事業の目的
相模原市民みまもりあいプロジェクト
~ 行方不明者ゼロ活動 ~
警察庁の発表によると、2019年の行方不明者数は全国で86,933人となり、そのうち認知症又はその疑いが原因の行方不明は17,479人で、全体の約20%になります。また、2015年と比較すると5,000人以上増えているという結果になりました。
相模原でも防災無線やSOSネットワーク等により行方不明者の情報を発信していますが、個人情報等の関係により詳細は公開されていない現状があります。また、近隣の市町村には情報が届かないため、発見までに時間がかかってしまう事もありました。
そんなときに出会ったのが(社)セーフティーネットリンケージが行っている「みまもりあいプロジェクト」です。
「みまもりあいプロジェクト」とは、スマートフォンやタブレットで使用できる「みまもりあいアプリ」と10桁のIDが記載されている「みまもりあいステッカー」を使用し、古き良き日本の文化でもある「互助」を活用した行方不明者ゼロ活動です。
そこで私達はこのみまもりあいプロジェクトを相模原市でもひろめていこうと「オール相模原」を結成し、相模原72万市民による行方不明ゼロ活動として2019年に「相模原市民みまもりあいプロジェクト」を発足致しました。
オール相模原として、相模原市・相模原市社会福祉協議会・相模原市高齢者福祉施設協議会・相模原法人会・相模原市民生委員児童委員協議会等にご後援いただき、市内の様々な団体が一緒に取り組むことで、皆が皆をみまもりあう地域づくりを行っていきます。
これまでの活動
相模原市民36万ダウンロードを目指して
まずは市民の皆様に知っていただく事、そしてみまもりあう事が出来る地域にするために「みまもりあいアプリ」をスマートフォンにインストールしてもらう事が大切と考え、市内各所で「相模原市民みまもりあいプロジェクト」の説明会や「捜索模擬訓練」として「市内各所deかくれんぼ」を開催しています。
市内各地deかくれんぼとは…
故郷まつり会場や商店街のイベントで、会場に隠れている人の情報をみまもりあいアプリに発信し、その情報をみながら会場内を探し回り、見つけたらアプリ内の情報にそって声をかけるとスタンプを押してもらえるスタンプラリーです。
スタンプの数に応じてお菓子のつかみ取りが出来たり、記念品がもらえたりと、子どもから大人まで皆が楽しめる行方不明者捜索模擬訓練です。
「市内各所deかくれんぼ」は、各地区社協や商店街と連携しながら沢山の市民の皆様にご参加いただき、楽しみながら捜索模擬訓練を行う事が出来ました。
相模原市民の半分にあたる36万ダウンロードを目指して、これからも市内各所で開催していきたいと考えております。
捜索依頼情報の代行発信等
だいぶスマートフォンも普及されアプリケーションにも慣れたとはいえ、身の回りの人がいなくなった時に冷静な判断で情報発信を行う事は困難です。そんなときは事務局までご連絡ください。私達が事前に伺っている情報と行方不明時の情報を元に、みまもりあいアプリへ代行して発信を行います。
※事前に登録(ステッカーのナンバー等)が必要となります。
これまでの事業成果
みまもりあえるやさしい街づくり
36万ダウンロードというのは相模原市民の約半数がみまもりあいアプリを登録することになります。
そうなると、行方不明者が発生した時に探し回る必要はほとんどないといえます。行方不明者の情報がみまもりあいアプリから発信されたら、市民の皆さんはみまもりあいアプリを開き、情報を確認したらまわりを見渡すだけで発見される確率かかなり高くなるからです。
実際に数件の行方不明者情報をアプリへ発信依頼がありましたが、発信後2時間以内に無事発見されています。これは市民の皆様が日頃から優しい気持ちをもち、互助の関係がしっかりと基盤にあるからこそだと思います。
ご本人様も家族の方も安心して、「行ってきます」と「行ってらっしゃい」がいえる、そんな街づくりのためにこれからも皆様のご協力をお願い申し上げます。