理科ハウスと目指す楽しい閉館の大実験&ミュージアムの閉館実態を探る全国調査への寄付のお願い

支援先

一般社団法人 路上博物館

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一般社団法人 路上博物館

支援総額

271,374円

/ 3,000,000円

9%

支援総額

271,374円

支援者数

11人

残り

開始前

開始日

終了日

支援する

ストーリー

こんにちは、一般社団法人路上博物館の「サイレント閉館調査プロジェクト」担当理事の齋藤です。

最近、博物館や美術館の「閉館」に関するニュースが増えている気がしませんか?

実は「閉館が増えているかすら、わからない」のが現状です。

「サイレント閉館調査プロジェクト」は、ミュージアム(博物館・美術館・科学館などの総称)が閉館する時、そこにあったコレクションがひっそりと失われていく問題に取り組んでいます。

私たちが2025年に実施した第1回の調査では、ミュージアムの閉館に関する統計が存在しないことや、閉館に関する取り組みがほとんどされていないことがわかりました。

そこで、これらの問題に取り組むために第2回のクラウドファンディングを計画しました。今回は「理科ハウスと目指す楽しい閉館の大実験」と「ミュージアムの閉館実態を探る全国調査」の2つの取組を計画しています。

どちらも、これからの日本のミュージアムのありかたを考える上で重要なものです。まずは本プロジェクトの取り組みをご覧いただけますと幸いです。

※以降、「サイレント閉館調査プロジェクト」は本プロジェクトと表記します

※「ミュージアム」と表記する際は博物館や美術館等を総合的に指す言葉として使用しています

実施内容の全体像

以下、2つの取組の概要をご説明します。詳しい実施内容・スケジュール・予算については、本文後半の「具体的な取り組み内容のご説明」をご覧ください。

①「理科ハウスと目指す楽しい閉館の大実験」について

理科ハウス 森館長(右)と山浦学芸員(左)

「理科ハウス」は神奈川県逗子市にある世界一小さい科学館を掲げる民営のミュージアムです。

https://licahouse.com

2026年5月16日に

「約1年後、2027年5月16日に理科ハウスを閉館する」

ことが発表されました。

https://licahouse.com/diary2026.html#anchor_oshirase

1つ目の取り組みでは、理科ハウスが閉館するまでの約1年間を通じて「閉館に向けたワークショップ」を実施します。

そして、このワークショップを通じて、他のミュージアムが閉館する時に何をすべきか・何が起こるのかを知るための資料を作ることを目指します。

理科ハウスからのメッセージ

2008年5月16日にオープンした理科ハウスは、10年続けることが目標でした。それにもかかわらず18年(2026年5月時点)も続けてこられたのは、ひとえに来館者の皆様、そして応援してくださる多くの方々のおかげです。2014年には平成基礎科学財団から小柴昌俊科学教育賞優秀賞を、2018年には日本科学技術ジャーナリスト会議から科学ジャーナリスト特別賞をいただくことができました。

専門家でもなかった我々がやってきたことはチャレンジのオンパレードでしたが、多くの人に支持していただきました。しかし今、とうとう閉じる時期がやって参りました。やりきった感はあります。けれども、もし残せるものがあるのだとしたら残したいし、真似してもらえるものがあるなら真似してもらいたい気持ちがあります。閉館は初めてのことなので、皆さんからどのような反響があるのか、また、愛着のある展示物や実験道具などの処分のことを考えると、不安やとまどいがあるというのが正直な気持ちです。これらのことを解決してくださるのが「閉館プロジェクト」です。理科ハウスの閉館について一緒に考えていただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。

理科ハウス館長 森裕美子

②「ミュージアムの閉館の実態を探る全国調査」について

国が行う社会教育調査や日本の博物館総合調査報告書でも、ミュージアムの閉館に対する言及はほとんどされておらず、「何が原因で閉館しているのか?」や「閉館後、そこにあったコレクションはどうなったのか?」といった記録を見つけることができませんでした。

