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「おいしい」から始まるムーブメントへあなたも。新生Slow Food Nipponのマンスリーサポーターを100人募集します!

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General Association 日本スローフード協会

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渡邉めぐみ

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Slow Food Nipponは、「食べる人に美味しく、作る人にやさしく、地球を元気にする食べものを、誰もが享受できる世界へ」をモットーに活動しています。気候変動や生産現場の高齢化などが加速し、食文化の多様性がどんどん失われている中で、多くの方の力が必要です。

今回、特に下記2点のアップデートをするために団体の基盤を支えていただくマンスリーサポーターを100名募集します!

①日本から消えゆく伝統食材を守る「味の箱船プロジェクト」を強化したい

②GOOD, CLEAN, and FAIRな生産者会議「テッラマードレ」の日本版を開催したい

Story



スローフードというネットワークを日本からもっと盛り上げていきたい!



自己紹介


キャンペーンページをご覧いただき、ありがとうございます。Slow Food Nipponの代表、渡邉めぐみといいます。大学生時代にスローフードに出会い、仕事として関わって、かれこれスローフードと10年を共にしています。

スローフードはもともと1989年にイタリアで生まれた草の根運動です。モットーは、「Good Clean Fair Food for All (食べる人に美味しく、育てる人にやさしく、地球を元気にする食べものを、誰もが享受できる世界へ)」。地球環境や食の未来を守り育てたいと願う人々のネットワークが、世界160カ国以上に広がっています。私たち日本スローフード協会(通称Slow Food Nippon)は2016年に設立し、日本各地にスローフードの活動をしているグループが存在します。


私とスローフード。

世界最大級の食のイベント「テッラマードレ」、食科学大学との出逢いは人生最大級の衝撃だった

 大学生の頃の私は、料理人を志し、学業もそこそこにバイト三昧の日々を送っていました。「おいしいから」や「かっこいいから」というミーハー精神でイタリアンやフレンチを中心に大小のお店で働いていました。

 ある日のランチ営業中、お客さんに魚の産地を聞かれて厨房に尋ねたところ、店長が「知らない、北欧のどこかの国を答えておいて」と答え、衝撃を受けました。「知らなくても成立する世界」そして「知らないことに違和感を感じていなかった自分」にショックを受けたのです。これまで海外のワインや異国の郷土料理の勉強ばかりしていたけれど、「醤油や味噌の作り方を説明できるか?」と聞かれたら、詳しく答えられない自分にも気づき、「何かおかしいぞ」と思うようになりました。悶々とした気持ちを抱えている時、たまたま大学の授業で石田雅芳先生(現:立命館大学食マネジメント学部)のスローフードについての講義を聞きました。

  • 「おいしい」から始まる、喜びを軸とした活動を通して、地域、社会、地球全体を良くしていく人たちが世界中にいること

  • ローカルな食を守る活動を通してグローバルにつながるスローフードというネットワークがあること

  • その人たちは、イタリアで2年に1度開催される世界最大級の食のイベント「テッラマードレ サローネ デル グスト(以下、テッラマードレ)」に集まり、繋がりあっていること


 講義を聞いた私は「これだ!」と思い、スローフード運動に関わるようになりました。まずは、世界に広がりつつあったスローフードユースネットワークを東京で立ち上げました。フードロスの啓発イベント「ディスコスープ」を開催したり、国内外の仲間とつながって活動する中で、頭の中に渦巻いていた疑問や憂いが晴れていく感覚を持つこともできました。そんな時に、イタリアにスローフードが立ち上げた「食科学大学(The University of Gastronomic Sciences)」があることを教えてもらい、迷わず行くことを決意したのです。

*詳細については、下記よりご確認ください。

テッラマードレと食科学大学は、多様な人が混ざり合い、「おいしい」で溢れかえっていた

 食科学大学のプログラムが始まる直前にテッラマードレがあったので、前入りして参加しました。初めてのテッラマードレは、とても刺激的なものでした。

  • 国籍、世代、政治的な壁、文化的背景、全てを超越して多様な人が混ざり合い、とにかく「おいしい」で溢れかえっている空間

  • とはいえ、単なるグルメではなく、その背景にある歴史や文化、課題を語りあっていて、そこには「多様なものが多様なままで」尊重しあえる、心理的安全性がある。

  • 5日間で1000近くの大小さまざまなプログラムが組まれている。食べてばかりではなくて、真面目な話をする時間も、歌い踊る時間もある。


 テッラマードレで、「食」が切り口になると、こんなにも多様なトピックについて語り合うことができるのかと衝撃を受けました。

 食科学大学に通う生活を一言で表現するのであれば、「超エキサイティングな日々」。スローフードが生まれた小さな町、ブラには80ほどの国々からやってきた学生たちがひしめき合って暮らしています。

