私たちの取り組む課題



パパとママになるまえに、「親になること」のリアリティを持ちづらい。
自分が妊娠したり、またはパートナーが妊娠した時、急に迫ってくる、「パパとママになること」。
向き合ってみるも、多くの人は、「わからないことだらけだ…」ということに直面し、慌てます。
そして、それが不本意な選択につながってしまう場合もあります。
なぜ、急に「親になること」に、向き合うことになるのか。
①核家族化
核家族化の進行により、「それぞれの家庭ごと」という認識が強くなり、互いに、人々は干渉しなくなりました。
「よそはよそ。うちはうち。」という状態が当たり前に。
もちろんいい点もありますが、「自分の産まれ育った家族以外の家庭の在り方を知らない」ことは、
「親になること」のリアリティの欠如につながったのだと考えます。
②少子化
次に、少子化の進行によって、そもそも子育てをしている人が少数派になってきていることが挙げられます。
きょうだいがいない一人っ子が多く、いとこなどの存在もない。
環境的に、「自分以外の人が、どのように産まれ育つのか」を見聞きしにくく、
これも、リアリティを持ちづらい原因となっていると言えます。
③ライフステージごとに所属が異なり、妊娠・出産・子育ての当事者になるまで、妊娠・出産・子育てが日常生活上、無関係である人が多い。
学生のときは、それぞれの所属する学校が居場所になりやすい。
高校生や大学生になれば、それプラス、バイト先とかでしょうか。
その後、社会人になったらバリバリ働いて…。
突然、友人が妊娠したり、
年の離れたきょうだいが結婚して、妊娠したとか、
(逆に、年の離れたきょうだいがいたから、人が産まれ育つ過程が身近にあった、とか)
はたまた、社内に子育てをしている上司がいて、話の中で触れることがあったらラッキーなほう。
現状は、ライフステージごとに所属が異なり、
「妊娠・出産・子育て」の当事者になるまで、日常生活上無関係である人が多く、
そのことが、「妊娠・出産・子育て」の当事者になったときに急に向き合うことになる原因なのではないでしょうか。
それでも踏み出すが、悩み・迷い・葛藤いろいろ…。
晩婚化や高齢出産も増える中、それでも若いうちに妊娠した人たちは、今後、私たちってどうなっていくのかなぁ…ということを
聞きやすい同世代の友人や知人を見つけることが、なかなか難しく、個々で試行錯誤をしていたりします。
不安や迷い、悩みを解消する機会をなかなか持てないまま、出産を迎え、そのまま子育てがスタートするケースも少なくありません。
30代後半などの高齢になってからの妊娠は、また別の不安や迷い、悩みがあるでしょう。
「お腹の中で、赤ちゃん、ちゃんと育つかな…」とか、「これまでのキャリア、どうしよう?」
「働き盛りの中、パートナーが妊娠。サポートし切れるのか?」など、
シリアスで人に話しにくい内容だったり、なかなか気軽に相談できる内容じゃなかったり…。
また、妊娠・子育てと、介護の両立という新たな問題を抱えるケースもあります。
結婚前や、結婚したのち、妊娠や子どものいる暮らしを視野に入れて、「そろそろ…」と思いはじめた女性と、パートナーとの足並みが揃わない、というのもよく聞く話です。
なぜこの課題に取り組むか



