私たちの取り組む課題
自然と共に在る暮らしと遊び
山川海里山をフィールドに、その時期に出会う季節を楽しみます。春には筍掘り、夏には川や海遊び、秋には栗拾い、冬は焚き火や味噌仕込みです。東京に残された豊かな自然環境を資源とし、日本の巡る四季と共に暮らしに繋がる活動を展開しています。
ワクワクと湧き上がるその感性を自然の中で解放し、個性を育て生きる力を身につけます。
0歳〜大人への自然体験の場の提供
0歳ちゃんも原っぱを流れる風をその頬で感じます。子どもたちは、川で流れその川の冷たさや強さを感じます。大人も、心が解放され子どもの様に、子ども以上に目の前の自然にどっぷりとハマり生き生きと遊び、学びます。それぞれの年齢や対象に合った自然体験の場を提供しています。
農と食育
種を蒔き、芽を育て、収穫し調理する。人の身体はその土地で育った作物を食べることにより、その土地の巡りや風土に自然と合う様になります。自然(畑や土)と身体が共鳴(リンク)し、感性がより磨かれ、心は豊かに育ち、体は強く健康になってゆきます。又、種を次世代につなぎ(自家採取)自然が巡っていることをその手作業の中で体験する。
なぜこの課題に取り組むか
-子どもは未来そのもの-
未来を創ってゆくのは、今目の前の子どもたち
人は幼少時期の心の体験や生活環境での日々が土台となり、大人になります。その日々の暮らしが豊かな自然環境の中であることで、その五感は研ぎ澄まされ、感情は解放されます。その為、「私は自然の一部で在る」という想いが生まれ、小さな命にも心を寄せる愛を持った大人になります。又、自分のやりたいことにとことん挑戦したり、見守ってくれる大事な仲間と育った子どもは、その個性を磨き、自分の意見に責任をもち、他者を受け入れ、その中で調和をとって生きてゆくことができます。そして、何より大人になっても“いま、ここ”を大事に生きてくれると信じています。そんな大人が増えることで、現在世界で危惧されている温暖化や大量生産消費などの社会問題が少しずつ解決へと向かってゆくと考えています。
又、その子どもを支援する大人や理解を深める為にも、今の大人の意識や暮らしに様々な体験や提案をすることが大事だと考えています。
寄付金の使い道
当団体の事業に必要な資金に充てさせて頂きます。具体的な例としては以下です(2022年3月現在)。
寄付金の使い道
・森のようちえん園バス購入費
・自然体験に必要な備品消耗品費(ブルーシートやロープ等)
・畑の備品費(スコップや鍬、マルチや寒冷紗等
森のようちえん芽とは...
“森のようちえん”という言葉を初めて聞いた方も多いかと思いますが、要約すると「幼少時期の自然体験活動」、森に限らず「海山川の自然を保育環境とし、子どもの育つ力を最大限引き出す保育スタイル」のことをいいます。
森のようちえん芽も八王子市長沼町という、八王子駅から目と鼻の先ほど近い場所にある豊かな自然環境の中で、子どもたちと共に毎日を過ごしています。春は筍掘りや田んぼで泥遊び、夏は梅仕事や川遊び、秋は山栗山柿山芋といった山や森の恵を探しに出掛け、冬は焚き火で体を温め、雪が降れば雪遊びをして春を待ちます。
日本の豊かな四季の巡りと共に生活する子どもたちは、その事象を体いっぱいに感じ、とことん遊び、仲間と共にその遊びを深め、学びの時間を自ら創り出し、その個性を自らの力で育ててゆきます。大人はその姿を見守り、時に背中を押して、その子がその子らしく育てる様支援します。そして、大人もまた、子どもの姿に感化され、気づきや学びを与えられ、本人の成長へと繋がってゆきます。
当園は、自然と共に在る暮らしの中、子どもを真ん中に大人も学び合える場所で在るという在り方を大事に子どもと日々向き合っています。そして、地域の温かいご支援とご指導を賜りまして、2020年度4月より正式開園する運びとなりました(現在正式開園2年目)。