私たちの取り組む課題



設立者 中島久美子の想い
大人の指示通りに行動できる力は大事ですが、それが常でこの子たちは幸せになるのでしょうか。
自分で決めて、やってみて、失敗して、またやってみて、という当たり前の子どもの権利が生活にあった方がいいのではないでしょうか。
現在ピッコロでの子どもへの関わり方は、私が、
「この方法は子どもが光った」
「これは子どもが前向きになった感じがする」
などと、ひとつひとつ、彼らとの生活のなかで生み出していった保育方法です。
信じて待つ保育 〜子どもが「自ら育つ」ことを信じて待つ〜
⬛︎信じて待つ保育
ピッコロでは、大人が指示や誘導をするのではなく、「子どもが自ら育とうとする力」を信じて見守る保育を徹底しています。
例えば、その日何をして遊ぶかは子どもたちが話し合いで決めます。時間がかかることもありますが、ピッコロではその時間が保証されています。
「子どもが自分で考え、自分で決める」経験を積み重ねることで、ゆるぎない心の土台(根っこ)が育まれます。
⬛︎「その子がその子らしく」
保育スタッフは、保育時間中80%くらいの割合で、子どもたちの「気持ちをわかる」ということをしています。
マイナスの気持ちだけでなく、嬉しい、楽しい気持ちにも共感します(気持ちは裁かれない)。どんな気持ちにも共感するということは、あなたはあなたのままでいいというメッセージになり、子どもたちの内側を太くします。
⬛︎自由な保育
自由は自分勝手とは違います。
自分の自由が他人の自由を阻害しない、そして責任を伴うことが自由だと思います。自分勝手な子どもに育つと生きにくくなりそうです。
⬛︎群れで育つ
その子のありのままが認められる場所があるからこそ、子どもたちは安心して「群れ」に入ることができます。
異年齢の「群れ」のなかでの葛藤や協力といった様々な経験によって、仲間の気持ちや考えを認め、尊重することを学び、「個」の成長がうながされます。
共同運営 〜自分の手で我が子を育てる〜
ピッコロは、文部科学省に認可されていない自主運営の団体であり、保護者が運営の主体となっています。
私たちは、幼児期の3年間を、心の根っこを伸ばしゆるぎない土台を築く大切な時期と捉えており、その3年間、保護者は単に子どもを「預ける」のではなく、運営や日々の活動に主体的に関わりながら過ごします。
これによって、我が子の姿を見つめ、子どもとの向き合い方を学び、子どもと一緒に保護者も成長することができ、親子にとってかけがえのない3年間となるのです。
この考え方に共感して北杜市へ移住する家庭も多く、ピッコロ独自の特徴的な運営スタイルとなっています。
なぜこの課題に取り組むか



平和な社会の担い手を育てる
「子どもたちが自分で考え、自分で決める」ことを大切にし、大人が「信じて待つ」姿勢を貫くことで、子どもたちは自律心や他者への想像力、社会への信頼感を養っていきます。
既成の遊具がない環境で自ら遊びを生み出す創造力、「群れ」のなかで他者を認め尊重する社会性、困難や失敗を経験しそれを乗り越えるなかで養われるしなやかな心の強さ。
こうした「個」の育ちが、平和な社会を支える基盤となると考えています。
「子どもを真ん中」にした社会をつくる
私たちの願いは、すべての子どもの幸せです。
子どもたちがその子らしく育つことができる場が増えることを願って、視察・研修の受け入れや講演活動、書籍やメディアによる発信などを通じたピッコロ保育の普及にも力を入れています。
運営の面でも、行政の制度に無理に合わせることはせず、「子どもにとって一番良いことは何か」を真ん中に、その在り方を考えていくことを大切にしています。
その結果として、既存の教育システムの枠組み(幼児教育無償化など)には当てはまらない「自主運営」という独自の運営形態を続けており、制度の枠を超えた保育の在り方のロールモデルとなっています。
支援金の使い道



2007年に設立したピッコロは、これまで本当に多くの方々の応援に支えられ、2026年度には20周年を迎えます。
ピッコロには行政からの資金的な補助はありません。保育スタッフの人件費や活動費用は保護者が支払う運営費でまかなっています。寄付金やオリジナルグッズの売上、視察料などもすべて人件費にあてています。
これからも森のピッコロようちえんを継続し、「子どもを信じて待つ保育」を伝え広めていけるように、いただいたご支援は、全額ピッコロの運営資金として活用させていただきます。
皆さまのご支援が、未来の幸せな子どもたちを育てていくための、大切な力となります。
ぜひ応援していただけましたら幸いです。

