私たちの取り組む課題
私たちは、現地住⺠が歴史⽂化遺産への理解を深め、伝統を再⽣しようとする動きを⽀援するため、さまざまな⾓度から取り組みを⾏っています:
■ 昔話・歌謡・習慣などをお年寄りからビデオで記録し、ユーチューブで公開(現在、ビデオ370本、1⽇平均1,500アクセス)
■ 社会科の教材の作成
■ 歴史・学術的資料(録⾳資料520点公開)の現地コミュニティへの共有
■ SNS(フェイスブック登録者12,000⼈)を通じて伝統⽂化・歴史に関する情報の発信
■ 現地政府・関連団体への技術協⼒
■ 太平洋諸国の観光および⽇本との交流・友好の促進
なぜこの課題に取り組むか
伝統消滅の危機
■ 伝統の継承
戦後の急速な近代化により、太平洋諸島国の人々が数千年間にわたって継承してきた先人の知恵である伝統文化は衰退し、自然とともに生きるライフスタイルにも変化がおこりました。彼らの文化は社会生活の中でまだ重要ですが、伝統の継承は危機に直面しています。しかし現地の政府などによる伝統的な知識・技術を記録する能力や努力は十分ではなく、伝統文化は適切な記録も行われず失われています。
■ 教育
若い世代は伝統文化に興味を失っているため、伝統的な知識・技術を家庭やコミュニティ内で受け継いでいくという昔ながらの習慣は行われていません。このため学校での文化教育にもっと力を入れる必要がありますが、島の歴史や文化は学校で教えられず、教材もないことがほとんどです。また島の人々がアクセスできる自分たちの歴史や文化に関する情報は非常に限られています。
■ 移民と気候変動
最近のグローバル化と島での限られた仕事と教育の機会のため、ますます多くの若者達が島を去り、国内の大きな町や都市や海外へ移住しています。例えばミクロネシアでは、人口の3分の1が米国に移住しています。また気候変動と海水面上昇は太平洋の島国の生活を脅かしています。この影響を受けた低い島々の人々は、故郷の島を去らざるをえなくなっています。それに対して海外で育った移民の子供達は、自分たちの言葉や文化を習得するのが難しく、アイデンティティの危機にさらされています。
寄付金の使い道
私たちの活動は、途上国での貧困や難民などとは関係しないため、公的な支援や民間からの寄付などを受けにくい分野です。しかし、私たちがアクションを起こさないと永遠にうしなわれてしまう人類共通の財産である貴重な文化遺産を未来へ伝えることは、重要な課題であると考えます。
お寄せいただいたご寄付は、太平洋の島々で伝統文化を未来へ伝えるため、歴史文化遺産の記録・継承・教育を支援する活動に活用させていただきます。活動の進捗情報についてはホームページやSNSを通じてお知らせします。
皆さまからのご支援は、大切に活動に役立てていきますので、私たちの活動に賛同していただける方は、ぜひともご支援をよろしくお願いします。
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