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渡邉めぐみ

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海外の味の箱船の食材の紹介② ブラジル・セラードの”バルナッツ”

2023/7/24 20:58

海外の味の箱船の食材の紹介② ブラジル・セラードの”バルナッツ” Main Visual

いつも応援いただき、ありがとうございます!

今日も、日本以外の国々から味の箱船食材を紹介していきたいと思います。

今回紹介するのは、「ブラジル・セラードの ”バルナッツ”」です。


世界で最も生物多様性に富むサバンナ 「セラード」

ブラジルの国土の中部には、「セラード」と呼ばれる地帯が広がっています。乾季と雨季のある熱帯(俗に言うサバンナ気候)と森林などの複数の植生がモザイク状に広がる自然生態系です。ちなみに、北部にアマゾン地帯が広がっていて、セラードはアマゾンに次いで2番目に大きい地帯となっています。

↑濃い緑の部分がセラードと呼ばれる地帯。ブラジルの国土のかなり多くの部分をカバーしています。


アフリカやオーストラリアなど、世界にはいくつものサバンナ地域がありますが、セラードは、「世界で最も生物多様性に富むサバンナ」と言われていて、セラードにしかない固有の動物や植物が見られます。その中の一つが今回紹介する「バルナッツ(Baru nuts)」です。

バルの木からは、9月〜10月に完熟期を迎える果実が取れます。その中から、茶色く細長いナッツをとることができます。煎ったナッツは、ピーナッツやカシューナッツと似たような味わいがあります。搾油をすることもでき、バルナッツの油は郷土料理にも使われます。タンパク質を多く含み栄養価がとても高く、適切な処理をすれば3ヶ月ほど味も栄養も損なわずに保存がきくため、セラードではとても重宝する食材です。木の生育スピードがとても速く、乾燥にも強いため、環境再生のための植樹活動でもよく使われます。セラードでは、バルナッツの木の陰で休憩する子ども達がおやつとしてつまむような、地域に根差した食材でしたが、市場での価値は見出されていませんでした。


破壊型ではなく、セラードの自然と共存する産業へ

ブラジルのセラードは土壌が酸性のため、かつては「未開の地」と呼ばれ、農作物がほとんど育たない土地でした。

しかし、1970年代に大規模な農業開発がおこなわれ、今では世界の大豆生産を支えるほどの大規模・集約的な農業が行われています。日本からも「農業開発協力」の名目で資金も多く投入されました。こうした単一作物の大規模農業は、元々セラードにあった自然を破壊し、今では200万キロあるセラードのうちの半分、日本の国土の2.5倍相当もの面積の自然が失われてしまっていると言われています。

↑ 大豆のプランテーションのために整備された農園。

セラードは137億トンもの二酸化炭素を貯留していると言われていますが、その2/3が地上の植生ではなく、根や土壌、地下に住む微生物などに蓄えられていると考えられています。地下組織が発達していることから、「逆さの森」と呼ばれることもあります。広大なセラードの自然が守られるかどうかは、生物多様性や炭素固定の観点から見ても、地球規模で重要な問題です。

そんな中、元々あるセラードの植生を産業にしていくことは、自然を維持しながら経済も両立させることに繋がります。スローフードブラジルでは、生産者組合の立ち上げや、バルナッツの加工技術や保存技術の向上、地域住民や国内外へバルナッツの価値を伝える活動をするためにプレシディオのプロジェクトを立ち上げ、今では300ほどの家族が組合に所属してバルナッツの生産をしています。2019年には年間で15トンものバルナッツが販売され、経済的に成立する産業になってきました。自治体も積極的にバルナッツのプロモーションを行ったり、政府機関のブラジル農牧研究公社(EMBRAPA)の研究対象にもなっています。近頃では、ブラジルの大都市圏の自然食品店や高級スーパーでも売られるようになったり、アメリカでスーパーフードとして扱われ始めるなど、注目されつつあります。

スローフードブラジルでは、バルナッツ以外にも、セラードの自然の中に元々ある植物を地域の人たちが経済的に自立できるように、適切な規模とスピードでの支援を進めています。ババッスやマカウバ・ココナッツ、ガビロバやカガイタ等々、数々の伝統的で個性的な食文化が、地域内外の人たちの協働によって見直されています。

明日も、海外の味の箱船食材を紹介していきます!

マンスリサポーターキャンペーン、引き続きどうぞよろしくお願いします!


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Representative:渡邉(齊藤)めぐみ

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