私たちの取り組む課題



本校は、広く日本全国から入学する学生を対象として、農業を担う実践者(経営者・技術者)と指導者、健康的な食生活を推進する栄養士、実践力のある地域リーダー、国際協力推進者などを養成するために、以下の教育方針をもってのぞみます。
- 農業と食生活の改善・発展に寄与できる総合的能力を育成する。
- 循環型社会の実現と国民の健康増進、および食文化の発展に寄与するための食農一貫教育を行う。
- 基礎理論の理解をもとに、先端技術に関する専門知識、および現場での実践力と応用力を重視した教育を行う。
- 学生生活全般を通じて人格の形成をめざし、人々と協力して社会発展に貢献しようとする態度と能力の育成につとめる。
なぜこの課題に取り組むか



創立80周年の伝統と歴史
本校は創立80周年を迎えます。その歴史は、満蒙開拓幹部訓練所として発足した背景に根ざしており、日本の近代史と深く結びついています。さらに、校舎の一部は水戸市文化財に登録されており、歴史的価値のある建物が現在も残っています。このような背景から、本校では歴史を大切にし、その精神を教育にも取り入れています。
歴史教育への情熱
本校は、「古き良き日本」を大切にする教育にも力を入れています。現代社会の中で失われつつある日本の伝統や歴史・文化を学ぶことで、学生たちは自国への愛着や誇りを育みます。歴史を学ぶことは過去を知るだけではなく、未来を考えるための土台となります。本校では、歴史教育を通じて学生が日本の精神や価値観を理解し、世界に羽ばたく視野を広げることを目指しています。
人格教育の重視
農業や栄養学の専門技術だけでなく、人としての人格を育むことも本校の教育方針の中心です。どれだけ優れた技術を持っていても、人間性が欠けていてはその技術を活かすことはできません。本校では、農業の現場でのチームワークや自然との触れ合い、栄養学の実習での協調性を通じて、人間としての成長をサポートします。さらに、直接的に歴史上の人物を紐解く授業や、時には倫理観をテーマにした授業を取り入れることで、学生たちが人間としての在り方を考える機会を提供しています。小学生でいう道徳の授業に似たこれらの取り組みは、学生が自らの価値観を見つめ直し、より豊かな人間性を育むための重要なステップとなっています。これらの教育は鯉淵学園農業栄養専門学校が初であり、他校に例を見ません。
HOWからWHYへ 学問を超えた価値ある学び
本校の教育は、農と食に関する知識や技術の習得を大切にし、徹底して教えるのは勿論のこと、農業と栄養という枠を超え、日本の歴史や文化を深く学び、人格を磨くことで、学生たちはより豊かな人間性を備えたプロフェッショナルへと成長します。私たちの目指すのは、「農と食」を通じて人々の生活を支え、未来の社会を形作るリーダーの育成です。
寄付金の使い道
- 農業及び食品に関する教育事業等推進のため