私たちの取り組む課題
「チェルノブイリからフクシマへ」
2011年3月11日 日本でも原子力発電所事故が起こってしまいました
約10年たった今も見えない放射能の影響は続いています
長年にわたるベラルーシへの支援で培ってきた技術やノウハウをフクシマへ
フクシマを支える活動をおこなっています
「チェルノブイリは終わっていない」
私たちはこれまでチェルノブイリ原発事故の被災国であるベラルーシ共和国で
医療を中心とした支援活動を続けてきました
現在ベラルーシの医療レベルは格段に向上し、
現地の医療従事者だけで甲状腺がんの診断や治療ができるようになりました
(20年のあゆみ:https://cher9.org/medical_support/mobility_checkup/)
原発事故当時子どもだった世代が大人となり、子ども時代の被ばくの影響が心配されています
また、医療機器は高額で入手が難しい状況です
ベラルーシの人々が安心して生活を送れるようサポートを続けています
なぜこの課題に取り組むか
見えない恐怖と向き合いながら生きる
チェルノブイリ原発事故との因果関係が正式に認められている甲状腺がん
ベラルーシでも事故前(1975~85年)の7例から、事故後(1986~96年)508例と急増しました
「がん」と聞くと恐ろしい感じがしますが、甲状腺がんは比較的進行が遅いといわれています
早期発見・治療できれば結婚も出産も育児もでき、実際ベラルーシでも多くの人が甲状腺がんを克服してきました
甲状腺がんの原因となった放射能は見ることも感じることもできません
ベラルーシの人々が放射能や甲状腺がんの恐怖をどう乗り越えてきたのか
また、私たちはこれからどう放射能をはじめとした事故の影響と向き合っていくべきか
講演会や会報誌を通し、これまで培ってきた知見を広めていくとともに
ベラルーシの人々の経験を紹介することで
福島第一原発事故の被災者の支えになれればと考えています
寄付金の使い道
日本へベラルーシの医療専門家や患者家族による講演会や相談会の開催
原子力災害によりどのような影響があるのか正しい知見を広めます
ベラルーシの患者家族がどのような悩みや苦しみを抱え、どのように乗り越えてきたのかを伝えます
ベラルーシ人医師によるセカンドオピニオン
甲状腺は触ることで異常を発見できることもあります
医療専門家の講演会の際に希望者へ触診、アドバイスをおこないます
また、インターネットを利用した写真診断等も可能ではないかと考えています
ベラルーシへの医療支援
甲状腺の検診に使用する消耗品を購入し、贈呈しています
また、日本人の医療専門家とともにベラルーシを訪問し、指導をおこないます