
事業の目的
「まごマネージャー」は、まるで孫のように、温かく気楽に高齢者と日常をともにする地域の若者です。ソンリッサは設立以来、地域福祉や地域づくりに関わりたい若者をまごマネージャーとして育ててきました。
その中で、若者が孤独に向き合うときに二つの壁があるとわかりました。「寄り添いたい」と思っても、「うまくいかない」「迷惑をかけてしまう」という不安で動けないこと。そして、動き出しても受け身になってしまうことです。
この壁を越えるために、2025年度に「まごマネージャー基礎講座」を新たに開発しました。孤独や寂しさを「誰の中にもあるもの」として捉え直し、まず自分の内側の感情に気づくことから、他者とつながる感覚を育てる講座です。基礎講座(ベース)と、地域で実践する「まごマネージャー育成プログラム」(応用)を組み合わせ、孤独・孤立に主体的に関わる若者を育てます。
これまでの活動
・2025年度、高校生・大学生向けの体験会(8月、オンライン2回)と、社会人も加えた2回連続講座(12月・2月)を実施。延べ40名が参加しました。
・講座は6つのステップで構成しています。「身近な孤立・孤独に気づく」から始まり、自分の関わり方のパターンを振り返り、最後は孤独な人に関わるロールプレイまで。
・大切にしている4つの要素があります。共にある姿勢(介入するでも、見ているでもない関わり方)、意志(一歩踏み出す力)、胆力(抱え込まず、突き放さず、待つ力)、コンパッション(自分・他者・社会への思いやり)。家庭・学校・職場、すべての関係性に働く「生きる力」です。
・応用編の「まごマネージャー育成プログラム」(9か月間)では、「自分を知る→地域を知る→現場を知る→実践する」の4ステップで、若者自身が地域での多世代交流企画を企画・実施しました。
これまでの事業成果
・基礎講座の参加者満足度は、5点満点中4.6点。
・参加者の声:「孤独という言葉を重く感じていたが、皆で話すと自然に受け止められることに気づいた」(大学生)「突き放すわけでもなく、おせっかいを焼きすぎるでもない、程よい距離感という考え方が心に残った」「行動しよう、と思えた」
・育成プログラムでは、2年間で19名を認定まごマネージャーに認定。独自の9要素の評価指標で、研修前後に全要素でスコアが向上しました(4段階評価の平均2.12→3.17)。
・内閣府 孤独・孤立対策「官民連携取組事例」に、まごマネージャー育成の取り組みが好事例として掲載されました。
・全国社会福祉協議会『月刊福祉』2025年10月号に基礎講座の開発経緯を掲載。神奈川県主催「孤独・孤立対策推進研修会」に登壇し、エンパブリックのPodcast「ニュースの扉」で講座の背景を発信しました。

