私たちの取り組む課題
教育×まちづくり
私たちは、複雑で予測不可能な社会に生きています。
地球全体も、日本の“いなか”もいよいよ持続可能性が待ったなしの状況になりました。
経済効率を最優先にすると、このまま“いなか”は消滅し、画一的なコンパクトシティ一択の都市集中型社会に向かいます。
そんな未来はつまらない。
全国津々浦々に、それぞれ多様な地元があった方がわくわくする。
東日本大震災からの復興の過程でそう気づいた私たちは、気仙沼でまちづくり事業を始めました。
その中で出会ったテーマが「教育」です。
都市部と地方では10代の学習意欲に大きな格差があるという衝撃のデータがあります。
人が育たないから、地域も変わらない、というジリ貧スパイラル。ほぼ詰みです。さて、どうしよう。
この詰み状態を突破するキーワードが「探究的な学び」です。
なぜこの課題に取り組むか
スーパー課題先進地のポテンシャル
時代の変化に合わせて、若者や子どもたちの学びの在り方も大きく変わりはじめています。
先生が一斉授業で知識のみを詰め込む時代は終わり、学生一人ひとりによる探究的な学びが注目されています。
探究的な学びとは、自分の興味や身近な課題をもとにみずから問いを立て、試行錯誤しながら深めていく学びです。
言い方を変えると、探究的な学びには「自分の興味をそそるホンキの大人・ロールモデル」や「自分ゴト化できるリアルな課題」が欠かせないんです。
そう考えると、アジアの中でもスーパー課題先進地である日本の“いなか”には、ポテンシャルがあります。
特に、東北の三陸沿岸では東日本大震災以降いろんなチャレンジャーが集い、答えのない課題に対して試行錯誤を繰り返しています。
復興の過程で分かったことは、ソトモノが地域に入って地元と交ざりながら課題解決を図ると、地域内外の「ホンキの大人」や「リアルな課題」が見える化され、社会化していくということです。
そうなんです、ソトモノを呼び込み、地元の課題を社会化し、学びに変えることができれば、日本の“いなか”は若者や子どもたちの意志ある未来を育てるのにぴったりのフィールドになるんです。
人はどんなまちに集うと思う?
これからバーチャル空間で仕事を営む人が増え、そういう人はオフィスの近隣に住む必要はなくなり、居住地は職場から解放されます。
そうなると、人はどんなまちに集うでしょうか?
いい娯楽があるまち?いい食、いい景色があるまちでしょうか?
私たちは「いい学びがあるまち」「学びや成長を感じられるコミュニティがあるまち」に人が循環し続けるんじゃないか?と仮説を立てています。
自身の成長、我が子の教育、人生100年時代の学び直しなど、人の学びへのニーズは絶えません。
私たちまるオフィスは、地元の課題を探究的な学びに変え、いい学びがあるライフスタイルを発信することで、都市集中型の未来ではなく、地域分散型の未来を目指します。
津々浦々の若者が大きな夢をもてる社会を目指します。
寄付金の使い道
マンガでわかる探究学習「中高生の問いストーリー」
気仙沼の中高生の学びを支える事業に活用させていただきます。気仙沼の中高生は今、夢中になって地元でプロジェクトを起こし探究しています。
それを応援するために、私たちは市と協働でコーディネーターの役割を担うほか、彼らの取り組みをマンガにして「見える化」して発信しています。
その名も「中高生の問いストーリー」。
実在する気仙沼の中高生が、教室から飛び出し、地域で自分で問いを立てて、探究して、また問いを深めていく…この「問いの物語」の実話・実例を描いたマンガになっています。
目的は、地域で探究をはじめる中高生やそれを支える先生たち、コーディネーターたち、地域の人たちに「探究のヒント」を届けること。
理論ではなく実例が読める、また選りすぐりの優良事例ではなく玉石混交のままたくさん読めることは、探究的な学びの進め方に悩む現場の手助けとなります。
中高生を応援しマンガにして発信する事業費に、皆さんからのご支援を活用させていただきます。
新しいチャレンジ事業|能登復興支援etc.
次に、まるオフィスがチャレンジする新規事業に活用させていただきます。
例えば、コロナ禍においてオンライン事業をはじめました。
例えば、小学生の体験学習事業も新たにはじめました。
さらに、令和6年能登半島地震・豪雨災害からの復興支援。
私たちのノウハウを活かして、現地の高校生をはじめとする子ども若者の支援活動を展開しています。
(詳しくは「キャンペーン」ページをご覧ください)
子ども若者たちと「地域の課題を学びに変える」事業を前に進めていくためには、自治体との協働事業と新しいチャレンジ事業がセットであることが大切です。
私たちの新しいチャレンジにどうか力を貸してください。