これまでの取り組みでは、ウェブ上の情報を独自に収集してきましたが、今回のクラウドファンディングでは「全国調査」に挑戦しようと計画しています。

具体的には、都道府県及び政令指定都市の教育委員会を対象に、ミュージアムの閉館に対する情報収集や対応状況を聞くアンケート調査を計画しています。

教育委員会を対象にしている理由は、ここが博物館法第2章「登録」において「登録博物館」の届出の窓口を担っていたり、博物館の運営状況の定期的な報告を受けたり、博物館が閉館した際にはウェブ上で情報を公開したりする役割を担っているからです。

これらが実際にどのような形で取り組まれているのか、をアンケートを通じて明らかにすることで、サイレント閉館の問題の実態がわかるはずです。

3つの中期目標

本プロジェクトが目指すのは「ミュージアムが閉館しない未来」ではありません。

目指しているのは

「たとえ閉館したとしても、

ミュージアムが集めてきたコレクションや知識が継承される未来」

です。

現状、ミュージアムが閉館したらそこにあったコレクションの多くの行方がわからなくなります。仮にわかったとしても、とても利用しづらい状況になってしまうこともあります。

これは、社会全体にとっての大きな損失と言えます。

そのような状況を回避するために、本プロジェクトでは「3つの中期目標」を掲げています。

目標①統計データの収集と分析を進めること

全国のミュージアムの閉館に関する先行研究や調査を探したものの、それらはほとんど発見することができませんでした。

つまり、私たちは誰も

ミュージアムの閉館の実態

を知らないのです。

このままではミュージアムの閉館の問題がずっと水面下で進行してしまいます。この意味で、ミュージアムの閉館は「サイレント」な社会問題なのです。

この問題の存在を明らかにするためには、統計と分析が欠かせません。

例えば、3年に1度実施される「社会教育調査」の調査項目に閉館の状況を加えたり、「日本の博物館総合調査報告書」のような全国調査の中で情報を収集したり。国政の場で参照するに耐えうるだけの統計データの整備が急務です。

こうした統計を収集し始めることを目指した政策提言の実施や、調査方法の開発が目標①です。

目標②閉館報告書の発行の制度化

国政レベルでの統計データの収集が全体の状況を可視化するのに対し、もっと現場寄りの実態の記録も重要です。

目標②では、ミュージアムを運営する自治体や運営主体が閉館に際して「コレクションはどうなったのか?」を記録した閉館報告書の発行を制度化することを目指します。

これがあれば「A博物館にあったはずの資料Xが、閉館後どうなったのか」を誰でも追跡できるようになります。

長期的には閉館によってコレクションがどこからどこに移動したのか追跡できる仕組みを作ることを目指したいと思っていますが、中期目標としては「ちゃんと記録を残す」ことの実現を目指したいと思っています。

目標③「どうやって閉館すればいいかわからない」を解決すること

目標③は、さらに現場レベルでの目標です。

サイレント閉館の解決策を探る中で、ある重要な気づきがありました。それは、ミュージアム業界の中に「どうやって閉館すればよいのか」というノウハウがほとんど蓄積されていない、ということです。裏を返せば、ここにこそ問題解決のレバレッジポイントがあると考えています。

これまでの調査から、ミュージアムの閉館には2つのタイプがあることがわかってきました。

残念な閉館:コレクションや専門知識が散逸してしまう閉館

良い閉館:コレクションが次の担い手に継承され、むしろ利用機会が広がっていく閉館

「良い閉館」を1つでも多く増やすことができれば、サイレント閉館の問題は確実に前進します。

そのために本プロジェクトでは、実際の閉館現場に伴走しながら「どうやって閉館すればよいのか」のノウハウを集め、ガイドライン・マニュアル・研修といった形で業界内に普及させていくことを目指します。閉館のあるべき姿を具体的に示すこと——これが目標③です。

