私たちの取り組む課題
《コドモもオトナもごちゃまぜの時間・場所・機会をつくる》
人口7,000人の離島・大崎上島で、高校を核としたまちづくりに挑戦しています。
「教育の島」構想を掲げ、全国から中高生を受け入れながら”ここでしかできない学び”を追求するこの島で、
学校を飛び出した子どもたちが、地域の大人と出会う時間・場所・機会を生み出す活動をしています。
「高校生が元気だと、地域が元気になる」
これは私たちの信念です。コドモでもオトナでもない高校生年代を中心に、出会いと挑戦の連鎖を生み出すことを目指しています。
《誰もが誰かのミカタになれる場所、ミカタカフェ》
子どもたちが“味方”に出会える場所。
いろいろな世界の“見方”を教えてもらえる場所。
そんな願いを店名に込めて、カフェ併設型の子どもの居場所・ミカタカフェを運営しています。
地域の子どもたちの挑戦を、誰もが1杯のコーヒーから応援できる仕組みをつくっています。
カフェで提供するコーヒーとスイーツは、高校生が開発・製造するオリジナル商品です。
コミュニティスペースでは毎週末イベントが開催され、誰でもいつでも使える場所となっています。
「遊ぶ場所・学ぶ場所・食べる場所を作ることで、人と人とが繋がるきっかけを創る」ことをミッションとしています。
《楽しみながら、新しい学びをつくる》
ミカタカフェを起点に、居場所づくりを超えた新たなチャレンジにも着手しています。
ミッションを解決し、ハンターから逃げながら海岸清掃を行うエンターテイメント型ゴミ拾い「清走中 大崎上島編」。
島内外から100名以上が参加し、約100kgのゴミを集めました。運営ボランティアには約20名の中高生が協力をしてくれました。
島内の漁師さん・農家さん・その他様々な生産者さんのご協力をいただき実現した小学生対象の食育プログラム「SHIMAしまごはん」。
畑に出かけ、海に出かけ、収穫した島の恵みの調理方法を学びながらみんなで食べる。こちらのプログラムもサポートしてくれたのは高校生でした。
楽しみながら、新しい学びを。誰もが学びに出会う日常を。
人が出会い集うことでしか生まれない、新しい学びの形をこれからも探究していきます。
なぜこの課題に取り組むか
《失望の声を、希望の声に。》
島内には寮を備える学校が複数あり、12才、15才で親元を離れる決断をした中高生が多く暮らしています。
おとなでさえも難しい大きな覚悟・強い決意を持ち、新しい出会いを探しています。
「地域をフィールドに、新しいチャレンジをしたい!」
希望に溢れたそんな言葉はコロナ禍という予期しなかった現実によって、
「こんなはずじゃなかった」という失望に変わっていきました。
地域のイベントはことごとく中止になり、挑戦を求める子どもたちが地域の大人に出会える機会もほとんどなくなりました。
島の子どもたちがいつでも誰かと会える場所を作ろう。
学校でも家でも寮でもない第三の居場所を作ろう。
これがミカタカフェの出発点でした。
ふらっと立ち寄った場所で、なんとなく誰かに話す「やってみたい」が、トントンと進み自分の未来になる。
人の気持ちを拾い、誰かに渡し、未来が出来上がっていく光景を見守ろう。
これがミカタカフェの目的地です。
島に魅力を感じて移住を決断した移住者と、島の魅力を信じて島に戻る決断をしたUターン者。
その両者によって構成される私たちまなびのみなとが、子どもたちの島での挑戦を応援しない理由はありません。
カフェでは、高校生が地元の食材を使用して開発・製作したスイーツを提供しています。
売上げはコミュニティスペースの運営費に充て、誰もが島の子どもの活動を応援できる仕組みをつくりました。
高校生が地域の活性化に貢献し、島民の笑顔を引き出す仕組みは、他地域への横展開が期待できることが評価され、下記の賞を受賞しています。
・「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」奨励賞 (農林水産省・中国四国農政局より授与)
・「ひろしま里山グッドアワード」未来のたね賞(広島県地域政策局中山間地域振興課より授与)
寄付金の使い道
ミカタカフェを起点とする私たちの活動をより魅力的・継続的なものにしていくために寄付金を活用させていただきたいと思います。
具体的には下記の3つの用途となります。
①子どもたちの活動費
カフェの売上の一部を活動費に充てていますが、まだまだ十分な金額ではありません。
新しいイベントや企画を企画・実施していくための資金とさせて頂きます。
②大人たちの人件費
助成金の一部をスタッフの人件費に充てていますが、2024年度より自立運営へと移行します。
新たな場や機会をコーディネートする大人スタッフの人件費として活用させて頂きます。
③新たな出会いを生みだすための資金
島内での出会いのバリエーションは決して豊富とは言えません。大学生と直接話したこともないまま大学選びをする高校生もいます。
大学生や企業人、研究者など様々な人材を島に招いて新たな出会いを創出するための謝金・旅費などに活用させて頂きます。
みなさまのお越しもぜひお待ちしています。