私たちの取り組む課題
【国内】
現在全国に約 4万5,000人の子ども達が、貧困や虐待、実親の病気など、さまざまな事情から実家庭を離れ、乳児院や児童養護施設、里親委託などの「社会的養護」のもと生活を送っています。
特定の大人との安定した「愛着関係」が、子どもの健やかな成長において重要な役割を果たすことから、政府は「家庭養育」優先の原則を掲げますが、現在も日本の里親委託率は20%に満たない現状。
【海外】
世界では所得格差に大きな開きが出ており、世界の最富裕層の10%が全世界の所得の40%近くを占有していることが報告されており、その格差は年々開き、改善するべき深刻な問題のひとつです。
生まれた場所や環境により、健康な生活が送れない、充分な教育が受けられないなど、どうすることもできない状況で日々生きていくためのお金を稼ぎ生きている子供たちがいます。
なぜこの課題に取り組むか
日本で1950年に制定された【10月4日 里親の日】。
国が定める長年の施策にも関わらず、現在まだ45,000人もの子供たちが、社会的養護のもと施設や乳児院で暮らしています。
里親制度が日本に根付かないのはなぜなのか?
『家族=血縁者』という意識が強い日本には馴染まないか?
そうした傾向もひとつあるかもしれません。しかしながら、里親制度自体が “よく知られていない” ことがその一因であると、私たちは考えます。
大人との愛着関係が必要な幼少時期に、大人からの愛情や保護、当たり前の安心感を知らずに大人になる子供たちに、「家庭という居場所」を届けたい。
〜ご家庭に「もうひとつの席」ありませんか?〜
里親制度をもっと身近に、私たちにできる地域への周知活動や、施設に暮らす子供たちと直接触れ合うことのできる活動に取り組みたいと考えます。
また同じ視点から、発展途上国の子供たちへと目を向け支援の輪が広がることが、翻って日本の「異文化共生」「地域の多様性」にも繋がることを信じ、さまざまな環境で暮らす子供たちやそのファミリーの笑顔が、日本の子育て環境の中で “ソフトパワー” となり、相乗効果を産むことを期待して、国内外の活動に取り組んでいます。
寄付金の使い道
いただいたご寄付は、国内外の親のいない子供達へのサポート活動や、日本の里親制度が広く認知される為の活動資金とさせていただきます。
また、「フォスター会員」となっていただいた方には発展途上国の子供の「海外里親」として、直接個人への経済支援をしながら交流を持ち、日本から日々の成長を見守っていただくプログラムがございます。
◆「フォスター会員」につきましてはホームページをご覧いただく、または事務局へお問い合わせください。(http://mirai-fl.or.jp)