具体的な取り組み内容のご説明

「理科ハウスと目指す楽しい閉館の大実験」について

理科ハウスの森館長と山浦学芸員と、閉館に向けてどんな取り組みをすべきか話す中で「楽しい閉館」というキーワードが出てきました。

「閉館」はどうしても「終わり」の印象が強い言葉です。

しかし、「終わり」は裏を返せば「新しいはじまり」でもあります。

「閉館」を通じて新しい価値を生み出すためには、閉館という出来事自体にワクワクする必要があるのではないか。そんな話し合いの中から「楽しい閉館を目指そう」というビジョンが生まれました。

具体的には、理科ハウスが閉館することを前提に、どうすれば「楽しい閉館」に向かうことができるかを様々な人と一緒に対話するワークショップを行います。

ワークショップは全3回、内容はすべて同じですので、1人1回までのご参加とさせていただきます。

こうすることで多種多様な人が理科ハウスの閉館に関わる入口を拡げると共に、閉館に向けた取り組みを応援するコミュニティが生まれるのではないかと考えています。

このコミュニティと共に閉館を通り過ぎた「新しいはじまり」を生み出す発展的閉館を実現することができるのではないか。これが「理科ハウスと目指す楽しい閉館の大実験」での取り組みです。

寄付金の用途

  • ワークショップの企画運営に関わる費用
  • 記録作成のための依頼費(各回の実施レポートをウェブで公開予定)
  • 運営に関わるメンバーの交通費などの諸経費
  • 理科ハウスの楽しい閉館の実現に向けた取組にかかる経費

実施スケジュールと参加方法

日程

  • 第1回 2026年10月11日 昼前〜夕方頃
  • 第2回 2027年3月14日 昼前〜夕方頃
  • 第3回 2027年4月18日 昼前〜夕方頃

場所はいずれも理科ハウス(〒249-0003 神奈川県逗子市池子2丁目4−8)にて実施予定です。

ワークショップの参加条件

  • ワークショップよりも前に少なくとも1回は理科ハウスに訪れたことがあること
  • 支援者を対象に先行案内、その後一般から参加者を募集します

※先着順、先行案内の条件はリターンの詳細をご覧ください

※現地までの交通費などは各自でご負担ください

ワークショップの内容の詳細はこちらをご覧ください。

https://syncable.biz/campaign/9610/report/13663#campaign-tabs

「ミュージアムの閉館の実態を探る全国調査」について

全国規模で閉館の実態を把握しようとするとき、最大の壁となるのが「規模」の問題です。

全国には約5,700館のミュージアムが存在しており、これらすべてに一斉アンケートを実施することは、本プロジェクトの体制では現実的ではありません。さらに、すでに閉館してしまったミュージアムについては「そもそも誰が回答できるのか」という根本的な問題もあります。

そこで本プロジェクトでは、各地の教育委員会を対象としたアンケート調査を計画しました。

博物館法では、都道府県および政令指定都市の教育委員会が以下の役割を担うことが規定されています。

  • 登録博物館の届出窓口(第十一条)
  • 定期的な運営状況の確認(第十六条)
  • 博物館の廃止に関する情報発信(第二十条)

つまり、教育委員会はミュージアムの閉館情報を把握しうる立場にあるのです。

この方法には、もう1つ大きなメリットがあります。対象は都道府県(47ヶ所)+政令指定都市(20ヶ所)の計67ヶ所。全国調査でありながら、現実的に実施可能な規模に収まります。閉館したミュージアム自体には届かない声も、教育委員会を経由することで把握できる可能性があるのです。

そして将来的には、この調査を定期的に実施することで、全国のミュージアムの閉館状況を継続的にモニタリングする仕組みへとつなげていくことを目指しています。

寄付金の用途

  • アンケートの質問項目の設計(仮説、設問)
  • アンケート用紙の作成、印刷、封入、フォームの作成、送料
  • データの入力と分析
  • 集計結果の取りまとめと報告資料の作成

