私たちの取り組む課題
貧困は時の社会の状態と共に表れ方を変えます。現在の貧困の現れ方の最頻値は「サービスが受けられない」ことです。そして、本質的に貧困とは他者とのつながりの欠如です。
子供の貧困に限っていうと、低学年よりも高年齢児童にそれが顕著です。サービスを受ける機会が可処分所得によって決定されてしまうと、サービスを受けられないことから、将来の職業選択の視野が広がりません。
この法人は自立援助ホーム(10代の若者向けシェルター)、中高生向けの学習支援、プロが料理を振るまう移動式の子ども食堂を展開し、上記課題に取り組んでいます。
なぜこの課題に取り組むか
1.)貧困は、「可処分所得の多寡」というレイヤー(貧に相当)と、問題解決能力というレイヤー(困に相当)が重なって一体となったときに「貧困」となるのではないか、それらを切り離すことができるのであれば、貧富の差に全く手を加えず、貧困対策ができるのではないか。2.)貧困という概念は人間が作ったものなのだ、人間はいつでも貧困を生み出すこともできるし、消し去ることもできるのかもしれない。3.)時代によって貧困の現れ方は変わる。現在の最頻値は「サービスを受けられないこと」。未来の最頻値は「人に会えないこと」になるのではないか。人間関係の欠如が貧困の正体だ。これらの、貧困対策の取っ掛かりに気がついてしまったので、やっている。それ以外に課題に取り組んでいる動因はありません。
寄付金の使い道
いただけたご寄付は、主に移動式子ども食堂を継続し、全国にその方法を広めてゆくために用います。
「うちの地域で子ども食堂を興したい」という熱意のある方に、資金的な持ち出しなく子ども食堂を開いていただこうと思っています。