 「ガストロノーム(食の総合専門家)」を養うためのこの大学では、カリキュラムも超カオス。農学、文化人類学、食の哲学、食品表示の法律学、”うまみ”の化学、チーズのテイスティング、ホスピタリティ経営学、食のジャーナリズム、など、など。色々な学問をホップしながら学ぶので、頭の中はぐちゃぐちゃです。一方で、

  • 食」という大きなテーマで横串が刺さっている。

  • 何か一つの専門家になるわけではないけれど、様々なテーマを「食」を切り口に語れる。


そんな人材がこれからは必要だという食科学大学のコンセプトによって、私は一層スローフードに魅了されました。

そして、日本へ。日本の仲間350名とイタリアを訪問し、数々の「味の箱船」食材の登録をするなど、様々な活動を展開。


 食科学大学を卒業した後、私は日本に帰ってきてスローフード協会の事務局を担当させてもらうことになりました。自分の人生観をとても豊かにしてくれたこのネットワークを日本からもっと盛り上げていきたい!その思いで、数々の活動を日本の仲間と共に展開してきました。

 イタリアで開催されるテッラマードレに、2016、2018、2022年の3回で合計350名ほどの多様なメンバーが日本から参加しました。(ちなみに、昨年2022年に開催されたテッラマードレの最年少参加者は、北海道の14歳。最年長は沖縄・宮古島の79歳でした)


 また、スローフードは、このまま放っておいたら消滅してしまうかもしれない伝統食材を記録するための「味の箱船」という取り組みをしています。国際的にもとても大切にしているこのプロジェクトも、2016年〜現在で36食材から74食材に登録数を伸ばしました。


大切にしたい味、享受したい喜び



『SDGsの普及、コロナ禍や気候変動への危機感』こんな時代だからこそ、求められるスローフード

「おいしい」を真ん中においたムーブメントを広げたい!

 ここまで紹介してきたスローフードは「草の根運動」です。世界各地の多くの人々のボランティア精神によって活動が進められています。

 今、この地球では、気候変動も生物多様性保護も待ったなしの状況ですが、不安や恐怖をあおるだけでは、世界は変わりません。スローフードの創始者、カルロ・ペトリーニは言いました。

「If you want to change the world, don't do it with sadness, do it with joy!
(世界を変えたいのならば、悲しみではなく、喜びと共にやるべきだ)」

 気候変動が進みどうしても作物が育たなかったら、必要な栄養素が入ったカプセルを飲んで生命を維持すればいい?そうではなくて、人の数だけ、大切にしたい味、享受したい喜びを大切にすること。地域ごと、人それぞれに違う小規模な営みの尊厳を保つことが、スローフードの考え方です。

 いつもおいしいもの、楽しいことを真ん中に据え、怒りや悲しみは前面に出すよりも抱き込んで前に進む。そんな姿勢が、これからの時代、より一層大事になってくると思っています。

 Slow Food Nipponには今、ベテランから若い世代まで多様な人たちが参加しています。この4月に新しい理事会も発足し、活動を盛り上げる体制・機運も高まっている今なら、スローフード運動を活性化できるかもしれない、そう感じています。

人材が定着する仕組みづくりへの第一歩。継続的な事業モデルの構築に向けて。

 一方で、現在のSlow Food Nipponの活動は、助成金、補助金を得たプロジェクトごとに有給の仕事が発生することはあっても、固定の有給スタッフは代表の私、渡辺めぐみ一人だけです。

 味の箱船の調査・登録もボランティア活動によって支えられており、金銭的な後ろ盾はありません。その一方で、食文化の多様性が失われていくスピードは加速するばかり。ボランティアだけでは到底、対応しきれません。

 プロジェクトを存続させていくためには、安定的な資金基盤が必要です。今後、「味の箱船」の登録食材を増やし、また、テッラマードレ・ジャパンを定期的に開催していく上で、有給スタッフを雇用できる体制を作っていきたいと思っています。

サポーターを得て、これから力を入れていきたい2つアップデート

今回の挑戦では、特に下記2点をアップデートするために団体の基盤を支えていただくマンスリーサポーターを募集します。

  1. テッラマードレジャパンを日本でも隔年で開催したい

  2. 味の箱船・味覚教育の強化をしたい


日本でのテッラマードレ始動!イタリアのテッラマードレも日本からもっと発信!


