私たちの取り組む課題



家庭の経済状況による、子どもたちの文化体験の格差を解消したい。
世田谷区においても10%を超える子どもたちが「生活困難層※」の家庭で育っています。
経済的困窮により、子どもたちの文化体験が奪われることはあってはなりません。
こども劇場せたがやでは、2021年より定期的に開催する舞台鑑賞イベントにおいて「無料招待席」を設けています。
せたがやフードパントリーと協働し、家庭経済状態が理由で
子どもにアートに触れる機会を与えることが難しい親子を複数組招待しています。
わたしたちのビジョンである「こどもからおとなまでアートでつながるせたがやに」を実現するために、
「子どもの文化体験の格差」を解決するための取り組みとなっています。
※「生活困難層」とは(世田谷区「子どもの貧困対策計画/第2期後期計画」より抜粋)
生活困難層は「生活困難度」により把握します。貧困を測定する指標である「生活困難度」は、子どもの生活における困難を、
①低所得、②家計の逼迫、③子どもの体験や所有物の欠如
の3つの要素から捉えています。
なぜこの課題に取り組むか



こどもからおとなまで、アートでつながるせたがやに。
「こども劇場せたがや」設立の背景は、
1960年代に福岡で始まった「おやこ劇場」「こども劇場」づくり運動にさかのぼります。
当時、子ども達が家庭に普及したカラーテレビに釘付けとなり、
リアルな観劇や音楽鑑賞体験による感動を得る機会が現象している危機感から始まりました。
その後急速に全国に広がり、世田谷区では1974年に現在のこども劇場せたがやにつながる団体が誕生しました。
それ以来、乳児から大人まで、のべ120万人もの区民がこども劇場せたがやの活動に参加しています。
やがて時代と共に、コンテンツはよりデジタルかつパーソナルなものとして、
スマートデバイスの中で享受できる世の中になりました。
だからこそリアルなアートに触れる体験は、子どもの成長過程において、より一層重要性を増してきています。
保育臨床分野の研究者の声も、それを裏付けます。
"多様な人々との共生、多様な価値観の共存が求められる21世紀において、
論理的知能・認知能力と共に、他者と向き合うための社会的知能・非認知能力を育むことが大切と言われます。
「関係性の芸術」とも言える舞台芸術は、それに通じる原体験をもたらします。"
(倉敷市立短期大学保育学科/専攻科保育臨床専攻 准教授 浅野泰昌氏)
2024年6月より50周年を迎えるこども劇場せたがやでは、
「こどもからおとなまで、アートでつながるせたがやに。」をビジョン(目指す世界)と定め、
「つくろう。わくわくするライブ、あそび、おまつりを。」をミッション(果たす使命)として、
多様な活動を世田谷区を中心に続けてきました。
50周年を迎える今年はさらに、これまでの活動では届けられなかった子どもや大人をアートでつなげていきます。
ご協力の程何卒よろしく申し上げます。
寄付金の使い道



3,000円で『みらいチケット』1枚をプレゼントできる。家庭の経済格差を超えて、子どもたちにアートに触れる喜びを。
3,000円で『みらいチケット』を1枚購入。
生活困難層のお子さん1人にステージ鑑賞体験を届けることができます。
また、月額1,000円、5,000円、10,000円の定額寄付をいただけますと、
金額に応じて、年間4~40人の親子に『みらいチケット』をプレゼントできることになります。
これまで招待することができたご家庭からは、このような感想を頂いています。
「近所でこのようなイベントがあるなんて知りませんでした!
大道芸やパントマイムはまだ見たことないので、子供がどんな反応をするか楽しみです!」
「チラシを見せたら、子どもが「楽しそう!」「行ってみたい!」と目を輝かせていました」
「いつも楽しみをいただきありがとうございます」
「夏休みのイベント経験させて貰えてとても嬉しいです。ありがとうございます」
「自分自身も役者をやっていた時期もあり、芸を見るのが大好きです。子供たちにも触れさせる良い機会を頂いたので楽しみにしています!」
ひとりでも多くの子どもたちに、アートに触れる喜びを伝えたい。
皆様のご協力をお待ちしております。