事業の目的
最盛期20万人が来場した祭りも半分以下になり、祭りの存続について真剣に考えなくてはいけない状況が確実に近づいている。今から祭りが持続できるよう手を打たないと。大学生、高校生がそこに立ち上がりました。 若い世代はデジタル慣れしすぎて、そもそも地域活動に参加の仕方がわからないのではないか、なら逆に「デジタル領域でも参加できる地域活動のDXを図り、祭りにたくさんの人を呼び込み、昔の活気を取り戻す。伝統行事はしっかりと残しつつ、デジタルを活用した新しい祭りの形を」そのミッションから初午Fesが生まれました。
これまでの活動
【馬主さんの馬たちが活躍し、稼ぐ力を身に着けるように】
踊り馬は、農作で活躍していた馬が祭りに参加していました。現在は農業も機械化が進み、祭りのためだけに馬を飼うことはできないので馬主さんが少なくなり、祭りが衰退しています。極論、彼ら馬主さんたちがいなくなるとそこで祭りが終わる。そうならないように、祭りの寄付や、踊りに参加する方々を増やす。活動に共感いただける企業スポンサーを募集するなど、祭り維持のための基金が必要です。
また、昔と違い、一人当たりの社会での役割が増加しているうえ、多くの人が会社勤めとなっている現在は、労働環境も大きく変化し、地域活動に参加が消極的となり、祭りの運営も高齢化が進んでいます。そのため、活動の範囲の見直しや効率化などの必要が求められています。より若者が地域活動に参加するために、伝統行事のいいところを残しながら、若者のニーズも取り入れ進化していく必要があります。
「初午Fes」では、若者が参加しやすい環境を整え、これなら参加できそう、自分の趣味特技がこんな形で力になれるんだ、というやれることを与えるようにその中でみんなが活躍できる場を創出しています。
これまでの事業成果
【若者の力で立ち上げた初午Fesで伝統行事を救う】
南九州に春の訪れを告げる『初午祭』は、室町時代から約五百年続く鹿児島神宮の神事であり、日本各地の稲荷神社などでとり行われる初午祭とは異なり、馬が踊るその珍しさから鹿児島三大祭りのひとつに数えられてます。
初午祭の由来は室町時代に当時の領主であった島津貴久が鹿児島神宮の改築工事を 監督していた際に、宮内で就寝していた時に見た夢がきっかけになったとされています。島津貴久の枕元へ馬頭 観音が現れ、この地では誰からも尊敬されていないことを嘆き、堂を建て祭りあげることが叶えられれば、馬頭 観音がこの国を守護すると約束して消えました。その夢を神官も高僧も同じ日に一緒に見ていたことから、観音堂を建て祀るようになったのです。夢を見たのが旧暦一月十八日であった事により、その日が縁日として定められて、以後、数多くの鈴かけ馬がお参りへ引き連られるようになり、現在まで引き継がれています。
この伝統行事が無くしてはいけない、その想いから『初午Fes』を企画。
最盛期には20万人来ていた祭りも半分以下に来場者は減り、地元の子たちでも参加したことがないという状況になっていました。近く伝統行事が無くなる、そんな危機的状況をより多くの人に知っていただく環境を作るために、地域の高校生・大学生が主に「初午Fes」を企画し、2023年開催は15万人の来場者を呼び込むことに成功しました。
事業の必要経費
【担い手の育成】
祭りの存続のために、イベント当日の集客だけでなく、まだまだ裏側ではやることは多くあります。馬主さまの後継者育成や、祭りの現状を知っていただくための広報、イベントの運営、その他地域の子供たちへの教育活動が必要であり、そのための活動資金に充てさせていただきます。
①牧場への清掃ボランティア活動交通費
②イベントの運営費
③WEBサイトなどのサーバーレンタル費
④SNSでの広報費
⑤地域活動周知のための教材制作費
また、今回寄付をいただけた方のお名前を大パネルボードを作り掲載、祭り当日は設置し、寄付をいただけた方々の力で成り立っていることを沢山の方に知っていただけるようにします。