実施スケジュール

2026年

  • 7月〜9月:設問の設計
  • 9月〜11月:アンケートの送付、回収、入力
  • 12月〜2027年1月:結果の分析
  • 2月〜3月:集計結果の報告

イベントの実施

アンケートの質問の設計において、支援者の皆さまと一緒に考えるイベント「全国の閉館調査アンケート計画会議」を開催します。

全国の閉館調査アンケート計画会議

2026年8月29日 午後〜夕方頃 都内予定

※支援者限定でアーカイブ動画の配信も実施

※場所及び時間は決まり次第ご案内します

イベントの詳細や具体的なアンケートの実施計画は以下をご覧ください。

https://syncable.biz/campaign/9610/report/13662#campaign-tabs

本プロジェクト全体の取り組み

前回のプロジェクトでは取組状況を充分にご支援者の皆様に報告することができない反省がありました。対策として今回はあらかじめ全4回のオンラインでの状況報告会とあらかじめ最終報告会を計画した上で取組を行います。

オンラインでの状況報告会は、本プロジェクトの支援者を対象に取組状況の報告を行います。報告会の様子は後日アーカイブ動画をご支援者の皆様にご案内予定です。この状況報告会はご支援いただいた皆様限定での参加となります。

最終報告会では、理科ハウスでのワークショップの様子と全国調査の結果をご報告します。詳細な場所や時間は追って計画した上でご支援いただいた皆様にご案内します。最終報告会は一般の方も参加できる形にする予定ですが、ご支援いただいた皆様には優先してご案内いたします。

実施スケジュール

第1回報告会:2026年9月29日 20:30~21:00

  • 支援金額にあわせた実施計画の報告
  • 全国アンケートの送付の報告

第2回報告会:2026年12月22日 20:30~21:00

  • 理科ハウスワークショップ第1回の様子の報告
  • アンケートの回収状況の報告

第3回報告会:2027年3月2日 20:30~21:00

  • アンケートの分析結果の報告

第4回報告会:2027年5月18日 20:30~21:00

  • 理科ハウスワークショップ全体を通しての様子の報告

最終報告会:2027年8月1日 関東圏にて開催予定、時間未定

※状況報告会の開催はいずれもzoomを予定しています。アーカイブ動画はご寄付いただいた方向けに限定公開をする予定です。

※最終報告会のみリアルイベントでの開催を予定

予算計画

本プロジェクトでは目標金額を300万円としています。

この内訳は以下の通りです。

全体としては理科ハウスの取り組みの割合が多くなっています。これは実際にワークショップを運営することに加えて各回の記録をしっかり残すことを目指しているためです。また、本プロジェクトの寄付金の一部は理科ハウスの閉館に向けた取り組みにも還元する予定です。

全国調査はこの次に多い割合になっています。全国67ヶ所に対して郵送でアンケートを送る(往復分の送料)ことに加え、入力データの分析に工数がかかることが予想されます。

手数料は本プロジェクトを実施するために利用するプラットフォームの規定に基づく割合です。

リターンの履行に関しては今回、あまり費用がかからない形でプロジェクトを運営する予定ですが、イベントの実施にかかる経費などを計上しています。その他には、資金の管理にかかるコストや全体に共通するコスト、取り組みをまたいで使用する消耗品費などを計上しています。

バッファの部分は予算計画の中で想定されていなかった出費に備えるための予算です。全体の約5%を占めています。この予算を最終的に使わないで済んだ場合は、理科ハウスの閉館に向けた取り組みの予算とし、それでも残る場合は今後のサイレント閉館調査プロジェクトのために活用させていただきます。

