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NPO多言語多読は、母語以外の言語を新たに身につけたい人やそれを支援する人たちに、「多読」を提案し、応援します。

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私たちの取り組む課題

多読とは、やさしい本から、辞書を使わないで楽しくたくさん読んで言葉を身につけていく方法です。絵や写真をよく見て、その本の世界を味わいながら、言葉を場面とともに理解することが言語習得の近道です。

TADOKU Supportersとして、どんな言語獲得にも多読の輪を広げていくのが目標です。

ところが日本語の場合、この多読に必要な「多読向け読みもの」が十分にありません。それをたくさん作ることが、私たちの大きな課題です。

なぜこの課題に取り組むか

―なぜ「多読向け読みもの」が必要か

日本語学習者が、本を読みたいと思っても、いきなり日本人向けの本は読めません。難しい本を辞書を引きながら読むのでは多読になりません。学習者が自分のレベルに応じて辞書を使わずに、楽に多読していくためには、日本人向けの一般の本への橋渡しになるような読みものが大量に必要になります。

2002年、まだ日本語の多読向け読みものが存在しなかった頃、見よう見まねで読みもの作りを始めました。最初は手作り製本で約20作、そして2006年に「レベル別日本語多読ライブラリー にほんご よむよむ文庫」(アスク出版)、2016年に「にほんご多読ブックス」(大修館書店)を出版し、いまでは6レベル145作品が世に送り出されています。けれども、まだまだ数が足りないのが実情です。


――「無料の読みもの」を世界中に

そこで、いま私たちは、世界中の日本語学習者が誰でも読むことができるようにと、ウェブ上で公開する「無料の読みもの」の作成に力を入れています。これらの読みものは、主要スタッフの他に日本語教師やボランティアの力を借りて作られています。コロナ禍で図書館や教室にアクセスできなくなっている中、オンライン上の読みものはますます必要とされており、個人の学習者はもちろん、日本国内の大学や日本語学校、アメリカをはじめとする海外の大学や高校などで利用されています。

寄付金の使い道

寄付金は、「無料の読みもの」に使う挿絵や写真の依頼料・購入費として使わせていただきます。

私たちがつくる多読向け読みものには、漢字にルビを振ったり、理解を助けるための挿絵を入れるなどさまざまな工夫があります。特に挿絵の存在は重要で、学習者が物語を理解するのになくてはならない存在です。私たちは日本語教師なので、有名なお話をリライトしたり、オリジナルストーリーを書くことはなんとかできますが、必要な「絵」を描くことができません。これまでは、主にボランティアで依頼したり、無料の素材を使ってきましたが、今後「無料の読みもの」を充実させていくにあたり、限界を感じています。

当NPOの活動や多読の理念にご賛同くださる方は、ぜひご支援よろしくおねがいします。

〒1690074

東京都新宿区北新宿4-17-2中井ビル2階

https://tadoku.org/
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