味の箱船の紹介① 概要
2023/7/2 21:54
本日は、今回のキャンペーンでもお話ししている、「味の箱船」についてご紹介します!
スローフードは国際的に本当に様々な取り組みを行っていますが、中でも味の箱船は最重要な取り組みの一つで、スローフードに参加するほぼ全ての国々で進められています。
世界のどこに行っても、伝統的で固有の在来品種や加工食品、伝統的な漁法による魚介類など、貴重な食材が存在します。しかし、人々の暮らしがファストフード的になるに従って、失われつつあります。
そこで、スローフードでは世界共通のガイドラインに基づいて、小規模生産者による希少な食材を選定し、その生産や消費を守り、多様性を保護する取り組みを行っています。これが、味の箱船です。聖書に出てくる「ノアの箱船」をもとにした名前です。
1996年に始まり、現在、世界中で6000を超える動物、果物、野菜の品種や加工食品などが味の箱船カタログに登録されています。
以下の登録基準を満たすものが“味の箱船”として登録できます。
<登録基準>
①地域の自然や人々の生活と深く結びついている。
②小さな作り手による限られた生産量である。
③現在、あるいは将来的に、消滅の危機に瀕している。
④遺伝子組み換えが、生産段階において一切関与していない。
⑤トレードマークや商業的ブランド名がついてない。 *ただし、商標の取得については、特別なパテントを得ていたりしなければ、問題はない。
味の箱船に登録される食材は、人と自然が調和して生まれた食文化の宝です。それは単に古いから良いとか、伝統だから守るべきというだけでなく、「その食材が地域の風土に適している」ことが重要なのです。
味の箱船の登録が増え、生産者と連携したり多くの人に伝える活動を増やすことで、「ここにしかない、唯一無二の食材」がたくさん発見され、多くの人々に知られ、味わわれ、購入されることにつながります。多様なものが多様なまま評価されることで、小規模な生産者が支えられ、地域の産業や経済が活性化します。また、生活者も日本独自の多様な食文化を知り、体験し、食を通じて自然とのつながりを感じることで、より多様で豊かな生活を送ることができます。そして、それは自分たちのルーツとも深く繋がることになるのです。
このように、各地域に根付く唯一無二の食材が多くの人に知られることで、「おいしい!」という喜びから、「この食材を継続的に楽しむためには?」という疑問が生まれます。そして、その食材の背後にある人々や地域の生態系について考え、生活の在り方を変えたり、行動を起こしたりする人々が増えることを願っています。
今、日本では74種類の食材が味の箱船に登録されていますが、これをもっと増やしていくために、ぜひマンスリーサポーターとして仲間に加わっていたぢけたら嬉しいです。
本日も最後までお読みくださりありがとうございました。引き続き、Slow Food Nipponのマンスリーサポーターキャンペーンをよろしくお願いします👋
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たとえば、10名の方に1年間ご支援いただくことで、味の箱船に食材を1件登録することができます。
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