私たちの取り組む課題
世界には医療が届きにくい場所があります。
貧困や医師不足にあえぐ途上国。
日本国内の僻地・離島。
病気と闘う子どもたちのこころ。
大規模災害にあった被災地。
私たちジャパンハートは、医療が届かない場所で失われてゆく「命」を一つでも多くつなぎとめるため、医療活動を行っています。
この活動は、貧しさから医療を受けられない人々や、奇形を持ち、苦しみの中で生き続けなければならない人々を、悲しみの淵から救い出していく作業だと考えています。
なぜこの課題に取り組むか
ミャンマー、カンボジア、ラオス。
私たちは、この海外3ヵ国を中心に医療活動を行っています。
これらの国は、日本のような国民皆保険制度(全ての国民が何らかの公的な医療保険に加入する仕組み)がないため、
高額な手術費・入院費を支払う経済力がないと病院へは行けません。
また、病院が少ないため車で何時間もかけて移動してくる必要があります。
やっとたどり着いても、適切な治療をしてくれる医師がいない場合があります。
……など、日本では考えられないような医療事情があります。
日本では救えている命が、
飛行機でわずか数時間の場所では救えない現実があるのです。
また、生まれつきの奇形や障がいで、
隠れるように暮らしながら生涯を終える人は少なくありません。
周囲の理解が日本ほど進んでいないのも実情です。
私たちジャパンハートは、
「医療の届かないところに医療を届ける」を理念に
こういった患者たちの治療を続けています。
ジャパンハートは、医療者、さまざまな分野の非医療者、学生など多くの方の参加によりプロジェクトを推進しています。
皆さまにおかれましても、私たちのプロジェクトへのご協力・ご参加をよろしくお願いいたします。
▼活動の詳細
海外活動国(ミャンマー・カンボジア・ラオス)では、
口唇裂をはじめとする小児先天奇形・熱傷後瘢痕などさまざまな手術を実施しており、
今までに150,000件に及ぶ治療を実施してきました。
ミャンマーでは、ジャパンハートの創立当初からザガイン管区のワッチェ慈善病院で
医療活動を始め現在もその活動は続いています。
ラオスでは、医療過疎地域へ出向いた医療活動を推進。
カンボジアでは2018年6月、「ジャパンハートこども医療センター」が開院し、
今まで手が出せなかった「小児がん治療」を本格的に進めています。
病院では日本人医師・看護師が駐在し、現地人とともに医療を受けることが困難な現地住民を対象に
無償で診察・治療を行うほか、現地医療者の人材育成の場として拠点化を目指すため、
現在はスタッフ・医療者が協働し医療の受けられない人々に医療を提供しています。
また、抗がん剤治療により免疫が低下した小児がん患児のために、
安全な食事をしてもらうため、給食センターの建設も始まりました。
そのほか海外では、直接的な医療活動のほか、医師・看護師育成事業、災害緊急救援事業、
視覚障がい者自立支援活動、エイズや貧困で人身売買の危険にさらされている子ども達の保護と
養育施設「Dream Train」の運営、災害孤児の養育支援、学校での保健・衛生教育活動などを行っています。
日本国内では医療者の不足する離島や僻地に看護師を派遣する事業、
小児がんと闘う子どもと家族の外出・旅行サポート事業「SmileSmilePROJECT」を実施しています。
団体の活動は、日本から参加する多くの医療者、さまざまな業界の非医療者、学生など年間600名を超えるボランティアによって支えられており、現在、ミャンマー・カンボジア・ラオスの3ヵ国で年間約2万件の治療を行っています。
寄付金の使い道
いただいたご寄付は、上記、当団体の活動のために大切に使わせていただきます。
皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。