私たちの取り組む課題



恵那市では人口減少が続いており、将来的には高齢化のさらなる進行や、財政・行政サービスへの影響が懸念されています。恵那市自身も「人口問題に関する市民の認識を共有すること」を重要な課題として掲げています。
一方で、地域には、まちづくりに取り組む人、移住して新しい活動を始める人、伝統文化や手仕事を守る人、地域の未来を考えて行動する人など、たくさんの「地域の力」があります。
しかし、そうした人や活動が、地域の中で十分に知られ、つながっているとは言えません。
私たちは、人口減少という大きな課題に対して、行政だけに委ねるのではなく、地域にすでにある価値を見つけ、言葉にし、伝え、つなげていくことが、市民一人ひとりが地域を「自分ごと」として考えるきっかけになると考えています。
そこで私たちは、地域の人や文化、仕事、風景、挑戦を取材し、発信するローカルメディア「ゑなの結」を発行しています。
単なるニュースを届けるのではなく、地域にある魅力や知恵、人と人とのつながりを記録し、次の世代へ手渡していく。
そして、地域で活動する人同士が互いを知り、新しいつながりや協働が生まれる。
私たちは、「伝えること」を地域づくりの入り口にすることで、住民参加型のまちづくりを育てていきたいと考えています。
人口が減っていく時代だからこそ、地域に「ないもの」を数えるだけではなく、今ここにある価値を見つけ、みんなで共有し、未来の資産として残していくこと。
それが、私たちが取り組んでいる課題です。
なぜこの課題に取り組むか



私たちが地域を記録し、発信を続ける根底には一つの強い思いがあります。
それは、地域の魅力を一方的に「教える」存在ではなく、未来をつくる若い世代と「ともに学び合う仲間」でありたいということです。
地域の人口減少や担い手不足が進む中、「大人が用意した正解」を若い世代に押し付けるやり方では、まちは続いていきません。
彼らが何に心を動かし、どんな景色を望んでいるのかを知らずして、持続可能な地域づくりは成立しないと考えています。
高校生をはじめとする若者に、地域の文化や四季の営みを伝えること。
そして大人たちも、若者の新鮮な視点や問いから学び直すこと。
この「教える・教わる」の双方向の循環をつくることこそが、地域の自走につながる本質的な投資です。
だからこそ私たちは、二十四節気とともに巡る暮らしや人の生きた言葉を「ゑなの結」として形にし、教室や地域の現場へ届けています。
同時に外へ届けることで、地域の内と外がつながり、足元の価値が再発見される仕組みを育てています。
若者を「未来の担い手」と遠ざけるのではなく、今この瞬間をともに生きるパートナーとして迎えること。
世代を越えた対話の場を絶やさず、地域の価値を次へつなぐ仕組みを守り続けること。
それが、私たちがこの挑戦を事業として形にし、推し進める理由です。
支援金の使い道



いただいたご寄付と賛助会員費は、活動経費としてだけでなく、「地域の発信が持続可能ななりわいになり、次の世代へ循環する仕組み」をつくるために大切に活用します。
1. 地域の物語を届ける(制作・流通)
- 印刷・デザイン費:高校生や地域内外へ手渡すため、現在2,400部を無償配布しています。
- 配架・発送費:中津川・恵那の30カ所以上へ直接届ける活動費、県外15カ所への送料(1カ所あたり年間約5,000円)
- WEB維持費:情報発信のデザインと人件費
2. 発信を「なりわい」にする(取材・人材の循環)
- 取材謝礼:地域のスモールビジネスや担い手への敬意を込めた対価(ありがとうの循環)
- 制作・編集費:ボランティアに頼り切らず、地域発信が持続可能な仕事になるための校正・翻訳・執筆費・撮影費
3. 子どもたちと出会う(教育・イベント)
- 「恵那山の麓大学」:一回目:「助産師と学ぶ性と生の授業」 二回目:「AI時代の考え方~アメリカの研究者と話そう~」定期講座の運営費