資金用途についてご質問がある方は、本文末尾のお問い合わせリンクよりお気軽にご連絡ください。

リターン一覧

本プロジェクトは完全寄付型のクラウドファンディングとなります。各寄付金の目安となるリターン内容は以下の通りです。

金額が大きくなれば、それ以下の金額のリターンは全て含む形になります。

例:5,000円をご寄付いただいた場合は1,000円及び3,000円のリターンの対象に自動的になります

【1,000円未満】

  • 御礼メール

【1,000円以上】

上記に加え、

  • 進捗報告会(全4回)のご案内 & アーカイブ動画

【3,000円以上】

上記に加え、

  • 「最終報告会」(27年8月1日予定)の優先ご案内
  • 「全国アンケート調査の計画会議」(26年8月29日予定)への優先ご案内
  • 理科ハウスの閉館ワークショップ資料の共有(PDFデータ)
  • 理科ハウスへのお名前入りパネル掲示(文字:小)

【5,000円以上】

上記に加え、

  • 理科ハウス対話ワークショップの優先ご案内

【10,000円以上】

上記に加え、

  • 寄付者限定ガレージセールへのご招待(2027年5月以降実施)
  • お名前入りパネル掲示(文字:大)

【30,000円以上】

上記に加え、

  • 「さよなら理科ハウス感謝Day」(2027年5月頃予定)へのご招待

【100,000円以上】

上記に加え、

  • お名前入りパネル掲示(文字:大+画像)
  • 担当・齋藤による個別報告会の開催

詳しくは活動報告「リターンの詳細」をご覧ください

https://syncable.biz/campaign/9610/report/13665#campaign-tabs

応援メッセージ

第1回のサイレント閉館調査プロジェクトでは、本当に多くの方々からご支援をいただきました。心より御礼申し上げます。

第2回を実施するにあたり、私たちはより幅広い分野の方々と共にこの問題を考えていきたいと考えました。ミュージアムの閉館は、決してミュージアム業界だけの問題ではなく、地域社会のあらゆる場面とつながっているからです。

そこで今回は、ミュージアム業界とは異なる分野—地域医療、子育て、探究学習など—でご活躍されている方々にも、応援メッセージをお願いしました。

このメッセージが、次のようなきっかけになればと願っています。

ミュージアムに深い関心をお持ちの方々へ 他分野の方々がこの問題をどのように受け止めているのかを知る機会に

これまでミュージアムにあまり馴染みのなかった方々へ ご自身の関心領域から、サイレント閉館という問題に出会うきっかけに

分野を越えた声が交わる場所から、新しい対話が生まれることを期待しています。

応援メッセージを寄せていただいた皆様のご紹介(公開日順)


さいごに

ここまでお読みいただきありがとうございます。

さいごに、本プロジェクトに向けた担当理事・齋藤の個人的な想いを書かせていただきます。

「まぁいいや」という方は、これ以降は補足的な内容となりますので、ぜひご支援やSNSでの拡散にご協力いただけますと幸いです。

さて、「ミュージアムの閉館」という社会問題に目を向け、「サイレント閉館」と名づけてから、早くも1年が過ぎました。この間、業界内外のさまざまな方々と、サイレント閉館についてお話を重ねてきました。

その中で特に印象に残った2つの話題を、ここで紹介させていただきます。

ひとつ目は、ミュージアムの閉館にきちんと取り組んできた人が、どうやらほとんどいないらしいということです。

今でも信じられずにいるのですが、私たちが調べた範囲では、ミュージアムの閉館に関する先行研究や事例はほとんど見つかりませんでした。「ミュージアムの閉館」は、決してマイナーな出来事ではないはずです。それなのに、この問題を調べたり、対策を考えたりしている方に、まだ出会えていない。これはとても恐ろしい状況だと感じています。同時に、「そんなはずはないのではないか」という思いも抱いています。クラウドファンディングには、寄付金を集めるという側面に加えて、多くの方に「知っていただく機会」となる側面もあります。もし皆様の周囲に「ミュージアムの閉館」に関心をお持ちの方や、すでにこの問題に取り組んでこられた方がいらっしゃいましたら、ぜひ私たちにご紹介ください。こちらからお伺いさせていただきたい、そう願っています。

