私たちの取り組む課題
北海道北部に位置するサロベツ湿原は、6千年以上の年月をかけて形作られた面積6,700haの日本三大湿原の一つで、「高層湿原」としては国内最大規模を誇ります。優れた自然環境を有しており、利尻礼文サロベツ国立公園に指定され、ラムサール条約湿地にも登録されています。一方で、国立公園特別保護地区に指定されている海岸砂丘林の裸地化、湿原の乾燥化や自然環境の改変に伴い、国内希少野生動植物種の生息環境の悪化などが大きな課題となっています。
当法人ではサロベツ湿原の保全と、自然と共生する豊かな地域づくりを目標に、海岸砂丘林再生活動や海岸・湖沼・河川の清掃活動などを行う「自然再生活動」、環境省の案内施設「サロベツ湿原センター」を拠点とした自然ガイドや教育プログラムなどを行う「環境教育活動」、国内希少野生動植物種(シマアオジやチュウヒ等)の保全や調査、外来種除去などを行う「環境保全活動」を実践し、これらを活動の3つの柱として、会員や地域住民とともに取り組んでいます。
なぜこの課題に取り組むか
組織名の「サロベツ・エコ・ネットワーク」には、サロベツの豊かな大地で、人と人、人と自然の架け橋になりたいとの想いが込められています。自然環境の保全活動、調査研究活動及び環境教育活動を通して、自然と人間との共存の大切さを広く発信し、併せて地域の発展、まちの活性化に寄与し、サロベツ及び周辺の豊かで美しい自然を次世代に引き継ぐことを目的として、地域に根ざした活動を続けていきます。
寄付金の使い道
自然再生活動、環境教育活動、環境保全活動に係る経費や備品購入などの運営活動費として活用させていただきます。