直接参加を呼びかけたり、連携する県立高校の教員・生徒向けに情報を発信したりしています。
これまでの事業成果
高校生と話していると、「やりたいことを聞かれてもわからない」という声を聞くことがあります。
白河の高校生Kさんは、「時間はあるけれど何をしたらいいかわからない」と話していたため、ボルダリングジムの模様替えボランティアを紹介しました。
普段できない経験ができたことで地域活動に対して前向きになった彼女は、その後も未来の準備室主催のボランティアに複数回参加してくれました。
小学生の学習支援ボランティアに参加した帰り道、コーディネーターとの会話の中で彼女は「活動先の地域は子どもが減っている場所で、自分の地元と一緒だった。でも、人も集まっていたし温かかった。違いはなんだろう?」と気づきをつぶやきました。その後、コーディネーターとの対話を重ねる中で、「『ありがとう』の連鎖をつくりたい」という自分の気持ちに気づき、地元で「ありがとうポスト」という、普段は言えない「ありがとう」の気持ちを送る企画を考案しました。
コーディネーターはKさんの住む矢祭町の図書館で活動をしている地域おこし協力隊を紹介し、Kさんは自ら企画書を作成し思いをプレゼンしました。協力隊の方も親身に相談に乗ってくれて町の文化祭でのポストの設置が実現しました。その実践によって「『ありがとう』は人づてに連鎖するだけではなく、書いてみることで日常の小さな物事への感謝が芽生える連鎖も起こるんだ」と新たな学びを得て、「ありがとうポスト」の更なる発展に向かっています。
『うずうず』の活動やコーディネーターの伴走によって、高校生の社会、地域、自己に対する解像度をあげ、社会において自らが何を成したいのか、どうありたいのかを探究していく最初の一歩をつくっています。
成果の例
- 令和5年度 ふくしま高校生社会貢献活動コンテストでの入選 https://www.fks-manabi.net/
- 全国高校生マイプロジェクトアワード 福島県Summitでの入選 https://myprojects.jp/news/16924/
事業の必要経費
高校生のボランティア活動を実現するための下記の経費が必要です。
Syncableのマンスリーサポーターの皆様の寄付を、活動に活用しています。
- 高校生の活動支援費・保険料
- コーディネーターの人件費・育成費
- プラットフォームウェブサイトの維持費・管理費