私たちの取り組む課題
てんぱくプレーパークは、名古屋市の天白公園内にある、0歳〜120歳まで誰でも自由に無料で来られる遊び場です。
プレーパークでは、自由に木に登れます。火をおこして料理をしたり、びしょぬれや泥だらけもしょちゅう。 地面に穴を掘ったり、のこぎりやかなづちを使って好きなものを作れます。
プレーパークでの過ごし方は子どもの思いに任せているので、よほどのことがない限り、大人は見守り、指示や制限はしません。
子どもたちの自由な遊びを守るために「プレーワーカー」という大人が常駐し、住民が中心となり運営しています。
プレーパークは全国に270箇所以上ありますが、平日も開園している常設のプレーパークは、まだまだ少なく、ここ、てんぱくプレーパークはその常設型の一つです。
子どもは「遊びを通して自らを育てている(心身ともに育つ)」「今を生きる」存在です。
子どもたちは五感を使って、群れて遊びます。遊びの中で、快・不快の感覚や成功・失敗の体験を手に入れます。
子どもたちが自分で学び、成長するためには、不快や失敗を味わえる環境も重要です。
失敗するからこそ考え、自分の力を知り、そしてそれが新たなチャレンジへとつながっていくのです。
最近では大人や社会が、「危ないから」「責任が取れないから」と失敗しないように先回りをしてしまう場も多いですが、それでは子どもたちは自分の体験として、危険への対処や自分の力でできる範囲を学ぶことができません。
だからこそ、私たちは、地域で子どもたちが自ら通うことのできる遊び場を日常的に開くことに意義があると活動を続けています。
その遊び場には、常駐のプレーワーカーがいることで子どもの異変に気がつくことができます。
なぜこの課題に取り組むか
私たちが目標とするところは、自由で開かれた遊び場づくりを通して、子どもと共に健やかな社会をつくることです。
子どもの貧困、体験の乏しさ、虐待、自己肯定感の低さ、不登校、いじめ、子どもの自死など、社会課題であるにも関わらず、対処がなされているとは言えない状況です。
プレーパークには社会困難やしんどさを抱えた子どもたちの居場所という側面もありますが、子どもたちが遊びを通して育つことや、地域とのつながりの中で育つことは、子どもを取りまく社会課題の根本解決になると考えます。
私たちが出来ることは、プレーパークの活動を通して、子どもたちがイキイキと今を生きる姿を大人が目の当たりにすることで、子どもの主体的な遊びを理解する大人を増やしていくことです。
そのためには、日常の子どもの遊びが保障され、その姿を広く伝える人と場が必要です。
寄付金の使い道
てんぱくプレーパークは誰でも無料で来られることを大事にしています。しかし名古屋市からは年間6万円の補助しかもらえていません。ほぼすべての運営のお金を自分たちで賄わなけばいけない状況です。
これまで、会費収入、来てくれた方のカンパ、子育て層対象の事業の収入や、助成金などでなんとかやりくりをしていました。それでも週4日雇っているプレーワーカーの給料は手取りで10万円を切ります。
さらにコロナ禍により、表立って人を集めるようなことはしづらくなり、事業収入は激減しました。今年度の赤字が続けば、2,3年後にはてんぱくプレーパークは続けられなくなります。
ワーカーを適正に雇用し、安定した運営を続けていけるよう、てんぱくプレーパークをつくる仲間のひとりになっていただけないでしょうか。
月々1,000円の継続寄付サポーターを100人集めることを目標としています。
1998年4月に、名古屋市天白区天白公園の冒険の山を中心に、民設民営、常設型のプレーパークとして活動を始めました。
いいことをしていたら、きっと賛同者が増えると始めた活動も25年目を迎えました。
活動当時から、会員として支えて下さった方々も多くいらっしゃいます。
これからもこの活動を支えていくために、さらなる力を貸して頂けませんか。
継続寄付いただいた方には年に4回発行している「プレパ通信」を送らせていただきます。