私たちの取り組む課題
- 外部環境が原因で努力できない
貧困地域と呼ばれる環境では多くの課題が存在します。医療・教育・金融・仕事の機会が極めて少なく、自己努力ではどうしようも無い状況が多く存在します。この様な状況では、成功や夢の実現を目指すこと、その一歩を踏み出すことができません。達成できるかどうかは運や巡り合わせ、努力が必要ですが、少なくとも希望を抱いて前向きに生きることすらできない状況があります。そのような人たちがこの全く同じ地球に全く同じ今、全く同じ人間として生きています。
2.貧困現場で活動したいけどできない
貧困地域の中でも多少の余裕がある人には、その地域のために活動する社会活動家が多く存在します。そのような人たちは決して裕福なわけではないので継続的かつ大きく活動するための資金を持っていません。中にはドライバーとして月15,000円を稼ぎつつ、そのうち8割のお金を社会活動に費やすような活動家もいます。同時に現場のことは詳しいですが、ほか団体の成功・失敗事例、論文などから得られるノウハウや知識には乏しい方も多くいます。現場の課題を解決するために努力したくてもできない人がいます
3.社会活動を支援したいけどできない
日本やインドを問わず世界中には世の中の不条理や貧困課題、社会課題を解決したいと思いながらもなかなか何をすべきか決められない人がいます。日々の仕事・生活に尽力してお
り、外の課題について自身で調べ、適切だと思える活動支援方法を決めあぐねている方が多くいます。同時に、何もできていない自分に対して思い悩んでいる方もいます。社会活動家
の中には信頼できない団体・個人も多く、寄付をしても必要な人に届かないという事例が多くあります。そのことで想いを形にできない状況にあり、悩んでいる人がいます。
なぜこの課題に取り組むか
インドのブッダガヤ近郊のドゥムリ村では5人家族を養うお父さんの仕事は月に最大でも15日、1日500円以下の建設現場の仕事しかありません。1日も仕事が無い月もあります。貯金は無く、飢えと闘いながら生きています。文字の読み書きもできません。子供の教育が重要だとは全く考えていません。子供がどれだけ学びたくても一般的に児童労働と呼ばれるような状況に強制的に入っていきます。当然毎日のご飯を食べるために働くのであり、親を責めることは難しい状況です。
”仕事=誰かに影響を与えてその対価をもらうこと”という自分の中での答えを見出した時、同時に”誰にどのような影響を与えたいのかが分か”りませんでした。
大学を卒業してバックパッカーをしているとき、インドに身を置いて仕事をしている時、目の前に”努力したくても外部環境が原因でできない”人に会ってきました。
この世界は大半が資本主義で周っており、安く作って高く売ることで利益を出すことが求められています。この仕組みである以上”差”が出ることは仕方がありません。
ただ、この仕組みの中にはインドの人々の様に何かしたくても外部環境が原因でできない人が多くいるのも事実です。
この様な状況を解決すべく現地で活動する社会活動家も多くいます。
しかし課題は解決されていません。
なぜなら課題は増え続けており、解決しようと動く人には自身の仕事・生活があり、”お金”を稼ぐために仕組みを推進しなければいけないからです。かつ彼ら彼女らは現場で信頼を得て活動することにかけては本当に尊敬でき、信頼ができますが、活動資金の集め方、支援者への連絡、社会活動の失敗例・成功例、工夫、ノウハウなどは苦手な方も多くいます。
私はグアテマラやインドで観た”外部環境が原因で機会が無くて努力できない”状況を悲しく思うとともに怒りを抱き、影響を及ぼすことに対する覚悟を決め、行動することを決めました。
コロナ禍において2020年、2021年、緊急性の高い状況での食料支援・医療支援活動を計10,000名に届ける活動を実施しました。250名を超える方から400万円を超える寄付をお預かりし、全て現場の活動に活用しました。その時、外部環境の変化があっても緊急性の高い寄付が必要ではない状況を創る必要を強く感じ、団体として活動することを決意しました。
同時に実際に現地で活動している方と話しをし、共に活動していく中で彼ら彼女らと協力しつつ課題を解決するためのプラットフォームを創りつつ、解決していくことを決めました。
一方で日本には知見・人脈・資金が豊富な65歳以上の方が多いことを「課題」としています。私にはそうは思えません。認知症等の高齢が背景となる事象、そこから生じる課題はありえるのかもしれませんが、未然に防ぐ活動をするどころか、様々な方の知見・人脈・資金と共に世界の社会課題を解決していきます。当然年代問わず社会課題解決を目指す方々、企業、組織と共に解決していきます。
それがこのNPO法人結び手設立の背景です。日本には”何かしたいけどどうすれば善いか分からない”という方がいます。実際に個人的に寄付をしていただくこともあります。その様な”想い”を具体的な課題解決という”形”に繋げる団体として国や人種を問わず”外部環境が原因で努力ができない”という状況を変え、あらゆる人が”明日のことを考えて1日を終えられる”世界を創っていきます。
寄付金の使い道
活用事例
①教育プロジェクト
先生1人の1か月の報酬7,000円/月
1か月の生徒1人のノート、ペン代100円/月
毎年の教科書代2,000円/人
②活動費
現場での活動、宿泊に係る支出1,500円/日
インド国内航空券代7,000円~/回
ほか目的に応じた寄付用途や現場で活動、団体の適切な運営のための人件費に活用させていただきたく存じます。
人件費の考え方として、優秀な方が金銭的理由で活動から離れてしまい、結果として課題解決が遠のいていることが現在の社会活動の大きな課題だと捉えております。そのため、結び手では徐々に価値、成果の高いメンバーへの報酬を高める方針でいます。それが結び手の目指す世界を実現するひとつの重要な要素だと考えております。