私たちの取り組む課題
人は、人との関係性の中で成長する。
子どもたちは自ら育つ力を本来持っている。
みんとしょかたる(コドモサードプレイスカタル)は、いつでも子どもや保護者が利用できる第三の居場所です。
安心安全な場で体験を通し、子どもたちの自己教育力をサポートしていきます。
そこでは、子どもを支援対象者にするのではなく、子どもも大人も主人公として活躍し、社会に参画できるまちに育てていく活動拠点です。
KATARUは、地域の「ひと」の力を集結して、こども若者(以下子ども)が活動できる場の創設と社会参画を目指し活動しています。
当法人は、子どもや大人と分け隔てるのではなく、「ひと」が行動できる場を創造し、様々な専門性を持つ大人たちを子どもたちとつないでいく、
プラットフォーム作りに取り組んでいきます。
なぜこの課題に取り組むか
『学校にも家にも居場所がない』
『かたる』とは福岡の方言で『参加する、仲間に入る』という意味です。
「集まりにかたる」「あんたもゲームにかたらんね?」などという使い方です。
本やイベントを通して、色んなことに『かたる』場所として、地域のプラットフォームとしていきたいと考えています。
なぜ、そのような場所を筑後市の商店街に作りたいと思ったのか。
それは、私が本が好きだということもありますが、子どもの頃の体験から来ています。
子どもの頃から、勉強が得意ではありませんでした。中学生になり、いよいよ高校進学を考えないといけないという時に、近所の方から勉強を教えてもらっていました。そこには、大きな本棚があり、近所の子どもたちが自由に過ごせる場所でした。いろんな種類の本や芸術品、工芸品などが置いてあり、宝探しのように面白いものを探していました。そこは、勉強したり、ゆったりしたりすることができる居場所になっていました。
そして時間は流れ、一人の中学生の女の子との出会いがありました。中学2年生で、学校には登校していませんでした。家庭環境の課題があり、学校の先生や友達とも会えない状況のため、スクールソーシャルワーカーの私に学校より相談があり関わりを持つようになりました。
それから、色々な関わりを行い、無事高校進学し、将来は美容系の仕事につきたいという話を卒業式の時に語ってくれました。何か困ったことがあれば誰かに相談をするように伝え、その後会う事はありませんでした。
それから数年後、学校の先生から高校を中退し、自宅に引きこもっているようだと聞きました。数件、そのようなことが続きました。
なぜ誰にも相談しなかったのだろうか、手を差し伸べてくれる人はいなかったのだろうか、考えても答えは出ませんでした。もし、中学校を卒業しても、帰って来れる場所があれば、相談できる場所があれば、そのようなことにはならなかったのではないかと思いました。
ないなら、自分が作るしかない。
そして、子どもや保護者が過ごすことができる「マナビバおむすび」を2022年4月から週に1回開催することにしました。しかし、拠点設置まではできていないため、毎回どこか場所を借りて行うより、どこか子どもたちが通いやすい拠点を作りたいと考え、筑後市の商店街に子どもたちが日中過ごせる場を設置し、そこをみんなの居場所にしたいと考え、同じ考えを持つ仲間たちと取り組みを行っていくこととしました。