
事業の目的



共生型地域社会の実現を目指して
地域の誰もが年齢や立場に関係なく、つながり・役割・楽しみを持って暮らせるよう、交流・支援・参加の場づくりを通じて、孤立の防止と心豊かな日常の支援を行っています。
・高齢者の尊厳と自己表現の支援
着物の着付けボランティアなどを通じて、高齢者が自らを表現し、人とのつながりや生きがいを感じられる機会を提供しています。
・地域住民が役割を持ち合う場の創出
ボランティア活動や自治会との協働を通じて、住民同士が“される側・する側”を超えて関わり合い、共に地域を支える関係性を育んでいます。
・世代や地域を超えた交流の促進
地域食堂やサードプレイスの場を活用し、こどもから高齢者、ひとり親世帯の誰もが自然に交流できる機会をつくり、地域における安心と信頼のネットワークを強化しています。
・生活に身近な場所での支援体制の構築
自治会と連携し、身近な地域資源を活用することで、相談しやすく、頼りやすい「地域の中の支援拠点」としての機能を目指しています。
・地域全体の孤立防止と見守り機能の強化
食堂やイベント等を通じて住民の状況を把握しやすくすることで、孤立・困窮・虐待等のリスクを早期に発見し、適切な支援につなげています。
これまでの活動



■ 2013年
- 宮城県東松島市にて和装ボランティア団体「着物deスマイル」を発足
- 高齢者施設や仮設住宅にて、和装を通じたサロン活動を開始
■ 2014年
- 「着物deスマイル」事業を展開
- 仮設住宅にて、こどもから大人までを対象にした和装交流会を実施
- 高齢者向けの和装サロン「着物de地域福祉交流プロジェクト」を展開
■ 2015年
- 「着物de交流、心晴れ晴れプロジェクト」開始
- グループホームやデイサービス等への出張和装ボランティアを実施
■ 2016年
- 7月7日:NPO法人「いろどり・みんなのみち」として法人格を取得
- 高齢者や車いす利用者への和装体験・心のケア活動を実施
- 手踊りワークショップ等も開催し交流を促進
- 雑誌『ハルメク』12月号に活動内容が掲載
- 全国から着物の寄付が集まり、活動が広がる
■ 2017年
- 引き続き「着物de交流、心晴れ晴れプロジェクト」を継続
- グループホームやデイサービス等で和装出張ボランティアを実施
■ 2019年
- 「着物deスマイル」事業として、複数施設での和装ボランティア活動を継続実施
■ 2020年~2022年
- 新型コロナウイルス感染拡大の影響により活動を一時自粛
■ 2024年
- 「地域福祉」事業を新たに本格再開
- 自治会・東松島市社会福祉協議会と連携し、「サードプレイス キミいろ」を開始
- (地域食堂、学習支援、健康相談、サロン活動等を実施)
- 地元・最興寺で開催された「互い市」にて、着物のリメイク品を出店販売
これまでの事業成果



1. 高齢者の心のケアと生きがいの創出
- 和装による非日常的な体験を提供することで、高齢者が表情を明るくし、自尊感情や活力が向上しました。
- 認知症予防やうつ予防といった側面でも一定の効果が見られ、介護スタッフからも好評の声をいただきました。
2. 世代間交流の促進
- 仮設住宅や地域食堂での活動を通じて、子どもから高齢者まで幅広い世代が集い、交流のきっかけを創出しました。
- 「着物」を共通テーマにすることで、年齢・立場を超えた温かい対話や関係構築が実現できました。
3. 地域コミュニティの再生・活性化
- 東日本大震災後に希薄化した地域のつながりを、着物サロンや食堂、サードプレイス活動を通じて再構築しました。
- 自治会や社会福祉協議会との連携により、孤立を防ぐ地域支援体制の一部として機能し始めました。
4. 寄付・支援を活かした循環型の福祉モデル構築
- 全国からの着物の寄付を受け入れ、再活用(着付け・リメイク)することで、地域内外からの共感と支援の輪を広げることができました。
- 物資を活かし、人と人とをつなぐ「地域に根ざした支援活動」として継続的に展開できました。
5. 団体の信頼性・認知度の向上
- 活動が雑誌『ハルメク』などの全国誌に取り上げられたことで、外部からの信頼と注目が集まりました。
- 地域住民のみならず、他自治体や支援団体との連携の足がかりとなりました。
事業の必要経費



地域福祉事業に必要な経費
・物品・備品の購入費
着付けに使用する着物や帯、小物類、保管用ケース、クリーニングなど備品の購入・補修費がかかります。
また、地域食堂においては調理器具、食器の購入なども必要です。
・食材費・消耗品費
地域食堂で提供する食事にかかる食材の購入費や、紙皿・紙コップ・ラップ・手袋・洗剤などの消耗品費が発生します。
・施設使用料・光熱費
地域食堂やサードプレイスとして使用する会場(公民館、集会所等)の使用料や、その際にかかる電気・ガス・水道などの光熱費が必要です。
・広報・印刷費
活動の参加者募集や地域への周知のためのチラシ作成、ポスター印刷費などがかかります。
・人件費(謝金含む)
ボランティアの交通費補助や、活動を支える調整員・コーディネーターへの謝金や人件費も必要です。
特に継続的な運営には一定の人員確保が重要となります。
・保険料
参加者やスタッフが万が一事故やケガをした際に備え、ボランティア保険やイベント保険等への加入が必要です。
・衛生・安全対策費
感染症対策のための消毒液や体温計、マスクの備蓄など、安全な活動運営のための衛生用品費も考慮する必要があります。