私たちの取り組む課題
子どもの活動の支援
子どもの芸術文化体験の場づくりの活動
子どもをとりまく豊かな文化的環境整備のための活動
子どもの芸術文化体験の場づくりの活動
子どもをとりまく豊かな文化的環境整備のための活動
なぜこの課題に取り組むか
特定非営利活動法人 多摩子ども劇場
設立趣旨書
遊びをせんとや生まれけん、
戯れせんとや生まれけん、
遊ぶ子どもの声聞けば、
わが身さえこそ揺るがるれ。
(梁塵秘抄より)
「子どもたちに夢を! たくましく豊かな創造性を!」と謳って、福岡で子ども劇場が創設されたのは、白黒テレビが一般家庭にも普及して放映時間も長くなり、子どもたちが路地で群れて遊ぶ姿が少なくなってきた1966年でした。
その後、日本各地でそれぞれの地域にあった子ども劇場が次々と生まれる中、多摩子ども劇場は1986年に誕生しました。
以来30年以上、「新しい街」多摩ニュータウンで育つ子どもたちが生き生きとした子ども時代を過ごせるようにと、子どものための舞台芸術鑑賞をはじめとする「生の体験の場づくり」を積み上げてきました。
しかしながら、子どもをとりまく状況の好ましくない変化のスピードはあまりに速いのが現状です。国連の人権委員会から、「日本の子どもたちは、過度の競争的環境の中で発達障害を起こしている」と勧告されたことも記憶に新しく、これまでの常識では考えられない事件や、胸の痛む出来事が身近なところでも日々起こっています。
多摩子ども劇場のキーワードは「生」と「出会い」です。バーチャルな体験が増えている現代だからこそ必要な、芸術文化、自然環境を含む生活文化などの生の体験の場。
一人でも多くの子どもたちに、「生の体験」を実感してもらいたいのは勿論ですが、何よりもその「生の体験の場を作る」そのことが、子どもも大人も、人とのかかわりを生み、その中で自分を表現する力やコミュニケーション能力を高めることになると考えています。
納得のいく「生の体験の場づくり」のためには、きちんと相手と向き合って、自分の意見を述べ、相手の意見もよく聞いて、違いを認め合いながらも、一致点を見出し、問題解決に向けて協力することが必要になります。
時間も手間もかかりますが、そんな体験の積み重ねが、「自分らしく生きていいんだ」という自己肯定観を生み、「あなたらしいあなたでいていい」という人へ優しいまなざしにつながって、「自分の居場所」もできていくのでしょう。そして結果的には、子どもも大人も住みやすい地域づくり・まちづくりになっていくのだと思います。
子どもたちが「輝く」ような、そして、そのことによって大人の魂が「揺るがされる」ような、そんな体験の場をたくさん作っていきます。
「子どものために」と言いながら実は「子どもが自ら育つこと」の邪魔をしないように自戒しつつ、「子どもの権利条約に基づく子どもと大人のパートナーシップ」をなにより大切にしていきます。
「子どもと大人の共同社会参画」と呼ぶのでしょうか。子どもと大人が社会に関わり、社会の中で育ちあえるような活動を、しなやかに、たゆまず、そして人に誠実に、広げていく所存です。
設立趣旨書
遊びをせんとや生まれけん、
戯れせんとや生まれけん、
遊ぶ子どもの声聞けば、
わが身さえこそ揺るがるれ。
(梁塵秘抄より)
「子どもたちに夢を! たくましく豊かな創造性を!」と謳って、福岡で子ども劇場が創設されたのは、白黒テレビが一般家庭にも普及して放映時間も長くなり、子どもたちが路地で群れて遊ぶ姿が少なくなってきた1966年でした。
その後、日本各地でそれぞれの地域にあった子ども劇場が次々と生まれる中、多摩子ども劇場は1986年に誕生しました。
以来30年以上、「新しい街」多摩ニュータウンで育つ子どもたちが生き生きとした子ども時代を過ごせるようにと、子どものための舞台芸術鑑賞をはじめとする「生の体験の場づくり」を積み上げてきました。
しかしながら、子どもをとりまく状況の好ましくない変化のスピードはあまりに速いのが現状です。国連の人権委員会から、「日本の子どもたちは、過度の競争的環境の中で発達障害を起こしている」と勧告されたことも記憶に新しく、これまでの常識では考えられない事件や、胸の痛む出来事が身近なところでも日々起こっています。
多摩子ども劇場のキーワードは「生」と「出会い」です。バーチャルな体験が増えている現代だからこそ必要な、芸術文化、自然環境を含む生活文化などの生の体験の場。
一人でも多くの子どもたちに、「生の体験」を実感してもらいたいのは勿論ですが、何よりもその「生の体験の場を作る」そのことが、子どもも大人も、人とのかかわりを生み、その中で自分を表現する力やコミュニケーション能力を高めることになると考えています。
納得のいく「生の体験の場づくり」のためには、きちんと相手と向き合って、自分の意見を述べ、相手の意見もよく聞いて、違いを認め合いながらも、一致点を見出し、問題解決に向けて協力することが必要になります。
時間も手間もかかりますが、そんな体験の積み重ねが、「自分らしく生きていいんだ」という自己肯定観を生み、「あなたらしいあなたでいていい」という人へ優しいまなざしにつながって、「自分の居場所」もできていくのでしょう。そして結果的には、子どもも大人も住みやすい地域づくり・まちづくりになっていくのだと思います。
子どもたちが「輝く」ような、そして、そのことによって大人の魂が「揺るがされる」ような、そんな体験の場をたくさん作っていきます。
「子どものために」と言いながら実は「子どもが自ら育つこと」の邪魔をしないように自戒しつつ、「子どもの権利条約に基づく子どもと大人のパートナーシップ」をなにより大切にしていきます。
「子どもと大人の共同社会参画」と呼ぶのでしょうか。子どもと大人が社会に関わり、社会の中で育ちあえるような活動を、しなやかに、たゆまず、そして人に誠実に、広げていく所存です。