私たちの取り組む課題
皆様、お世話になります。当法人のページにアクセスして頂き、ありがとうございます。
「NPO法人LOCUS・虐待サバイバーをつなぐ会」では
『虐待=虐待死』という誤った認識が社会に定着することを危惧しております。
虐待は「死ぬも地獄、生き延びるも地獄」です。
被虐待環境を生き延びた虐待サバイバーや、機能不全家庭で育ったアダルト・シルドレン(以下AC)は
虐待の記憶に苦しみ、PTSDはじめ様々な精神疾患に苦しみ、生育歴によって歪められた思考に苦しみ、
健全な家庭で育った方々の何十倍もの重荷を背負い、やっとの思いで生きています。
マスメディアはセンセーショナルに虐待死を報じますが、
もしかしたら皆様の隣にいる人が虐待サバイバーかも知れません。
サバイバーやACの皆さんは、
「生んで貰った恩、育てて貰った恩があるだろう」
「親のことを悪く言うものではない」
「子を愛さない親はいない」
「家族なんだから話合ってみれば?」
という悪気のない言葉に深く深く傷付き、心も口も閉ざしてしまいます。
当法人は
◆孤立したサバイバーやACが、虐待後遺症からの回復を目指して集うミーティング(自助会)を定期開催しております。
◆誰にも共感して貰えなかった虐待体験や感情体験を聴く、「傾聴」を行っております。
当法人は以下の目標を持っています。
◆虐待サバイバーやACが安心して集い寛げるスペースの確保。
◆虐待後遺症の深刻さを周知する。(あらゆる施設や病院などにポスターを貼らせて頂く)
◆虐待予防の為に必要な施策を行政に提言する。
◆公的支援の対象外となる18歳以上のサバイバーが、虐待環境から避難する為のシェルターを構える。
皆様、公序の手が及ばないサバイバーの自立の為に、メンタルケアの為に、何より虐待撲滅のために
当法人へのお力添えを、どうか宜しくお願い致します。
なぜこの課題に取り組むか
当法人の代表理事は虐待サバイバーです。
私が虐待を受けていた頃、社会に「子ども虐待」という概念はありませんでした。
自分の子どもをどうしようが親の自由!という考えの親御さんが相当数存在します。
ひとさまの子どもに同じ事をすれば「犯罪」です。
しかし、自分の子どもには何をしても許されていた時代でした。
その悲しい時代は今も続いています。
「躾」と称して行われる暴力、暴言、文化的虐待、教育虐待に晒されながらら
周囲の理解は得られず、私の声は「子どもを愛さない親はいない」という神話に掻き消されていきました。
家出という手段で虐待環境から脱出し、
向精神薬を服用しながら必死で生きてきました。自殺も考えました。
顧みられるどころか、社会の無理解の荒波を真っ向から被り
ひとり孤独に生きているサバイバーが沢山います。
昨今「毒親」という言葉が認知され、SNSなどでサバイバーやACが声を上げ始めました。
当法人は現在進行形で七転八倒しながら生きているそんなサバイバーやACの、
心の拠り所をつくりたい。
安心して体験を語れる場を提供したい。
虐待環境から逃げるお手伝いをしたい。
何より、虐待そのものがなくなる方法を考えたい。
このような思いから法人格を取得し、活動範囲の拡大を図っていこうと決意しました。
寄付金の使い道
◆利用者が安心して寛げるスペースの確保(回復ミーティング開催の場)
社会で孤立しがちな虐待サバイバーには「ここなら理解してくれる、共感してもらえる」と
安心して自分の体験を語る居場所、集う場所が必要です。
スタイリッシュな空間よりも、サバイバーがありのままで寛げる空間をつくります。
◆什器や備品類などの購入
自助会(回復ミーティング)や傾聴、定期的な食事会などに、什器や備品を備える必要があります。
◆ポスターの制作依頼
「殺されなかったのだからいいじゃない?」という言葉がサバイバーを追い詰めます。
虐待環境を生き延びたサバイバーは、常に孤独、愛着障害、PTSD、その他の精神疾患に苦しんでいます。
虐待後遺症の重篤さを広く社会にご理解頂くために、ポスターを作成し各所に掲示します。
◆活動のための交通費
福祉や医療、法テラスに繋げる必要が認められるサバイバーの付き添い、住まい探し、必要であれば県外にも出張活動を行います。
◆シェルターの家賃
当法人の最終目的は「サバイバーのシェルター」を設けることです。
安心な住環境がと仲間達との交流がメンタルを癒やし、社会復帰や自立へと繋がります。
皆様からお寄せ頂いた浄財は、サバイバーとの伴走のために使わせて頂きます。