事業の目的
虐待サバイバーは、虐待の経験を周囲の方々に話してみても、なかなか理解が得られません。
「それはあなたが悪いことをしたからでは?」「親も大変だったのよ」「家族だから話し合ったら?」「あなたも親になれば親の気持ちが分る」など、二次被害に遭ってしまいます。サバイバー達は社会の無理解に更に傷付き、心を閉ざしてしまいます。そして独り、虐待の記憶に苦しみながら社会的孤立に追い込まれます。当法人はそんなサバイバー達が集い、同じ体験を仲間として「共感」と「理解」によって支え合う場を、今後も提供していきます。
虐待の痛手は深く、そう簡単に癒やせるものではありません。繰り返し繰り返し自分を語り、仲間の話に耳を傾けながら、薄皮を剥がすように回復へと向かいます。彼らに必要なのは「共感」と、二次被害に遭わない環境の中で自分を語る語ることなのです。
これまでの活動
※2017年5月頃 任意団体「ふくおかac」を設立。
※2017年11月11日 「虐待予防策講演会Power to the Children in 福岡」を開催。
※2018年 1月6日 自助会設立。
※2019年11月30日 「さよなら虐待 Power to the Children」を開催。
※2020年 6月29日 特定非営利活動法人の設立を検討開始。
※2020年 8月 7日 発起人会を開催し、定款などの案を審議。
※2020年 10月24日 設立総会を開催。
※2021年 2月15日 福岡法務局より特定非営利活動団体の登録認可を得る。
※2022年 11月 「毒親アートフェス巡回展&トークライブを開催」
※2023年 11月 「ふぉーらむ 虐待はなぜ連鎖するのか」開催
※2021年から~2024年5月年度末までに、虐待環境からの解放までを伴走した当事者23名
これまでの事業成果
※広く一般市民に虐待後遺症の深刻さを訴えることができました。
※講演会に参加したサバイバーに「理解してくれる人たちがいる!」「虐待をなくそうとしている人がいる!」と希望をもってもらうことができました。
※虐待サバイバーにそれぞれの体験を話す場を提供することで、「話してもいい」「分ってくれる仲間に出会えた」と感じてもらえました。
事業の必要経費
・虐待サバイバーを対照とした自助会(回復ミーティング)の定期開催。
※コロナ感染拡大を受け、LINE自助ミーティングに移行したところ、
家に居ながらにして参加できると好評。現在もLINEの完全非公開ライブトークを継続中
・虐待サバイバーが集い寛げる広いスペースの確保。
※家賃110,000円(~120,000円×敷金3ヶ月×12ヶ月=1,680,000円
(空き家プロジェクトの活用も検討中)