私たちの取り組む課題
「こどもの読書離れ」という言葉が聞かれるようになって久しいですが、実はその言葉は必ずしも正しくはありません。
今の小学生は、実は月に10冊以上の本を読んでおり、平均的な大人よりもたくさん本を読んでいると言ってよいと思います。
しかし、その読書量は学年が上がるにつれて減少していき、中学・高校になると、「月に1冊も本を読まない」というこどもの数が半数以上になっていきます。
今は、本以外にもこどもたちが楽しめるものがあふれており、私たちも本だけがこどもたちの人生を豊かにするものだとは思いません。ただ、小学生のときは近くにあった本本という存在が、成長するにつれて遠いものになってしまう背景には、小学生のときの本との出会い方に課題があると私たちは考えています。
私たちは「すべてのこどもたちに、本と出会う喜びを」をミッションに、こどもたちが出会えてよかったと思える本を見つける機会の提供をしています。かけがえのない本との出会いが、その後の読書人生に大きな影響をあたえるはずです。大人になってもあらゆる人の人生に寄り添える存在であり続けてほしい。そのためにこどもの本総選挙の運営を行っています。
なぜこの課題に取り組むか
私たちは、「本」がこの世の中に必要だと感じています!
出版業界にとって読者が必要だから、ということももちろんあります。
「出版不況」からの脱出にも一役買って、街の本屋さんやこの業界に貢献したいというのも本音です。
でも、もっと伝えたいのは「本」って面白いんだよ、ということ。
こどもの頃に出会った特別な「本」の思い出はその後の人生を豊かにしてくれる、そのことを私たちは知っています。
無限に広がる想像力、深淵な教養など「本」の世界から得られるものは、
これから社会や現実で起きる様々な困難に立ち向かい、たくましく、そして楽しく生きていける最大の武器になるはずです。
ただ、大人たちから読むべき本を薦めるのではなく、こどもたち自らが主体となったムーブメントで、素敵な「本」と出会って欲しい…!
「こどもの本総選挙」にはそんな想いを込めています。
「本の文化を残したい」
「自分のこどもにも、本の面白さを伝えたい」
そんな思いに共感いただける方にご支援いただければと思っています!
寄付金の使い道
こどもの本総選挙は、小学生のみなさんの手書きによる投票を、ひとつひとつ集計しています。
そのため、集計費用に約1000万円の費用が発生しています。
寄付いただいた資金は、上記の集計費用およびイベント運営費用に充てさせていただきます。