冬の訪れと人々の暮らし
2024/12/5 09:09

ピースウィンズが取り組んでいる支援対象地のナンガルハル州は山岳地帯で、1年を通して、寒暖の差が激しく、11月から本格的な厳しい冬に入っています。
冬の間は、度重なる積雪や道路の凍結のために、村は外部から閉ざされがちになります。その間の人々の暮らしぶり、主に暖房やお風呂事情について、参加者からお話を聞きました。
【参加者ファウズ・カーンさん】
「私の家では、村内にある近くのポンプから水をくみ上げ、空の容器に貯めて、飲料水や調理、入浴(シャワー)、その他の日常の用途に使用します。
寒さが厳しい冬の間も、容器に入れた冷たい水でシャワーをします。晴れた日には、容器ごと直射日光に当てて、水が少し温まるのを待ちます。
調理には薪が不可欠で、主に家族の中の女性や子どもたちが、近くの農業地帯から薪を集めに行きます。また、動物の糞も調理燃料として使います。
薪は限られた資源のため、家の中を暖めるために用いることはできません。そのため、冬の間、家の中でも、私たち家族は寒さに震え、身を寄せながら過ごしています。
子どもたちは、冬の間も、夏用の薄い服を着て、裸足で過ごしています。冬用の温かい服を持っていないのです。
今、子どもたちは、喜んで養鶏のお手伝いをしています。養鶏で収益を得られたら、子どもたちに暖かい服を買ってあげたいと思っています。」
ファウズさんが参加する、住民全体のこの取り組みが、人々の希望の灯になっています。この灯が消えることのないように、どうぞ皆様のお力添えをいただきますよう、引き続きよろしくお願いいたします。
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