事業の目的
■子どもの貧困
「相対的貧困」とは、住む場所が無かったり、食べるものが無かったりする絶対的貧困と違い、目に見て分かりにくい貧困です。
しかし、2012年に子どもの相対的貧困率は過去最悪の16.3%でした。2015年には13.9%に改善されましたが、まだ子どもの7人に1人は貧困状態であるといえます。
また、特にひとり親家庭の子どもの2人に1人は貧困であるという結果も出ています。
高校進学率が90%を超える今の社会で高校に行くこと・高校を卒業することは「貧困の連鎖」から抜け出すための第一歩です。
そのため、私たちは経済的な事情により学校外での学習の機会が少ない子ども、家庭的な事情で家で勉強できる環境にない子ども、何らかの理由で学校に行きにくくなってしまった子どもなど様々な地域の子どもたちに学習の機会を提供しています。
また、学習だけでなく、これからの社会を生きるために必要な力(=「総合的な生きる力」)を育むことも目指しています。
個別の学習サポートによる学力の向上、
グループワークなどによるコミュニケーション能力の育成、
社会教育活動・体験活動による自己肯定感の向上など
子どもたちがこれからの社会を生き抜くために必要な力を育みます。
これまでの活動
毎週土曜日、日曜日の午後に小学生から中学生を対象とした学習支援[明石かがやき]を、
毎週日曜日の午前に高校生を対象した学習支援[ハイスペース]を実施しています。
その他にも、子どもたちの長期休業に合わせて施設見学や体験活動、1泊2日の宿泊活動、季節のイベントなどを実施しています。
これまでの事業成果
サポートによって,学習の内容理解が深まったのはもちろんですが,それ以外にも学校に行きにくかった子がチューターとの関わりによって,行けるようになりました。
事業の必要経費
学習支援事業では、
・子どもたちのサポートを行うボランティア、スタッフの交通費
・教材、テキストなどの購入費
・体験活動を行うための社会教育活動費
などが事業費としてかかり、年間で100万円を超える予算を計上しています。