事業の目的
新型コロナウィルス感染症の拡大による全国的な図書館の休館を経験し、
- 来館することが前提の従来の形から、図書館に来られない方々に対して「もう一つの扉」を開きたい
- インターネットツールを活用することで、より多くのこどもたちに、本の世界の入り口への道先案内ができないだろうか
そんな願いから、高知こどもの図書館のウェブサイトの全面リニューアルを決意しました。
2021年10月13日より、ウェブサイトリニューアルのための資金調達をクラウドファンディングで行いました。
『行けなくても訪ねられる図書館! こどもの本の世界を拓くWebサイト』は、12月11日の終了期間までに267名の団体、個人の方から3,591,000円という大きなご支援をいただき、無事クラウドファンディングを終了することができました。
https://readyfor.jp/projects/kochichildrenslibrary
2022年5月にウェブサイトをリニューアルオープンし、小学3年生以上のこどもが自分で操作でき、楽しみながら本と出会えるウェブサイトを運営しています。
また、ウェブアクセシビリティにも配慮しており、サイト内のご案内には以下の文章を明記しています。
「高知こどもの図書館ウェブサイトは、こどもの本を必要としている誰にでも情報を届けられる場を目指します。年齢、能力、場所、時間、環境を問わず、本との出会いを楽しめるよう、継続的にウェブアクセシビリティの向上に取り組みます。」
これまでの活動
へなちょこの森へ行こう!
当館で発行している「へなちょこ新聞」は、イラストレーター・画家のとおちかあきこさん、檜垣文乃さん、当館理事の刈谷明子の3人が作成するおもしろペーパーです。
へなちょこ新聞に登場するキャラクターや、クスッと笑える嘘ばかりが掲載されている新聞のテイストを活かして、こどもたちがチャートを辿っていくうちに本に出会えるゲームコンテンツを作成しました。
たどり着いた先の本は、どこにいても本を実際に手に取ることができるよう、”日本最大の図書検索カーリル”というサービスを利用し、住んでいる地域の図書館に所蔵があるかを調べられるようになっています。
https://kodomonotoshokan.org/henachoco-forest/
図書だよりの本だな
読もっか こども高知新聞は、毎週金曜日に発行されるタブロイド版のこども新聞です。
「図書だより」のコーナーで、小学生に読んでもらいたい本を学年別に毎週紹介しています。
低学年向け、中学年向け、高学年向けで、絵本や物語、ノンフィクション、科学絵本など様々なジャンルのおすすめの本を紹介しています。館内には、読もっかで紹介した本を、紹介文とともに展示、貸出しているスペースもあります。
高校生、大学生、理事、選書委員、県外から応援してくれている方々も含め、総勢30名余りの大人が「この1冊をぜひこどもたちに!」という熱い思いで1冊を選び、紹介文を書いてくださっています。
https://kodomonotoshokan.org/bookshelf/
本を届け続けること
サイトの対象者は全国に住む小学3年生以上のこどもですが、こどもと本をつなぐ活動に関心のある大人に向けても情報発信をしています。
「本を届け続けること」では、大人向けの絵本講座「絵本の時間」、読書会、子育て講座等のご案内や行事報告などを、ブログ形式でご案内しています。
これまでの事業成果
これまで紙媒体等アナログのみで行ってきた情報発信を、ウェブサイトを通じて広く発信することができるようになりました。
また、Facebook等のSNSではできない、デジタルアーカイブとして記録を蓄積する自館ウェブサイトの重要性も認識し、当館の活動を記録・発信・周知しています。
事業の必要経費
サイトをWordPressで制作しており、バージョンアップ(セキュリティ対策含む)や保守管理、バックアップなどの維持管理費が必要となります。