 スローフードの良さは、農家、漁師、料理人、教育者、政治家、活動家、生活者・・様々な人が垣根を超えて混ざり合う場にあります。私は元々料理や飲食店の世界が入り口となってスローフードに関わるようになりました。当時の自分からしたら、世界中の先住民と協働して、食を通じて先住民コミュニティをエンパワーメントする話に関わるなんて予想だにしないことでした。

 テッラマードレでは、ミツバチの話、ワインテイスティング、農業政策の会議、先住民の食文化の保護の話、スターシェフのクッキングデモンストレーション、歌やダンス・・・といった具合に、色んなプログラムが同時進行で行われます。

 そんなイタリアでの魔法のような5日間に、食に関わる日本の人たちをもっともっとお誘いしたいし、イタリアには行けない人のためには、日本国内であの魔法のような場所を再現して作っていきたいと考えるようになりました。


 幸いなことに、今年の9月30日には、宮城県富谷市で「テッラマードレジャパン」が開催できることになりました。これを1度きりのイベントに終わらせず、今後も「偶数年の秋にはイタリアで、奇数年の秋には日本で」それぞれテッラマードレが開催できるようにしたいと考えています。隔年で場所を変えながら、日本版のテッラマードレを行っていくことで、日本各地の開催地の人たちが勇気づけられるようなサイクルを作っていきたいです。


食の世界遺産を「味の箱船」と「味覚教育」で紡いでいきたい!


 経済的に理にかなっているか?効率よく生産できるか?そういう尺度で測ると重要ではない食文化が沢山あります。でも、一見すると効率が悪いものや、経済性のない食文化こそ、大切なものが沢山詰まっている - スローフードでは、そうした食文化を調査・記録しています。聖書に出てくる「ノアの箱船」をもじって、「味の箱船」というプロジェクトで、2004年から取り組んでいます。今では世界中で6000以上の食材がそのカタログに載っています。

 今現在、日本には23都道府県から74の味の箱船登録食材があります。各地の生産者さんたちが守りつないでくださっていますが、本当はもっともっとたくさん、少なく見積もっても1000を軽く超える数の「食の世界遺産」があると思っています。向こう二年では、全ての都道府県に「味の箱船」食材がある状態を目指します。

 また同時に、そうした食文化を知っている人、語れる人が増えるような学びの場づくりも大切です。スローフードの本国イタリアでは「Taste Education / 味覚教育」という、五感を通じた食の学びの場づくりをおこなってきました。Slow Food Nipponにおいても、イタリアや他の国々での実績、日本におけるこれまでの経験をまとめてメソッドを体系化し、子どもたちや教育者向けなどのプログラムを作っていきたいとも考えています。


「おいしい」を真ん中においたムーブメントを一緒につくる、「最初の100人」になりませんか?



 これらを実現していくため、「おいしい」を真ん中においたムーブメントを一緒につくる、最初の100人になってくださいませんか?

温かい応援をどうぞよろしくお願いいたします。


スローフードとは?



 スローフードは、ファストライフ・ファストフードの台頭がすすむ1980年代、イタリア・ピエモンテ州のブラという小さな町で、カルロ・ペトリーニとその仲間たちによって設立されました。当初の目的は、地域の伝統とおいしい食、その文化をゆるやかに楽しむスローな生活のスタイルを守っていくことでした。 設立から30年、スローフード運動は進化し続け、「食」を地球、人々、文化、政治といった全ての要素が織りなすものと捉え、フードシステムに対してより総合的なアプローチをもった運動となりました。 現在、スローフードは、160カ国以上に存在するメンバーと数々のプロジェクトの集合体となり、①生物的・文化的多様性の保存②伝えること・ネットワーキング③自治体や企業との協働を3本の柱に据えて、活動しており、世界的なフードムーブメントの代表格となっています。

〒1030026

東京都中央区日本橋兜町17番2号兜町第6葉山ビル4階

https://slowfood-nippon.jp/

Representative:渡邉(齊藤)めぐみ

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