事業の目的
図書館にできる「子育て支援」のかたちを、協力してくださる方々を一緒に考え、子育て家庭に届けていきたいと思います。
ちいさなこどものためのちいさなひろば「くすくすひろば」では、参加の親子や家族と一緒に絵本の読み聞かせや、ふれあい遊び
わらべうた遊びなどを楽しみます。図書館内だけでなく地域にも出かけていく「おでかけくすくすひろば」も展開しています。
ゆったりとした雰囲気のなかで、絵本を仲立ちに親子であたたかいぬくもりのひとときを過ごしてほしい、と願っています。
これまでの活動
これまでも、当館内で未就園の親子を対象にしたおはなし会「くすくすひろば」や妊産婦やご家族を対象とした講座「ちいさなたね」
を定期的に開催、また高知県や県内自治体からの依頼を受けて、「子育て支援講座」(絵本の読み聞かせや絵本の紹介など)に出張講師
として出かけていくなどの活動を行ってきました。
・2021年度…高知県が子育て支援のネットワーク化を推進するなかで、「つむサポ」講座(認定特定非営利活動法人NPO高知市民会議が
県から受託した子育て講座)がスタートしました。当館では未就園の親子を対象とした7講座が採択され、3つのちいさなひろばとして開
催をしました。それぞれ、経験豊富な外部講師の方に来ていただいて、図書館内や図書館周辺の緑地公園で実施しました。
*絵本や手遊びを楽しむ「くすくすひろば」
*わらべうた遊びを楽しむ「わらべうたひろば」
*自然の中で絵本を楽しむ「あおぞらひろば」
・2022年度…「つむサポ」講座として2講座を開催しました。新たに、子育て家族や妊産婦を対象とした講座も実施しました。
高知県社会福祉協議会の助成事業を活用して、地域に出かけていき本の貸し出しも行う「おでかけくすくすひろば」も開催しています。
*絵本や手遊びを楽しむ「くすくすひろば」
*子育てとともに楽しみたい絵本の講座「おとなのためのくすくすひろば」
*子育て支援センターに「おでかけくすくすひろば」(県内2地域で開催)
これまでの事業成果
・経験豊富な講師の語りかけやアドバイスによって、子育ての悩みや不安が少し軽くなった、絵本の楽しさを再発見できた、などの
感想も聞かれます。親子が安心して参加できる居場所機能を果たしています。
・「くすくすひろば」の参加をきっかけに、子どもと過ごす一つの居場所として図書館を利用してくれるようになった家族もいます。
1冊の絵本から広がる親子のコミュニケーションや成長の様子を見守りながら、こちらも豊かな時間を共有させてもらうことも多く、
こどもの図書館としての役割を再認識する機会となっています。
・地域との協働で、本が身近にある環境を整えることや、子育て支援活動を共に進めていく相互意識が高まりました。
事業の必要経費
子育て家族や子育て支援に関わる方々、誰もが自由に気軽に参加できる場として図書館内外で継続していきたい事業ですが、
自主財源が確保しづらい現状です。助成金等で事業運営を行っていますが、さらに図書館自主事業として広げていくためには、
・外部講師の方への講師謝金
・旅費交通費
・「おでかけくすくすひろば」のための図書購入費
・地域との連携のための通信運搬費
などの経費が必要です。