事業の目的
かつてベラルーシで甲状腺手術を受けた人々の首元には「チェルノブイリネックレス」と呼ばれる大きな傷跡が残りました。それは当時の手術方法が首元を大きく切り開く方法をとっていたからです。この大きな傷跡は手術を受けた人々へ精神的な苦痛をもたらしました。
そこで傷跡が小さい内視鏡手術を清水一雄医師(当時 日本医科大学教授とともにベラルーシへ導入を目指しました。この手術方法はVANS(Video-assisted neck surgery)とよばれ、出血も少なく患者の回復が早いといいうメリットがあります。
これまでの活動
2009年、ブレスト州立病院にて清水医師の執刀により、ベラルーシで初となる甲状腺内視鏡手術が行われました。
手術は無事に成功し、翌年以降もミンスク、ブレストにて数例の手術が続けられています。
これまでの事業成果
特にブレスト州立病院のイーゴル医師らは、日本の器具を参考にした独自の手術器具を製作し、すでに年間100例もの内視鏡手術を行っているそうです。点から線へと、甲状腺内視鏡手術は徐々に、確実にベラルーシへ広がっています。