事業の目的
鳥たちの中には季節によって移動する渡り鳥がいます。渡り鳥には国境はなく、自由に行き来をしています。そのため、日本の外で環境破壊や密猟などを受けていたら、渡り鳥は減少していくでしょう。つまり日本の中だけを守っていても、渡り鳥を守ることはできないのです。当連盟では、国境を越えて移動をする渡り鳥を守っていくため、国際協力事業にも力を入れ、フィリピンやネパールなどで活動に取り組んでいます。
これまでの活動
フィリピンでの国際協力
日本で繁殖する夏鳥の多くはフィリピンを越冬地や中継地として利用しています。鳥を守るためには国際協力が欠かせない国です。私たちは、渡り性の猛禽類であるサシバやアカハラダカなどの希少鳥類を保全するため、フィリピンにおいて調査や植樹、密猟防止のための普及啓発活動を行っているほか、中古双眼鏡の寄贈など、日本とフィリピンをつなぐ役割を担っています。
https://www.jspb.org/binoculars
https://www.jspb.org/philippinereport3
ネパールでの国際協力
ネパールでは、資金や人材不足で鳥の調査や保護活動が十分に行えていませんでした。私たちは現地の調査者が独自に財源を得て調査・研究や保全活動を進めていけるよう、エコツアーの定着のための取り組みや、調査技術や物資の提供を行っています。
リトアニアでの国際協力
リトアニアでは、コアジサシを保全するためリトアニア教育大学と協同で調査を実施する傍ら、調査機材等の提供も行ってきました。
https://www.jspb.org/lietuvosrespublika
国際サシバサミット
渡り鳥であるサシバを国際間で協力して守っていくため、令和元年に第1回国際サシバサミットが栃木県市貝町で、令和3年には第2回が宮古島で行われました。私たちはこのサシバを守るための活動に賛同し、活動しています。