
事業の目的
UniPark(ユニパーク)は、公園を「異なる人たちが自然に出会い、同じ時間と場所を共有できる場」にしていく実践です。
年齢、障害、国籍、立場などにかかわらず、予約不要・参加無料・出入り自由。
スポーツや遊び、清掃、食事などの活動をきっかけに、人と人とのゆるやかな接点をつくります。
目的は、たくさんの人を集めるイベントを開催することではありません。
友人になる前、支援につながる前、何かの組織に所属する前にある「つながり未満」の接点を地域の中に増やし、社会的孤立が起こりにくい環境をつくることです。
UniParkは、そのための方法を実際の公園で試し、育てていくHARMOSの実践開発フィールドです。
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これまでの活動



HARMOSが公園に着目しているのは、公園が年齢や立場、所属にかかわらず、誰もが日常の中で利用できる公共空間だからです。
社会的孤立が起こりにくい地域をつくるためには、孤立してから支援につなぐだけでなく、その手前に、人と人が自然に出会い、同じ場所や活動を共有できる接点が必要です。
公園には、目的がなくても立ち寄れる、予約をしなくても行ける、知らない人同士が同じ空間にいられるという特徴があります。HARMOSでは、こうした公園の特性を生かし、社会とのゆるやかな接点が生まれる環境をつくってきました。
2015年からは、所沢航空記念公園を舞台に、年齢や障害の有無を越えて一緒に参加できる場づくりを開始しました。
2015〜2017年の「ボーダー・フリー リレー」を起点に、「ユニバーサルサッカー」「ユニバーサルスポーツDAY」「ユニスポ・フェスタ」などへ実践を発展。総合公園という大きな公共空間の中で、多様な人が自然に混ざり合うための参加方法やプログラム、運営方法を試してきました。
2023年には、所沢航空記念公園の管理事務所から委託を受けて「UniPark航空公園」を運営。公園管理者と連携しながら、公園をレクリエーションの場としてだけでなく、人と人との接点が生まれる社会的な場として活用する実践を行いました。
同年に開催した「ユニパークフェスタ2023」には約800名が参加。こうした公園での実践は、「公園・夢プラン大賞2024」の「実現した夢」部門で優秀賞を受賞しました。
現在は、実践の場を総合公園から、より日常生活に近い街区公園へ移し、所沢市の長者久保公園を主なフィールドに月1回UniParkを開催しています。
大規模な公園で多くの人が集まる場から、住宅地の中にある身近な公園へ。より日常に近い場所で、異なる人たちが自然に出会い、社会との接点を持ち続けられる環境を試しています。
UniParkの一日は、大きく3つの時間で構成しています。
1.みんなで公園をきれいにする
まずは公園の清掃からスタートします。
参加者だけでなく、その場にいる人も一緒にできる活動から始めることで、自然に声をかけたり、同じことを一緒にするきっかけをつくります。
2.みんなで遊ぶ・スポーツをする
ボッチャやモルックなど、年齢や身体の状態、経験にかかわらず一緒に参加しやすいスポーツや遊びを行います。
勝敗だけを目的にせず、その場にいる人に合わせてルールや参加方法を変えながら楽しみます。
3.みんなでランチ
最後は公園でランチの時間を共有します。
スポーツには参加しなくても、ランチだけ参加する、途中から来る、途中で帰ることもできます。
予約不要・参加無料・出入り自由。
一日を通じて参加の仕方を一つに決めず、それぞれの人が自分に合った距離で関われる場をつくっています。
・「公園・夢プラン大賞2024」「実現した夢」部門
https://yumeplan.prfj.or.jp/yumeplan24/jitsugen_03.html?utm_source=chatgpt.com
これまでの事業成果



UniParkでは、参加人数だけでは測れない、小さな変化が生まれています。
・異なる人たちが、同じ場所で自然に関わる
障害のある人やその家族、子ども、高齢者、外国につながりのある家族、地域の人など、普段は接点を持つ機会の少ない人たちが、同じ公園で一緒に過ごしています。
・「参加者」から「支える人」へ
最初は遊びに来た人が、次に来たときには初めて参加する人にルールを教えたり、道具を準備したり、自然に誰かを支える側になることがあります。
役割をあらかじめ決めなくても、その場の中から新しい役割が生まれています。
・公園にいた人が、そのまま参加する
UniParkを目的に来た人だけではなく、たまたま公園に遊びに来た親子などが、その場の様子を見て途中から加わることがあります。
予約や所属を入口にしないことで、「参加するつもりではなかった人」との新しい接点も生まれています。
こうした一つひとつの変化を積み重ねながら、人と社会との「つながり未満」の接点が生まれる地域環境を育てています。
Photo:Osamu kimura
事業の必要経費

UniParkは参加無料で開催していますが、継続して実施するためには、さまざまな費用と活動時間が必要です。
主な経費は、スポーツや遊びに使用する道具・消耗品、会場設営に必要な備品、広報物の制作、保険、交通・運搬などです。
また、開催当日だけでなく、事前の企画、行政や地域との調整、広報、参加しやすいプログラムの検討、開催後の記録や振り返りにも多くの時間を使っています。
参加する人の負担はできるだけ低く保ちながら、こうした「見えにくい運営コスト」も含めて、UniParkを継続できる仕組みをつくっています。

