事業の目的
環境活動団体MORE企画は2022年川奈のダイビングエリアに、 IDC が導入した「ポイポイBOX 」の枠と看板を設置しました。また2023年5月には富戸のヨコバマ、2024年は八幡野のダイビングエリアへの設置が完了し、最終的には伊豆半島全域に導入します。
導入の背景
ポイポイBOX を個々人として利用する上で、課題をいくつか感じました。 蓋や枠組みが無いことで一度入れたごみが飛ばされた場面に遭遇したり、海ごみを入れるごみ箱だとの認識がないダイバーや釣り人が、無関係のごみ(食事後のごみやジャケットのポケットから取り出したごみ等)を投入したりする現場を目撃しました。これらの問題を含む理由で、使用を一旦取りやめて 、ポイポイ BOX を表に出していない ダイビングポイントもあります 。そこで、よりポイポイ BOX の導入意義を向上させるには、機能性と外見を良くし、正しい使用方法を簡易的に周知 すること (看板設置など) が必要だと考えました。
導入の目的
1) ごみの散乱防止(軽い物は、再び風で飛ばされてしまうことがある)
2) ごみ投入後の見栄え改善(海 ごみ は汚れが目立ち、不衛生に見えてしまう)
3) ポイポイ BOX の用途を正しく伝える(海ごみ 以外の投入をしないよう看板で掲示)
これまでの活動
設置場所:伊東市川奈のダイビングポイント、EN&EX スロープ 上(階段下)
サイズ:縦300 ×横 520 ×奥行 365 (外寸
素材:枠は木材(今後は丸太使用も検討)、面は鉄格子、金具類はステンレス、看板は一枚板
本体重量:未測定
転倒防止:土嚢が1袋 、右側に備え付けてあります(岸側の側面)
これまでの事業成果
機能性 ・特徴
強風により、本体及び回収後のゴミが散乱しないように、左右の面は二重に格子をはめ込んであります。また、グローブをしたままでも簡単に上蓋の開け閉めができるよう、大き目の取っ手をつけました。( 10 ㎝四方ほどのサイズであれば、上蓋を開けなくても投入可)更に、ごみ回収時に取り出しやすくするため、手前面も右開きに開くようにできています。 廃材を 60 %以上使用し、ポイポイ BOX のサイズに合わせて制作しました。また、川奈ダイビングサービスの希望により、川奈のイメージカラーに合わせて水色と白で塗装し 、ウミガメのイラストを施してあります。 ペンキは、川奈ダイビングサービスの塗り替えで使用した残りを活用
ダイバーに対しての利用促進
「海のごみ 箱」と書いた看板も取り付け、対外的にごみ箱の存在とダイビングポイントとしての、海環境への取り組み等を主張しています。
導入による成果
1) 入れた ごみ が飛ばないため、 ごみ の散乱が無くなった
・物理的にごみが出ていくことができない構造になっている
・定期的(週に1 回程度)に見ても、散乱している様子は見受けられない
2) 見た目にもよく、 海ごみ以外のごみの投入防止に繋がっている
・中に入れたごみが、外からは見えないため清潔感がある
・ダイバー以外が近づかない場所でもあり、海ごみ以外の投入はされていない
3) ごみ を水中から拾って、入れてくれるダイバーが増えた
囲いをつける前は、拾われたゴミが丸見え&回収の手間が掛かるという理由で漁協施設前 普段はスタッフ側のみが行き来するような場所に設置されており 、 海ゴミを拾ってくる人はほとんどいなかったが、囲いをつけたことによりエントリー口に置くことができた (拾われるゴミがかなり増えた)
ダイビングサービスや近隣ショップからのお声
・囲いが出来てから、しっかりとゴミ箱という明確な物して認知されるようになった(環境問題全体への意識付けをされるきっかけになった)
・以前より周辺が綺麗になった(水中や陸で積極的に拾ってくれるお客様が増えた)
・見た目も可愛くて親しみやすい(これまで以上に、環境問題へ関心のあるダイバーが、来たいと思えるポイントになると想像できる)
・海岸に打ち上がったゴミの一時避難場所としても使用できるので助かる。
事業の必要経費
- 人件費
- 木枠購入費用
- 柵部分の購入費用
- 蝶番の購入費用
- ペンキの購入費用
- 交通費等