私たちの取り組む課題
音楽教育・国際交流事業としてタイ最大のスラム街出身のイマヌエルオーケストラ来日に関わる運営等の国際交流事業
日本のネグレクト・少年院の実態教育の実態調査、支援者育成事業など
なぜこの課題に取り組むか
国連SDGs(持続的な開発目標)では「貧困をなくそう」と「質の高い教育」が掲げられています。
貧困は、若年層に苦難をもたらし、質の高い教育を受ける機会を奪います。
たとえばタイでは、貧困層が集まったスラム街が2000カ所近くあり、地方の農村も貧困で、質の高い教育を受けられない子供が多数います。
さらにタイの学校では音楽の授業が、大学の音楽学部には音楽教育の講座がなく、子供向けの音楽教師も少数です。
我々は2013年から演奏活動で得た収益をタイや子供の貧困解決や教育の非営利団体に寄付して参りました。
またスラム街と地方の教育機関に、楽器を寄贈し、日本人演奏者を派遣する他、スラム街の子供オーケストラと日本人演奏家の共演等の音楽教育•支援活動も進めて参りました。
こうした活動を進める中で、スラム街に生まれ自分の存在価値に自信がなかった子供が、楽器の演奏を通じて自分には価値があると自尊心を持ち、それを支えた親も子を誇りに思い、スラム街に蔓延するドラッグや犯罪への誘惑を断ち切って自立する姿を目の当たりにしてきました。
こうして我々は、日本と各国の子供が、自分の存在価値に気づいたタイの子供と国際交流を重ねることで、自ら健全な心と自立する力を得て、地域社会の貧困から来る悪影響を削減できると確信するに至りました。
この活動を進めてきた音楽家の他、芸術家・文化人・パフォーマー・スポンサーなどの支援者の力を結集し、かつ日本での支援者を増やすには、日本を拠点とした社会的に認められた特定非営利活動法人の設立が必須であると考えました。
そして2023年7月に誕生したのが、青少年の健全育成、日泰友好を目指す特定非営利活動法人「シャイン・フォー・ユー」です。
我々はタイでの音楽教育•支援事業と国際交流の活動を継続•拡大しつつ、対象国を他の発展途上国、貧困層が広がる日本、そして活動の幅を他の文化、芸術、スポーツ等の教育•支援の振興に広げ、子供・親・地域社会が抱える問題の解決を図ります。また我々の活動の戦力となる新たな支援者の育成に努めます。
ここに皆様の幅広いご参加とご支援をお願いする次第です。
寄付金の使い道
タイのスラム街の青少年オーケストラの団員を日本への招聘資金(日本遠征に関わる交通費、食費、宿泊費等の資金)
日本から発展途上国への音楽教育•支援事業における、楽器の寄贈や音楽家の派遣による費用(楽器輸送費、音楽家の渡航費など)
発展途上国からの音楽関係者との日本での演奏活動並びに日本の教育•福祉施設等の視察費、調査費。
【スラムの「輝ける星たち」を日本へ】
今年度、私たちの事業として、タイ最大のスラムの子供たちによるオーケストラ「イマヌエルオーケストラ」の日本に招致し、日本公演ツアーを企画運営いたします。
イマヌエルオーケストラは、タイ最大のスラム「クロントイ・スラム」で始まった青少年のオーケストラです。
スラムで生まれた子供たちは、ノルウェー人の宣教師が始めた音楽学校で音楽を学んだことで、人前で演奏することに生きがいを感じ、「自分も人の役に立つのだ」という自尊感情を得ることができました。
子供たちが犯罪行為や麻薬に流れるのを防いできたことで、イマヌエルオーケストラは今や「スラムの奇跡」と呼ばれるようになりました。
コロナ禍を経てタイと海外と行き来ができるようになり、それまで支援を行ってきたイマヌエルオーケストラの来日公演ツアーが企画されました。
各地のご協力者の皆様のご協力のもと北海道、東京、熊本を訪れ、演奏活動と現地の皆さまとの交流活動を予定しております。
育ったスラムという環境、差別やドラッグ・・・それらに負けず音楽との出会いで前向きにたくましく生きる彼らの演奏を是非お一人でも多くの方にご支援いただきたいと思います。