ふたつ目は、ミュージアムに限らず「閉じる」という出来事に対して、私たちはこれまで十分に向き合ってこなかったのではないか、という問いです。

これは、応援メッセージをお願いする中で、岐阜県の在宅医療クリニック「かがやきベンチ」の密山先生(みんなは「よーよー先生」と呼んでいます)とお話しする中で浮かんできた問いです。今回取り組む「理科ハウスと目指す楽しい閉館の大実験」で向き合うのは、まさにこの——「どうやって閉じればよいか?」という問いそのものです。ワークショップを設計する中で目指したいと考えたのは、「終わりを、新しいはじまりに変換すること」でした。言い換えれば、「おしまいのデザイン」のような営みができないか、ということです。

そのためにワークショップでは、「閉館すること」を前提に、「どう閉じれば、みんなにとって最良の閉館になるか?」を対話する設計にしています。ここでいう「みんな」とは、理科ハウスの森館長、山浦学芸員のお二人だけを指すのではありません。これまで理科ハウスに通ってこられた方、近隣にお住まいの方、そして遠方からでも理科ハウスを大切に思っておられる方々——その「みんな」です。

そうした「みんな」にとっての最良の「おしまい」をつくることは、新しい「はじまり」になるのではないか。本プロジェクトを通じて、この問いを検証してみたいと考えています。

そしてもしかすると、「おしまいのデザイン」はミュージアムに限らない領域にまで広がり、価値を発揮しうるのではないか——そんな予感もしています。この広がりの可能性という意味でも、私は今回のプロジェクトにとてもワクワクしています。

「さいごに」と言いながら、長くなってしまいました。

サイレント閉館は、全国規模で、けれども水面下で静かに広がりつつある、新しい社会問題です。そしてこれは、ミュージアム業界に限らず、社会全体に通じる課題でもあります。

巨大な問題ではありますが、解決へ向けた最初の一歩は、「知ること」から始まります。ここまでお読みいただいた皆様には、ぜひもう一歩、寄付や情報の発信にご協力いただければ幸いです。

取材や勉強会なども規模の大小は問いません、機会があればぜひお気軽に声をおかけください。

これからも、サイレント閉館調査プロジェクトをどうぞよろしくお願いいたします。

一般社団法人路上博物館 サイレント閉館調査プロジェクト担当理事

齋藤和輝

2026年5月17日

注意事項

  1. All in です、集まった金額の大小にかかわらず実施しますが、達成金額にあわせて実施計画の調整をします
  2. 「閉館を止める」プロジェクトではありません、「より良い閉館を迎える」ことを目指すプロジェクトです
  3. 実行団体からのメールを確認できるようにしておいてください(ドメイン「@rojohaku.com」を見られるようにしておいてください)
  4. 各種イベントおよびワークショップの開催日程・時間につきましては、天災や交通機関の停止など、やむを得ない事情により変更となる可能性がございます。あらかじめご了承いただけますと幸いです。なお、日程に変更が生じた場合は、ご支援者の皆さまへ速やかにメール等でご連絡いたします。
  5. 寄付の領収書の発行をご希望の方は寄付の際にSyncableのアカウントを作成してください。システムから自動発行されます。▶︎ https://help.syncable.biz/hc/ja/articles/54055146246425
  6. 銀行振込の場合は振込から支援の反映まで時間を要する場合があります。▶︎ https://help.syncable.biz/hc/ja/articles/4412710060313
  7. その他、Syncableの支援者向けヘルプもご確認ください。▶︎ https://help.syncable.biz/hc/ja/categories/900001243703
  8. プロジェクトの実施内容についてご質問がある方は以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSex7JaNitaYwDBEdOhx5EOCFMm5vw0_D0tg5qwN6M49DhSPyQ/viewform?embedded=true

https://rojohaku.com

代表:森健人

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