
事業の目的



フィリピンのマニラ首都圏に住む15歳から39歳までの女性を対象とし、SNSを活用して栄養や健康的な食事などに関する知識の普及をすることで、フィリピンの人々の生活習慣の改善に寄与することを目指しています。
フィリピンでは、高額な医療費用に対して社会保険や民間保険では保障額が小さいため、貯金の習慣がない世帯は治療を受けられず、病気による失業を起因として家族全体が一気に貧困に転落し、その子どもたちが貧困の連鎖に巻き込まれるケースが少なくありません。
これまでの活動



(1) SNS食育「Healthy Daily Oishi Cookin」(対象:母親を含む人々)
これらの課題改善に貢献するため、「フィリピンで一番有名な日本人」として知られるアーティストのFuMi氏にもご協力いただき、フィリピン首都圏における死因の約7割を占める生活習慣病を含む「非感染性疾患(Non-Communicable Diseases/NCDs)」の予防をテーマに、Facebookでの健康的なレシピを紹介する動画配信を定期的に実施しています。
【Facebook, Healthy Daily Oishi Cooking アカウント】
(2) オンライン「食育トレーナー育成」(対象:貧困層の青少年)
フィリピンのNCDs課題の解決を目指し、食習慣や生活習慣による疾病予防の知識を普及させるため、貧困層出身の青少年を食育トレーナーとして育成しています。フードコンビネーション(疾患予防のための食材の組み合わせ)や運動方法などを正しく理解し、貧困地域の人々に説明ができるようになるまで、一人ひとりと向き合いトレーニングを行っています。
また、育成した食育トレーナーたちが自身の出身地で食育を実施することで、健康に関する知識を各地に広め、地域が自立的に活動を続けられる仕組みを構築しています。
さらに、持続可能な食育活動を展開し、より多くの人々に健康的な食生活を取り入れてもらうだけではなく、食育トレーナーたちが事業を担当することで、彼らの雇用の機会を創出しています。
(3) 対面式「コミュニティ食育」(対象:貧困層の女性を含む人々)
糖尿病、心臓病、脳卒中などの生活習慣病を含む様々な病気の予防をテーマに、フィリピンにてオンライン&対面式食育事業を実施しています。
フィリピンでは、死因の1位が心疾患であり、また糖尿病患者もかなり多いことから、2017年より女性たちを対象とした食育事業を継続しています。
食育トレーナーたちが、事前のトレーニングで学んだ疾病予防に効果的な食材の組み合わせ(フードコンビネーション)や運動方法について、参加者と共に意見交換しながら学ぶ場を提供しています。
日系企業のフィリピン人スタッフの方々にユニカセの食育事業を実施した結果、社員食堂で2,000名のスタッフの方々が健康的なランチを食べるようになった事例もあります。
「食育事業」ご希望のお問い合わせ:info@uniquease.net
(4) 対面式「子ども食育イベント」 with FuMi氏(対象:小中学生の子どもたち)
半年に1回、フィリピンの子どもたち(小・中学生)500人を対象とした「子ども食育イベント」を実施しています!
SNS食育事業でご協力いただいている FuMi氏にも参加してもらい、「衛生面」や「免疫力の向上」についての情報を伝えます。健康や食材の栄養に関するクイズやゲームなども含め、子どもたちが楽しく学べる機会を提供します。
なお、「子ども食育イベント」で撮影した動画は、Healthy Daily Oishi CookingのFBアカウントで紹介しています。ぜひご覧ください。