事業の目的
高齢者の孤独・孤立問題は現在の制度では解決されない問題であり、繋がりをもちたいのにも てない高齢者は孤独感や寂しさを抱えています。この課題に対して政府は「社会的処方」に注目 し、骨太の方針 2021 にも明記しました。この「社会的処方」を実現する新しいサービスが高齢 者 500 人のヒアリング結果から開発された Tayory です。Tayory は、まごのような世代と楽 しいコミュニケーションを通し、高齢者の想いを汲み取り、地域社会につなげることで、日々の 役割や生きがいを見出します。その結果、高齢者は活き活きと笑顔で自分の役割を持つことがで き、活動的な状態を実現します。社会とのつながりや生きがいを持つことは、健康寿命の延長に 寄与することが報告されています。
これまでの活動
【ご利用者の事例】 車の免許返納をきっかけに、外出が減少して、様々なことを諦めて意欲が低下していた方がいま した。地域との付き合いもなく、話し相手もいなくて、家族は遠方にお住まいです。 ですが、Tayory を使い、まごマネージャーと関わることで、笑顔で昔の思い出を話したり、買い 物に一緒に行ったり、LINE を学んで友達と連絡を取ったり、趣味のビーズアクセサリーを再開し たりと、ポジティブな変化がたくさん起こっています。
【ご利用者の声】
70代 男性
若者が毎回来てくれて雑談をしたり、スマホの使い方などを教え てくれるのは助かるし、日々が 楽しくなった。
80代 女性
長年連れ添った夫が亡くなってからは、まったく会話をしない日もあるほど、人と会話する機会 が減っていました。孫くらいの年齢のスタッフさんに、旅行の写真を見ながら他愛のない昔話を 聞いてもらっていると、楽しかった思い出が蘇ってきて、不思議と元気が出てきます。
80代 女性
膝の調子が悪くなってからは、外出することが億劫になっていました。スタッフの方が付き添っ てくれた散歩では、ゆっくり歩きながら、おしゃべりを楽しむこともできました。近所に最近で きた素敵なお店を知ることもでき、とても良い気分転換になりました。
【ご利用者エピソード】
コロナの影響により、趣味のカラオケサークルが全て停止してしまい、こもりがちになってしま った方がいました。人との繋がりもなく、運動もできていないということでしたので、当法人で 運営する地域サロンにご紹介して地域の方や社会資源との接点が活き活きと笑顔になりました。
【ご家族の声】
・群馬県 女性 50代 親の最近の調子や日常生活などの報告をまごマネが間に入って関わり、確認してくれたり、スマ ホやパソコンの操作など困りごとの解決を一緒にしてくれるため、非常に助かっています。
・神奈川県 女性 50代 コロナ禍で、一人で暮らす母のことが気になっていました。入会後、まごマネージャーの方につ ないでいただき、地域の園芸サークルに参加するようになったとの連絡があり、少しホッとしま した。健康状態や日常の様子もレポートで報告してもらえるのでとてもありがたいです。
事業の必要経費
【人件費・賃借料】
訪問事業を担う、まごマネージャー、また、社会資源データベース構築、広報・PR、研修プログラム制作実施担当者の人件費・採用費を申請します。採用するまごマネージャーについては、私たちのサービスをより、高品質で届けるために、上述の研修プログラムを受講した上でサービスを担当します。それにより、利用者の方の住まいや、興味・関心から、その方への相性の良い社会資源につなげ、生きがいや役割を持てるような支援が可能になります。また事務所で研修受講や、利用者対応、相談業務、広報PR業務などを行い、事業の推進を行います。
【物品購入費】
社会資源データベース作成や利用者管理に必要なため、パソコン購入費用を申請します。
【広告宣伝費】
また、ウェブサイトやパンフレット、チラシの製作・修正費用を申請します。
これによって、ウェブサイトについては、引きこもりがちになった発見されづらくなった方も、子供世代からの問い合わせが期待できます。
パンフレット、チラシについては、多数の福祉事業者や行政、社会福祉協議会、NPO、ケアマネジャー、民間企業、民生委員、自治会長の方々のネットワークをお借りして、幅広く、周知を行うことができます。
