私たちの取り組む課題



1. 引退馬・お供馬の“行き場の喪失”
役目を終えた馬たちは、再び活躍する場や穏やかに暮らせる環境が限られています。
特に菊間町の「お供馬の走り込み」で活躍した馬たちは、行事を支えた後に飼養継続が難しくなる例もあり、
“第二の馬生”を支える体制が必要です。
2. 馬文化の継承と担い手不足
約600年続く「お供馬の走り込み」は、地域の誇りであり無形の文化遺産です。
しかし、少子高齢化や馬の維持コスト上昇により、行事の継続や後継者の確保が難しくなっています。
伝統を守るための教育・環境整備が急務です。
3. 馬との共生を通じた“人と地域の再生”
現代社会では、動物や自然とふれあう機会が減り、子どもや高齢者の心の癒し・生きがいが不足しています。
菊馬会はホースセラピーや乗馬体験などを通じて、「馬が人を癒し、人が馬を支える」共生の循環づくりに取り組んでいます。
なぜこの課題に取り組むか



今治市菊間町には、約600年の歴史を持つ伝統行事「お供馬の走り込み」があります。
かつてこの祭りを支えたお供馬たちは、地域の誇りであり、人と馬の絆の象徴でした。
しかし近年、行事を担う馬の高齢化や飼養環境の減少により、
“馬とともに生きる文化”が失われつつあります。
菊馬会は、この伝統と命を次世代へつなぐため、
お供馬の繋養や引退馬の再教育、ホースセラピーを通じて、
馬と人、地域が再び寄り添う循環をつくります。
馬のいのちを守り、文化を未来へつなぐ、それが私たちの原点です。
支援金の使い道



・馬のケア・維持管理費
馬が健康に暮らし、行事や体験活動に安心して参加できる環境を整えるため、引退馬・お供馬たちの飼料・獣医・蹄鉄・馬房維持などの基本的なケアに使わせていただきます。
・伝統行事「菊間祭り(お供馬の走り込み)」関連費用
約600年もの歴史を持つお供馬の走り込みの文化財行事 、地域の誇りを未来に継承するため参道整備、装飾鞍・装具の更新、子ども騎手の安全対策、馬場の維持などに使わせていただきます。
・ホースセラピー・乗馬体験プログラムの充実
子ども・高齢者・障がいのある方を対象とした馬とのふれあい体験、セラピー活動の実施・普及費用に使わせていただきます。
馬と人との「共生・癒し・学び」の場を拡げるための設備・講師確保・プログラム開発に使わせていただきます。
・地域づくり・文化発信のための活動支援
馬と地域、自然・文化とをつなぐ“循環”を育てるための、馬糞堆肥を使った農業・園芸体験、観光振興、地域住民との交流イベントなど、馬を介して地域を盛り上げる活動に使わせていただきます。
・資料・アーカイブ整備、将来世代への継承
伝統と命を守る活動を“見える化”し、多くの人へ理解を深めてもらうため、お供馬の歴史・文化・写真資料・映像記録などを整理・保管し、次世代へ伝えるためのコストにも使わせていただきます。

