私たちの取り組む課題
◇日本若者協議会の活動紹介
日本若者協議会は、若者の声を政治に反映させることを目指し、2015年から活動している若者団体です。
これまで、被選挙権年齢の引き下げ、校則見直しの過程で生徒の声を尊重する「学校内民主主義」の推進、部活動強制加入の撤廃、教員の労働環境改善、痴漢対策の強化、子どもの声を尊重する「こども基本法」の制定など、様々なテーマで政策提言を行い、すでに多くの提言が実現しています。
最近では、各政党の勉強会や、政府の有識者会議に呼ばれることも増えています。
また、気候変動対策について若者が議論する「日本版気候若者会議」の開催や、小中学生を対象にした「こども国会」の開催などを通して、子ども・若者が社会課題について議論し、政治家に直接提言する機会も多く作ってきました。
◇民主主義ユースフェスティバルとは
日本の民主主義を発展させ、みんながもっと自分らしく生きられる社会を作りたい!
そのために、もっと気軽に社会課題について話したり、政治家と対話する場を作りたい!
民主主義ユースフェスティバル2024実行委員会では、そのような思いで、2024年3月23日・24日に「民主主義ユースフェスティバル2024」を開催します。
「民主主義ユースフェスティバル2024」では、若者の政治参加や、民主主義教育、北欧の民主主義、若者生活の質向上、安全保障、女性首長による行政の変化などについて議論を行うパネルディスカッションのほか、各政党の選挙小屋も設置します。今回はサブステージもつくり、より本格的なワークショップ(子どもの権利など)も行います。
また音楽ライブや、キッチンカーなど、気軽に楽しみながら、真面目な話もできる空間にしたいと思っています。
会場も、ふと通った人が気軽に参加できるよう、建物内ではなく、開かれた空間(広場・公園)を探しました。
今回は行政(世田谷区)の後援が入ったことにより、都立公園(駒沢オリンピック公園)での開催になります。
今回の選挙小屋は、国政政党だけでなく、地域政党も設置します。
そこに各党の学生部や党関係者、そして政治家にいてもらい、各党の説明や、来場者からの質問を受け付けます。
そして、中学生や高校生など、参加のハードルを極力下げ、気軽に参加できる場にするため、参加費は無料にします。
今回の「選挙小屋」「民主主義フェスティバル」を契機に、各所で政治家と対話したり、社会課題について議論する場が増やしていきたいと思っています。
なぜこの課題に取り組むか
◇日本の現状
一方で、日本の若者の政治参加の水準は、まだまだ低いものがあります。
国政選挙の投票率は3割程度で、3分の2近くの人が投票に行っていません。地方選挙だともっと低い数字になります。
さらに、学校外で、社会課題の解決をするために、地域の団体に入る人も非常に限られています。
日本若者協議会の個人会員は900名以上と、日本だと最大規模の若者団体ですが、ヨーロッパだと万単位の若者団体も珍しくありません。
◇北欧の状況
日本若者協議会の室橋代表理事が2022年9月に視察に訪れたスウェーデンでは、主要政党のユース党(13歳〜25歳ぐらいのメンバーが在籍)のメンバー数は、1.5万人〜1.8万人もいましたが、スウェーデンの人口は日本の10分の1です。
小さい政党でも、3000人ぐらいはいたりと、若い世代の5%程度(20人に1人)は政党に入っていました。このように身近に政治的な活動をしている人が多い環境では、日常的に政治について考えるのも当然です。
他にも、生徒組合やNPO、日本若者協議会がモデルにしているLSU(全国若者団体協議会)に入っているメンバーも多数います。
このように身近に政治があふれ、当事者として議論に参加している北欧では、若者の投票率も80%を超えています。
◇「選挙小屋」「民主主義フェスティバル」という場
「テレビだと大きい話が多いけど、選挙小屋では自分が関心のあることを直接聞けるので、投票先を決めるのに役に立った」
スウェーデンに視察に訪れ、現地の高校生が言っていた言葉です。
別の中学校のクラスで、「政治家に会ったことがある人はいますか?」と聞いたところ、クラスの全員が手を挙げ、しかも、1週間前に選挙小屋に行った時に文部大臣と会ったというエピソードが普通に出てきました。
選挙小屋とは、選挙の前に各党が駅前の広場などに出すテントのようなものです。そこで各党のボランティアがコーヒーやバナナなどを配りながら、国民に政策などを説明したり、市民からの質問に答えます。
選挙小屋には、中学生や高校生、大学生などの若者も多く訪れ、模擬選挙である「学校選挙」(投票先は本物の政党)の投票先を決めたり、宿題として、各党の特徴をまとめたりしています。
また、北欧などの国々では、デモクラシーフェスティバルという、年齢や性別、階級などに関わらず、多様な人々が政治について楽しく、建設的な対話をするお祭りがあります。
たとえばデンマークでは、毎年6月になるとボーンホルム島でThe People’s Meeting “Folkemødet”と呼ばれる民主主義の祭典が4日間開催されています。
真面目に議論するだけでなく、バーで飲みながら話したり、ライブで音楽を楽しんだりもします。
スウェーデンでも、ゴットランド島で、毎年7月に1週間、首相はじめ全国から多数の政治家、ジャーナリスト、市民、NGOらが集い、政治について語り合うAlmedalen Weekが開催されています。
このように、気軽に社会課題について語り合ったり、政党の特徴を知る機会があるからこそ、毎回投票率が80%を超えるような結果になっています。
◇日本でも北欧のような「選挙小屋」を設置&「民主主義フェスティバル」を開催したい!
このように北欧では、気軽に社会課題について話したり、政治家と対話する機会にあふれていますが、日本では、政治家と気軽に対話したり、様々な政党の議員と話す機会はほとんどありません。結果的に、政治家の仕事や各党の特徴もあまりわからず、遠い存在になっています。
そこで、日本若者協議会では、北欧の「選挙小屋」や「民主主義フェスティバル」を参考に、「民主主義ユースフェスティバル2024」を2024年3月23日・24日に開催します。
「民主主義ユースフェスティバル2024」では、「民主主義ユースフェスティバル2024」では、若者の政治参加や、民主主義教育、北欧の民主主義、若者生活の質向上、安全保障、女性首長による行政の変化などについて議論を行うパネルディスカッションのほか、各政党の選挙小屋も設置します。今回はサブステージもつくり、より本格的なワークショップ(子どもの権利など)も行います。
また音楽ライブや、キッチンカーなど、気軽に楽しみながら、真面目な話もできる空間にしたいと思っています。
寄付金の使い道
なるべく気軽に参加できるよう、民主主義ユースフェスティバルは参加費を無料にしています。
しかし会場代やステージ代など、様々な経費がかかり、民主主義ユースフェスティバル2024では約350万円の予算が必要になります。
民主主義ユースフェスティバル2023は予算が足りず、赤字となりましたが、継続的に開催できるように「寄付金」を募らせて頂きます。
頂いた寄付金は、民主主義ユースフェスティバルの開催費用に充てさせて頂きます。