私たちの取り組む課題
山王こどもセンターには、様々な家庭環境、経済状態、バックグラウンドを持っているこども達がいろんな地域から集まります。
こども達の中には、育ってきた環境やちょっとしたことがきっかけで自分に自信が持てず、相手を傷つけることによって自分を守る方法をとってしまう子がいます、学校に行くのがつらくなる子がいます、学習につまずいて勉強から逃げる子がいます、人間関係が不得意でイライラしてしまう子がいます。
経済的に苦しい家庭では、こども達は可能性を広げるための教育を受けれない現実があります。
やりたい習い事ができない、高校に進学する選択肢を自ら断ち切ってしまう、大学に行きたくても行けないなど。
こども達は、それぞれの問題を抱えています。そんな問題に異年齢のこども達、いろんなおとな達が日常生活や遊び、行事を通じて発見や学びとなり、まずは、
①自分を好きになること!
②1人じゃないんだよと思えること!
③自分の目で見て、感じ、考える力を身につけること!
そこから、次のステップに進んでいけるんだと思います。
なぜこの課題に取り組むか
昔は、「近所の人に叱られた~。」とか「おばあちゃん、おじいちゃんと一緒に暮らしてたから、いろいろ教えてもらってん。」とかいろんな人のとの関わりがこどもの頃からあったと思います。
今は、核家族化しひとり親家庭や共働き家庭が増え、近所付き合いも希薄傾向にあり、携帯電話の普及、SNS、オンラインゲームなど、こども達の環境が変わり、過ごし方も多様化しています。次代が変われば、遊び方も変わります。これは、ある程度 仕方のないことなのだと思います。今の遊び方を否定しているわけではありません。私たちは、こども達がまわりのおとな達の暖かな眼差しを感じられるように、おとな達に守られて育ち合っているのだと安心できる環境を作り続けていきたいと思っています。その為には、こども達が いろんな人に出会うこと。そしてたくさんの経験をすること。その上で、自分を大切にし、人を思いやる気持ちを育み、社会の一員として育っていくことを願っています。
寄付金の使い道
現在、大阪市留守家庭児童対策事業の補助金で運営しています。対象児童は保護者が就労などで留守家庭になる小学生(障がい児は18歳まで)という規定により保護者の受益者負担となります。
山王こどもセンターは事業の規定にとらわれず、また障がいの有無や経済的な事情に関わらず、誰もが自由に遊んだり、おしゃべりに立ち寄ったり出来る場所として月謝はいただいていません。その為、実費のみで運営するのは、厳しい現実があります。
◎こども達が楽しみにしている年間行事やキャンプの参加費、給食、おやつ代を現状維持で提供していきたい。
◎こども達がいろんな人と出会い、学び、成長できる場所として続けていきたい。
◎「社会を知ろう」こども達が社会の出来事を学べる場をつくる。講師の交通費・謝礼金など
過去には、部落問題、アイヌのこと、エイズのこと、捨て猫問題、戦争体験者の話、LGBTを学びました。
◎だれでも来れる永信こども食堂の食材費(第1第3水曜日18:00~20:00)
◎こどもセンターを維持していくための経費(水道光熱費・人件費など)
次の時代を担う「こども達」を育てるのは、いろいろな立場の人たちの協力や理解があってなしえることであると思います。
1人でも多くの方に関わっていただくことによって、こどもセンターが地域の中で開かれた場として存在し、こども達の可能性を広げることが出来ると考えています。様々な環境で暮らすこども達の成長を応援してください。