「こんなはずじゃなかった…」をなくすため。
活動をはじめた当初のわたしが知っている、「こんなはずじゃなかった…」は、
自分の年齢も20代前半だったということもあり、予期せぬ妊娠の事例が多く、それを防ぐことが、活動の目的でした。
けれど、活動を継続し、自分自身も年齢を重ねる中で、別の「こんなはずじゃなかった…」が存在することを知りました。
それは、妊娠したいのにできない(それが叶わない)ということ。
仕事も頑張って、やっとやっと、自分の将来を考えはじめ、「子どもがほしいな」と思える余裕が出てくるも、
パートナーと話すと、相手は全然そんなことを考えておらず、
「まずは足並みを揃えること」からはじめなくなはならなかったり、
いざ妊活をはじめるも、なかなか授からず、不妊の問題に直面する人たちもいるということ。
2種類の「こんなはずじゃなかった」が存在すると知った出来事でした。
どちらの「こんなはずじゃなかった…」も、
早期から「パパとママになること」について、知り、考える機会を持ち、時に、他者と意見を交換する中で、
広い視野を持つことのできる「ぱぱまま」の活動で解決できると考えています。
「この先、どうなるんだろう?」が、見えにくいから不安。そして、先延ばしにしたくなる。
・女性の社会進出も当たり前
・晩婚化
・家族の在り方も多様化
と、社会が大きく変容してきている今、「親になること」に関する、見通しが立ちにくい社会であると言えるでしょう。
「望まない未来を防ぐ」から、「望む未来を抱く」へ。
学生の間などは、社会から「望まない妊娠」や「予期せぬ妊娠を防ぐこと」に注力されますが、
その後、「じゃあ、妊娠を防がなくてよくなるのは、いつなの?」
ということは誰からも教えてもらえません。
「パパとママになること」がリアルになってくる年齢に近づけば近づくほど、誰にも何も言われない環境になり、何かを言われる機会もありません。
それは、自主性に任されているようでいて、社会から“見えない存在”なだけなのでは?と、思います。
子育てで困ることもない。不妊で困ることもない。
でも、「どうしたいかな?」ということを、しっかり考えるきっかけや機会、時間はなかなかない。
働き盛りで、仕事の忙しさで蔑ろにされてしまうけれど、実はとっても大切で向き合うべき問いではないでしょうか。
長期的な視点で支援を。
「親になること」のリアリティは、どのようにして「持てる」ようになるのでしょうか。
私たち、「ぱぱとままになるまえに」は、「親になること」のリアリティって、すぐに「持てる」ようになるとは考えていません。
心の準備は時間がかかる。命が関わることなら、なおさら。
「親になること」や「家族」について考えたり、取り組むのは、長期的に取り組むべきことだと考えています。
人ぞれぞれではありますが、「ぱぱとままになるまえ」にも、それなりの時間があります。
例えば、30歳で妊娠・出産を…と考えると、「ぱぱとままになるまえ」の期間は30年もあるわけです。
本来ならば、その30年間という時間の中で、時間をかけて、「親になること」のリアリティが育まれていくといいのですが、
先述した通り、「親になるまえ」の人々を取り囲む状況は、年々リアリティを持ちにくい状況に変化しています。
これまで、“自然と”知り、見聞きできていたことができなくなってきているので、
“わざわざ”そういう機会をつくる必要性が出てきているのです。
人生に、「ぱぱとままになるまえに」という、節目を。
10年ごとに、「ぱぱとままになるまえに」を。
課題の解決方法として、10歳・20歳・30歳と、人生の中で3回、
定期的に「ぱぱとままになるまえに」という時間を持てる社会を創ります。
ぱぱとままになるまえの10年ごとを“節目”と捉え、
「自分はどうしたいかな?」という問いに向き合う時間を、社会的に提供する仕組み作りをしていきます。
望む未来を切り拓くことのできる人を育てるために。
1人じゃ向き合うって無理だから、みんなで。
支援金の使い道



「NPO法人ぱぱとままになるまえに」への寄付金は、下記のように活用させていただきます。
1:プロジェクト活動費
ご依頼をいただいた現場での活動費や、団体の活動、運営に使用させていただきます。
(10歳の親子の声を集め、行う活動の運営・実施費用。20歳・30歳向けのプログラムの運営・実施費用など)
2:人件費
スタッフの雇用やボランティアの研修等
3:運営費
事務局の管理費、通信・交通費等
4:広報費
活動の認知度向上を目的とした情報発信
5:資材費
必要な機材や教材の購入
6:その他、団体が活動を継続的に行うためにかかる費用
寄付に頼った団体運営に限らず、事業化も目指し、安定的な活動を行っていく努力をします。

